SSブログ

4090 DB ADüm101 / Ep.IV [Maerklin-Reisezugwagen]

私が定期購読しているスイスの鉄道雑誌"Eisenbahn-Revue International"の最新号に少し前までスウェーデンで活躍していた元DB"Rheingold"のドームカーADüm 101がその役目を終え、ドイツに戻り、レストアを行ってようやくオリジナルの青/クリームのF-Zug塗装で蘇ったという記事が出ていた。もちろん各種検査も通して動態保存向けである。

さて、そのドームカーは全部で5両製造され、最初の3両が"Rheingold"向けのドーム部分が挟窓仕様、後の2両が"Rheinpfeil"向けの広窓仕様である。メルクリンでは、鉄板製の4090としてTEE塗装で1969年から2003年まで何と35年もの長きに渡って生産され続けてきた人気のモデルである。このモデルのプロトタイプの特殊性もあるのだが、ここまで長く製造を続けた客車も珍しいと思う。このモデルは、先に挙げたドーム部分が広窓仕様であるので実車では、"Rheinpfeil"で使用されたモデルである。実際モデルの行先表示板にも"Rheinpfeil"の文字が見える。

実車では、TEEの200Km/h運転化に伴い、それが出来なかったドームカーと瘤付き食堂車は敢え無く運用から外され、他の運用につくこともできず、売却されたりもしたのだが、結局前述のように動態保存で帰って来たのは、ファンとして嬉しい限りである。

私のこのモデルは、先日紹介したA4uem-54の次である2両目の客車である。モデルは見ての通り傷だらけである。手元に103.1形機関車もなかった時から、この客車に憧れてカタログを穴のあく程眺めては、いつの日か103.1形機関車牽引の6両編成のTEEを走らせたいと言う思いが募っていた子供時代である。結局おいそれとは買えない客車であるから室内照明を足してみたり、人形を載せてみたりと、少ない小遣いを使ってディテールアップを図るしかなかったのが当時の私であった。

今や、昔より簡単に手に入るモデルであるが、昔の様に今の樹脂製モデルを扱っていたら、ここまで耐えられたか疑問である。当時はそれだけ高価だったし、使い込んでも耐えられるモデルであった訳である。

今、鉄板客車を新たにリリースしても魅力は感じないかもしれないが、この耐久性と走行性能、そしてディテールアップ出来るしくみは、これからのモデルでも生き続けて欲しいものである。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0