42758 DB A4üm-61 / Ep. III [Maerklin-Reisezugwagen]
▲ 通路側
▲ 区分室側
42758客車セットの2つ目のUIC-X1等区分室車モデルを紹介します。
車端部分の画像です。これを見ると29855の1等車モデルと比較してすぐ気付くのが屋根と車体の境目にある1等車を表す白帯が施されているということです。29855セットのモデルには、この帯が省略されています。
車両番号の表記部分です。印刷精度は荷物車(D4üm)同様精細な印象です。車体番号は、「12 032 Hmb」です。この番号を手元の資料で調べると、1963年にO&K社で落成、1993年12月31日にAm 203.0として廃車されています。興味深いのは、このモデルが29855セットのモデルと異なりGruppe 53ではなくGruppe 61の実車を想定して模型化されていることです。やはりモデルと実車に形状の大きな違いがあってはならぬべきとの反省があったようです。
DBマークと台枠に印刷された車体番号表記です。
サボは、Kiel - Lindauとなっており、29855セットの客車やこのセットの他の客車と同じです。
RICラスターは、航送許可の他、17カ国の鉄道入線許可が記されています。もちろん多電源仕様です。
REV表記は、1963年7月30日となっています。この表記が正確であるなら、新製時の日付となるはずです。
この客車モデルもRAL色票(Kobaltblau)と比較してみました。色差は多少ありますが、目立つほどではないという評価をします。
妻部正面です。このモデルは両開き貫通路で正しいです。尾灯は後に赤色を差しました。
29855セットのA4ümgモデル(奥)との比較です。モデルの元が同じなので違いを見つけるのは苦労します。気付くのは等級帯の有無程度でしょうか。実車だとドアの形状や窓の幅など、大きな差があるのですが...。
このセットは、29855セットの増結用という位置付けと、前モデルの反省なども垣間見えて改善点も見受けられるのですが、荷物車や2等区分室車の塗装色が旧色だったりと、まだ混乱が見え隠れするセットという印象を受けますが、モデルはモデルという見方もできます。せっかくなので29855セットのモデルに増結させて楽しむのが良いかと思います。
参考文献:A4üm-61「WAGEN」/ GeraNova Verlag
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