4176 DB WGm 842.4 "Deutsche Weinstrasse" / Ep.IV [Maerklin-Reisezugwagen]
ここのところモデルから離れた話題が多かったので、再びメルクリン・モデルの話題に触れてみたいと思います。その中でも今回からは、少しマイナーなモデルの話題にしたいと考えました。
このモデルは、タルキスカラー(Oceanblau/Elfenbein)のボディサイドに大きく"Deutsche Weinstrasse"と文字が書かれたモデル(4176)です。(Koll'sの説明によれば、車体の文字の"ss"が"β"(エスツェット)とのこと)
実車は、WGm 842.4で同じ「Deutsche Weinstrasse」の文字が入った簡易寝台車改造のWGm 842.0とは種車が異なるようです。モデルのプロトタイプのWGm 842.4の種車は、BRyl 446(2等/食堂合造車)です。元々開放室タイプの座席配置を持っていて食卓テーブルやバーなどのワイン観光列車向けに改造されたものです。秋のぶどうの収穫とワインづくりや、新酒(Neuer Wein)が出来た時のワイン栽培地域では、ドイツ中からの観光客で賑わいます。おそらく、DBでもこの時期に車内でワインが楽しめるこの車輌を使った観光列車を走らせたのであろうと想像出来ます。
さて、モデル(4176)ですが、これは27センチのBm234(4092)をベースにしたモデルであるため、実車とはちょっと違います。(実車では、Gruppe54のBcmベースのため、折戸ではなく開き戸で窓は1000mm幅)しかし、さすが1984年から87年に掛けて4年間も製造されたカタログモデルだけあって、室内装備は区分室からテーブルのついた向かい合い座席の開放室に変更され、雰囲気は良く出ていると思います。
▲ 台車はMD33でしょうか。
▲ 車体中央のDBマークと車体番号、そして形式の表記があります。
▲ RICラスターは、17カ国の鉄道入線許可、そのため多電源使用です。
▲ 所属駅表記は印刷の滲みが酷く読解は困難ですが、おそらくLudwigshafen Hbfと思われます。
▲ REV表記は、1982年9月1日となっています。
残念ながら、私はこのモデルとなった車輌を実際に見たことがないので、どのような組成でこの車輌の実車が走っていたかわかりません。この車両はその名の通りテーブル席でワインを楽しむ列車に仕立てられているように考えられるので、もしかしたら、厨房のついた食堂車も連結されているのかも知れませんし、気分が良くなってダンスしたくなった時のためにGesellschaftwagen(ダンスカー)も連結するのかも知れません。
何れにしても魅力溢れる車窓を楽しみながらドイツワインを楽しめる列車には、是非乗車してみたいものです。
ただ、おそらく今はもう廃車になっているのではないかと思われます...。
[EDIT] 2020-07-25
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