SSブログ

42871 DBAG Avmz111.1 "Rollende Raststaette" / Ep.V [Maerklin-Reisezugwagen]

IMG_0012b.jpg
▲ 区分室側

IMG_0026b.jpg
▲ 廊下側

昨日紹介した食堂車でOrientrot色のIC/EC客車は最後..としましたが、実はもう1両Orientrot色の客車があります。実はこの客車はボディサイドにドイツのJAFにあたる自動車クラブADACのロゴとRollende Raststätte文字が印刷されており、一般のIC/EC用途ではありません。1990年にドイツ統一が図られてから、急速に東西ドイツの交流が盛んになり、交通量についても主要幹線は大幅に増えました。しかし、西ベルリンへのトランジット路線として使われていたアウトバーンは、そのほとんどが東ドイツ領域にあるため、旧態依然の道路環境では中々西ドイツ側利用者の要求には耐えられるものでは無く、そんな中Berlin移動へのもう一つの選択肢としてDBとADACが共同で新たなサービスを始められました。

IMG_0014b.jpg

これが、そのRollende Raststätteです。直訳すれば「走るサービスエリア」になります。数両の車運車と1等区分室車を従えたこの列車は、自動車とその利用者をHannover - Berlinを1日数往復したと聞いています。現在は、アウトバーンも改良され、DBの路線もICE向け高速新線が開通して久しく、この列車も一時期の運用でした。

IMG_0017b.jpg

さて、モデルですが、これは実車同様Avmz111.1形(42871)です。もちろんメルクリン製ですが、カタログモデルではなく、DBAGのBahnShop 1435と呼ばれる直営店のみ扱うモデルです。よって他のOrientrot色のIC/EC客車のDBロゴではなく、ADACと現在の民営化後のDBAGのロゴが印刷されています。

IMG_0024b.jpg

このモデルの大きな特徴であるのは側面に記された「Rollende Raststätte」の文字列です。車運車とこの文字列の客車を見ると通常のIC/EC列車ではないことがわかります。

IMG_0016b.jpg

台車は、MD36でしょうか。

IMG_0019b.jpg
▲ 台枠の車体番号と形式表記です。

IMG_0020b.jpg
▲ RICラスターには最高制限速度(200Km/h)と航送許可、対応電源が記されています。

IMG_0021b.jpg
▲ 所属駅表記です。RB F Berlin(ベルリン操車場駅)、NL Berlin Hbf(ベルリン中央駅支社)、Bf Bln-Rummelsburg(ベルリン・ルンメルスブルク駅)と表記されています。

IMG_0022b.jpg
▲ REV表記は、1984年11月15日です。

残念ながら私はこの列車に合う車運車もなく、このモデルも既に生産完了されているので、使い道がないので出番もないというのが本当の処です。

IMG_0023b.jpg

手元にあるDDmを車運車に見立て、それっぽい雰囲気を醸し出してみましたが、実際はDDmではなく平屋の車運貨車で組成されていたようです。また、画像で確認した限りでは、Avmzも111.1ではなく、111.0(丸屋根)のようです。27cmモデルでは切妻屋根仕様のみ製品化されているので、改めて車運車と共にMHIあたりで282mmの正しい仕様で製品化されると良いでしょうね。
牽引機は218形の重連や旧DR電気機関車の155形などが運用されていたようです。

IMG_0096b.jpg

参考サイト:
Bahn Shop 1435

[EDIT] 2020-07-25


nice!(0)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

コメント 3

klaviermusik-koba

実は私も店頭で見かけて、おもしろそうだと買っては見たものの使い道に困ってるのです。仕方がないので普通のIC編成に時々加えてはいますが、実物はどんな使われかたしたのでしょうね。実物も多分短命に終わったのではないでしょうか。日本橋高島屋で買った記憶があります。
by klaviermusik-koba (2007-07-03 18:41) 

klaviermusik-koba

追記:DBとADACの共同企画ですか。さしずめJAFとJR東日本のような関係ですね。実際当時の東独のアウトバーンはひどかったですからね。80キロくらいで東独車がもたもたはしっていくところを、西側の車が130キロくらいですっ飛ばすから危なくて見ていられません。おまけにいたるところBaustelleで渋滞だらけ。もう2度と車を運転していくのは行くのはやめよう、と思ったくらいです。6時にホテルに着くはずの日本人観光バスが、夜中過ぎについて、めしも食えなかった、という苦情はあとから聞きました。そうなるとこのRollende Raststaetteもやはり意味があったのかも知れませんね。
by klaviermusik-koba (2007-07-03 18:54) 

Akira

実車については、確かこのAvmzが2〜3両に車運車(DDm)が数両繋げて走らせたと思います。機関車はDBがBR218、DRが???だと思います。
東西ドイツのトランジットアウトバーンは仰る通りですね。とにかくただただ直線で設計されているので、運転者にはこの上なく疲れます。(適度なカーブは必要なのです)
また、当時はトラビやヴァルトブルグが東独内には多かったので、西側のクルマとの速度差は危険でした。(東独内は速度制限があったとは思いますが...)それに東独のアウトバーンの特徴の一つに中央分離帯が切れていてUターンが可能な場所があること。これにはちょっと驚きました。
まぁ、トラビとヴァルトブルグだけのアウトバーンなら危険はないとは思いますが...。
by Akira (2007-07-03 20:39) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0