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ブレーキモジュール付きデジタル信号機+ポイント [Maerklin-Zubehoer]

随分前になるのだが、知人のH氏から表題の信号付きブレーキモジュールを譲っていただいた。今まで中々このモジュールを試すことが出来なかったが、先日ようやくこのモジュールを使って線路を敷き、運転することができた。先日の発明クラブのデモレイアウトにも、このモジュールを組込んでオバールでの運転も試すことができた。

さて、このブレーキモジュールであるが、これを使うとどのような利点があるか簡単に説明したい。(難しく説明することは私はできない...)まず、このモジュールは信号機とポイントデコーダー、そしてギャップを切った区間で成り立っていて、信号機とポイントは連動する様になっている。ブレーキモジュールはH氏の自作でCレールの道床に組込まれているので見えない。これに使う信号機はアナログタイプのホビー信号機(74391)である。(外観はデジタル信号機とほぼ同じ)
つまり、信号機が「赤」になったとき、ポイントは連動して信号機のある線路には行かないようセッティングされている。信号機を「緑」にするとポイントは信号機側の線路になる。

ここまでは、それほど驚くものではない。単に信号機とポイントを連動させているだけである。(私にとってはアナログ信号機がデジタル信号機に化けるだけでも驚きであるのだが...)
しかしこのモジュールの優れた点は、いわゆるギャップを切った閉塞区間に進入したとき、信号機が「赤」の場合に電気信号を全てカットせず、ファンクション機能はそのままに、スピードだけ「0」になるので、漸次減速が効いてゆっくりと停止するようになっている。信号を「緑」にすれば、再び漸次加速に従ってゆっくりと加速する。
よって、信号機が「赤」の場合でも、前照灯、サウンドや発煙など、閉塞区間では操作はできないが、進入前の状態を保持しているのである。(サウンドについては加減速に合わせたブラス音になり、停止時にはブレーキきしみ音が自動的に鳴る)
下の画像は信号機が「赤」の状態で発煙しているところである。

つまり、このブレーキモジュールは、機能的にはデコーダー付きデジタル信号機(76391)に製品版ブレーキモジュール(72442)を組み合わせているのと同じであり、更にそのブレーキモジュールが道床の下に1枚の基盤で組込まれていることである。もちろん、先程述べたようにポイントも連動している。信号機デコーダーは、通常な専用のものが必要だが、ここではポイントデコーダーを利用しているので、連動する場合は1つあれば良く合理的である。

信号機の操作は、CSで可能である。CSをポイントデコーダーのアドレスに、ピクトグラムを信号機に設定すれば、タッチペンで信号機+ポイントの同時遠隔操作が可能になる。

このモジュールは、ユーザーにとって利点がいくつかあるので列記してみたい。

- ブレーキモジュールの箱が不要になり配線も不要。
- 信号機デコーダーはポイントデコーダーを共有しているため不要。
- アナログ信号機を利用しているので安価。
- ポイントと連動しているため、操作も簡単。

H氏はこれを昨年の大阪JAMで複数使用したとのことである。駅にこの信号機を設置すれば、コントローラーのスピード調節せずに信号機の操作だけで停止と発進がスムーズに行うことができる。
信号機はポイントと連動させる場合が多々あるので、複数の信号機やポイント、アンカプラーレールなどを集約できるような構造を持った1つの道床収納タイプデコーダーや、ポイントのような共通パーツの組み合わせでアナログからデジタルに移行出来る様な信号機を製品化されれば、より安価で合理的、かつ発展的なシステムになるのではないだろうか?

このH氏のブレーキモジュールは上記のような考え方を示唆するものであり、この方法は現実的なアイデアだとつくづく感じる次第である。

更新:2007-01-19 09:18


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