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4482.205 (97702) "Info-Tage 1997" Wagen [Maerklin-Guterwagen]

既にドイツから帰国して10年が経ってしまったのである。これは私が帰国した1997年の仕様である。モデルとしては極めて平凡なものなので特筆すべきものは何もないが、このモデルはドイツなどでメルクリンの説明員が販売店を回り、最新の製品や技術をエンドユーザーに解説するInfo-Tageと呼ばれる催しの時のみに販売されるSondermodellである。

私はこの時、何かの情報から近く(と言ってもクルマで30分程度はある)の模型店でこのInfo-Tageがあることを知り、出かけた時に購入したモデルである。初めて訪れたこの催しでは、販売店自体が地方にあり、それも住宅街の1軒の模型店だったこともあって参加者は少数であった。しかし、この催しでは当時の私には得るものがとても多かったことが記憶に残っている。説明員は、卓上タイプの小さなレイアウトを持ち込み店内にセッティング。そして当時の最新のデジタルシステムのプレゼンをモデルを使って解説を行った。当時は、デジタル第2世代(c90デコーダー)が軌道に乗り始め、次のステップとしてファンクションのギミックが始まった時である。ドームカーのKellnerwagenやダンスカーなど以前にもファンクション機能付きモデルがリリースされたが、その後暫くファンクションが途絶え、コントローラーのf1-f4が遊んでいた時期、新製品として初めて機関車のサウンドが新たなファンクションとしてV200.0形モデルに搭載されたのである。そのモデルを実際に目の前でディーゼルエンジン音を奏でて走り始めた瞬間、私の頭は新たな鉄道模型の扉が開いたようなショックに襲われたというのは少しオーバーかもしれないが、とにかく自分にとって衝撃的な出来事であった。
初めてのサウンド機関車とはいえ、f1ボタンを押すと、セルの廻る音から始まり、V200.0の2機のエンジンが時間差で作動するサウンド、そしてアイドリングからスピードステップにあわせて素晴らしい(と当時は思えた)エンジンの回転数の上昇がわかるのは、本当に初めての体験であった。もちろんその時の記憶は当時の私の頭の中にしっかり残り、発売されたV200.0をすぐに購入したのは言わずもがなである。

もちろん、このInfo-Tageは入場料などは不要である。しかし、この時だけした購入できないSondermodellでもあり、それ程安くもないが記念に購入したのである。(このあたりの商売上手はSchwaben企業ならでは...)
このようなアイテムは、インターネットもそれ程普及していなかった時代なので、その時にしか買えないと思ったこともあったと思う。しかし、平凡に見えるこのモデルも、私にとっては思い出が刻まれた一つになっているのである。


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