SSブログ

4088 DB ARDümh 105 / Ep.IV [Maerklin-Reisezugwagen]

昨日のドームカーに続いて、今回はバー車について触れてみたい。メルクリンの24cm鉄板客車は、27cmの樹脂製客車群がリリースされる迄はメルクリンレイアウトの第一線にいた。その中でも赤/ベージュ塗装のTEEカラーを纏った客車群は、特別の存在であり、幼い時代の私も例外なくこれら客車群に憧れを抱いたものであった。

さて、このバー車であるが、実車は食堂車のWRümh132とペアを組み、主にTEE Helvetiaなどで活躍した。メルクリンのモデルでもある仕様には車体横に大きく"TRANS EUROP EXPRESS"の文字が誇らし気である。つまりバー車と食堂車のペアは1等車のみの組成と同じくらいTEE列車として重要な要素である。最近、動態保存でレストアされたTEE客車を使って団体列車などが運転されているが、TEEと名がつく列車には必ずこのバー車が組成されている。

画像のモデルは、4088で、1968年から71年までリリースされた。1966/67年は他の座席車や食堂車同様、4058として室内装備のない仕様であったが、他の客車と比べれば意外と短命であった。

メルクリンのTEE客車には、先程述べたドームカー、バー車の他、区分室車(尾灯付きとなし)、開放室車、そして食堂車があった。しかし、当時の私は遠い日本でTEE列車の組成など全くわからず、同じTEE色ならなんでも良いであろうと考えていたのだが、このバー車はテーブル席側に出入口がなく、キッチンもない。そこで、ドームカーのバー部分と繋げたりしてあそんでいた訳だが、どうもしっくり来なかったのを憶えている。食堂車を購入したのは、その後だいぶ経ってからであった(理由はもちろん経済面)が、それでもドームカー、バー車、食堂車の組成ができずにもやもやした気分だったのを憶えている。ドームカーとバー車は同じ機能を持ち合わせていて決して混成されないことがわかったのは最近である。
つまりメルクリンは、最初座席車の他に食堂車とバー車をリリースしたものの、ドームカーが人気で後にこれもリリースした。しかし、ドームカーとペアを組むべき瘤付き食堂車(WRüm131)がリリースされなかったので孤高の存在となってしまった訳である。メルクリンの客車は、編成にならないというのは口の悪い模型ファンでは良く言われるのだが、これがその始まりだったのかも知れない。

来年はTEE50周年である。メルクリンもこれに掛けて何かやるかも知れない。楽しみである。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0