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282mmの憂鬱 [Maerklin-Reisezugwagen]

 一昨日から始めたこのブログですが、昨日からアクセスが増え少し驚いています。何ぶん自己満足のためのものですから、皆さんの参考になるような日記にはならないかもしれませんが、もし気が向いたらたまに覗いていただければ嬉しいです。
 さて、今年メルクリン/トリックスから全く新しい金型を使った新スケールの客車UIC-Xが発表され、私もこの客車の登場を心待ちにしていました。ようやくドイツ等でこれら客車のリリースが開始され、私も早く見たいとはやる気持ちを押さえきれず、1両だけ、しかもトリックスブランドのA4uem-61形1等車を先行ゲットしました。(この客車はトリックスブランドでもメルクリンと車輪以外はほぼ同一です)
で、この客車を初めて見た時の印象は、「窓」のちょっとした違和感でした。これは窓の縦横比についてです。でもこれは大抵の方は問題にもしないでしょう。ただ、私個人は、ドイツに滞在していた80年代から90年代に掛けて、数多くの同車種がごく普通に運用され私も利用し、かつ実務でもこのUIC-X客車と少なからず関わって来たので、気になります。
 このモデルの場合、以前の8枚窓から実車に即した10枚窓に変更されています。しかし、以前より全長が伸びたと言ってもショートスケールには変わりません。実際に窓を計測してみると横が12mm強でほぼ1/100となっています。(実車は1200mm)縦は12mm弱でほぼ正方形に近い。実車では横長なイメージであるので馴染めないのであろう。他にもこのUIC-X客車が登場する前にGruppe-54という似た形の客車シリーズがある。この客車は1等車こそ窓の横の長さは同じだが、2等車は1000mmなので印象は縦長。それらを見ているので余計窓の縦横比に敏感なのかも知れない。希望を述べればメルクリンらしく「それらしさ」を強調したデフォルメを期待したかった。具体的には今よりやや横を長めにして支柱の幅を狭めるか、縦の長さを若干縮めると良いと思う。(何ごともバランスが大切なので、この場合もかなり細かい作業となるであろうが)
 とは言え、それ以外に関しては概ね期待通りだったし、編成になってしまえば気になら無くなるかもしれない。台車など車軸発電機を備えたMinden-Deutz形を片側だけ用意されるなど、しっかりとした実車検証も怠っていないのは嬉しい。あと1つ以前の個室客車には車内のガラス仕切りを表現するのに薄い透明樹脂製の板を利用していたが、今回のモデルでは車内装備と仕切りが一体化され、よって透明部品もなく仕切りを通して反対側の車窓を見ることができなくなった。これも残念な部分である。
 これから、この282mm客車は次々に新しい製品として発表されリリースされると思う。食堂車やUIC-X以外の客車も出るであろう。ただ、実車と寸分違わないスケールモデルでなくても良いから正しい雰囲気を持った客車モデルの登場をこれからも期待したい。まぁ、自分としてはこの新しいスケールのモデルとそのラインナップ拡充を大いに期待しているわけなのである。


タグ:UIC-X
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