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2666 DRG 80 007 / Ep.II [Maerklin-Lok]

今回は、急に指向を変えて蒸気機関車、しかも戦前のDRG時代の80形機関車にスポットを当ててみたいと思う。この機関車は、メルクリンがMHI製品のリリースを始めて間もない頃、人間が空を飛んでから100年を記念した時のユンカース航空機輸送セット(2666/2866)に同梱されている機関車である。

このセットについては、PwMのサイトに詳しく記述したので特に触れないが、現在は無くなってしまったが、旧東独地域デッサウに本社工場を構えていたドイツ屈指の航空機メーカーであったユンカース社があった。ここで製造された航空機輸送に携わった貨車を牽引したのがタンク機関車の80形である。デッサウと言えば、有名なのはバウハウス建築学校の校舎があった場所で、ここはヴァルター・グロピウスにより設計された有名なモダン建築は世界遺産にも登録されている。ここを私はドイツ統一直後に訪れた。その際、昼食をデッサウ駅で取ったのだが、同席になった地元のおじさんから、デッサウには、かつてユンカースの本社工場があり、それがバウハウス以上にデッサウの市民にとって誇りであることを教わった。当時ユンカースの存在を名前程度しか知らなかったのだが、後になって、あの有名なTante-JUやこのセットなどを通して、確かに市民が誇りに値するものであることが容易に想像できたわけである。

さて、このモデルはメルクリンから1990年に1回限定生産でリリースされた。特徴は、DRG時代の機関車のため、前照灯が2灯であることと、車輌表記が金色で印刷されていることである。これによって非常に洗練された佇まいを見せていたのだが、いかんせん金色の印刷というのは、手で触るとすぐに剥げてしまうので難点である。画像を見れば分かるが、車体番号も下の方は見えにくくなるほど剥げており、シリンダ部分には銘版が印刷されていたが、すっかりと剥げ落ちてしまった。これは、印刷後に表面保護材などで保護して欲しい部分である。しかしながら、BR80としての出来は素晴らしい。もちろん全金属製で、ロッド部分も全て再現してある。このような小型タンク機関車が精密に正確に再現されているモデルは、それだけで心くすぐられる。それゆえ、いかにも大人のための玩具らしさが漂うモデルと思うのである。

このモデルは、もともとアナログ機であったが、最近(と言っても1年以上経ったか?)ESU社のmfxサウンドデコーダーを組込んだ。しかし、いかんせん小さいモデルなので、中々デコーダーとスピーカーが納まらず苦労している。どうも接触も悪く、ややもすると動かなくなる。しかし、すぐに復活したりもするので、壊れてはいないようだ。ドイツのメルクリンファンサイトには、同機にシャシーを削ってデコーダーとスピーカーを上手く埋め込み、発煙迄させているつわものもいるが、私はまだそこ迄熟練していないのが、辛いところ。しかし、mfxサウンドデコーダーの働きでこれほど小さな機関車が素晴らしい蒸気サウンドを奏でて、静粛な動きを堪能できると、ハッキリ言って感動モノある。大型テンダー機関車のサウンドも良いが、別の意味の感動である。

このモデルをそろそろ安定して走らせたいので、シャシーを削る作業ぐらいはしたほうが良さそうである。

参考サイト:
Junkers-Wagen / PwM http://www.thundernet.or.jp/~PwM/Junkers-Wagen.html


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