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29857 DB B4üe / Ep.IIIa [Maerklin-Reisezugwagen]

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▲ 区分室側

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▲ 通路側

スタートセット(29857)の鉄青色F-Zug客車の紹介を再開します。モデルは側面窓8枚+狭窓2枚の仕様です。

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この車両も側面に「DEUTSCHE BUNDESBAHN」と大きく描かれています。Schürzenwagen以外では、この側面文字を写真で見たことがないので、実在するかどうかは?です。

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この客車は、3等級制時代(Ep.IIIa)の2等車という位置づけに当たるのですが、この客車モデルは2等級制時代(Ep.IIIb以降)の2等車に当たる車両なので、実車(つまりEp.IIIaでは3等車)とは異なるところが残念です。つまり、このモデルは実車と形状は同じでありながら形式、等級表記と塗装色は異なっているということでしょうか?
台車は、モデルではGörlitz III Leichtに見えますが、実車はGörlitz II Schwerのようです。

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車両番号と車両形式は精細に印刷されています。車体番号は「16 310 Mü」と印刷されています。モデルの手元の資料では、1929年にC4ü-28としてWWm(Vereinigte Westdeutsche Waggonfabriken, Werk Mainz-Mombach)社で落成。1971年9月に廃車されています。16 285 - 16 332の47両がWWmで落成した同形式グループのようです。

F-Zug塗装の客車は、基本的に1等、2等車(2等級制の1等車)が主なので、荷物車以外では「11 XXX」の車両番号が主体で、一部1/2/3等合造客車(14 XXX)、2/3等合造客車(15 510)が例外的に4両ほど存在していたそうです。よって車両番号「16 XXX」から始まるこの客車はF-Zug塗装ではなく、D-Zug向けのFlaschengrün塗装で3等車として運用されたようです。

また、手元の資料にはF-Zugの場合、Ep.IIIb時代の表記の色はモデル同様のElfenbein(象牙色)ですが、Ep.IIIa時代では、Chromgelb(山吹色近似色)と記されています。確かにこのモデルでもRICラスターなどの台枠の表記類は、Chromgelb色なのですが、一方で車両番号など車体に表記されている文字列は、SchürzenwagenなどEp.IIIaの他の形式モデルもElfenbeinです。そして当時のカラー写真も見たことはないので確認は出来ていません。この辺り、見た目の印象に大きく影響する部分なので是非知りたいところです。

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サボの印刷も精細です。1等客車同様München - Zürich HBを結んでいるものです。

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RICラスターは、5カ国の鉄道入線許可、REV表記は、1954年1月10日が直近の検査日と表記されています。

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車体妻部正面と斜めから撮影した画像です。

この時代のF-Zugは、当時のアルゴイ線を走るBR 18.4はもちろん、様々な蒸気機関車、電気機関車、ディーゼル機関車に牽引されていますので組み合わせも興味深いです。St. MargrethenからZürich HBまでは、スイスの機関車の牽引もあります。そういう意味では、この時代の列車の楽しみは今以上に多彩で興味深いです。

参考文献:
C4ü-28; Büe 354 Einheits-D-Zug-Wagen (Ganzstahlbauart) / 「WAGEN」GeraNova Verlag

[EDIT] 2015-11-30
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