表現技術授業開始

昨日（正確には一昨日）から新しく講師を務める埼玉県の朝霞市にあるT大学（勿論東大ではない！）で表現技術の授業が始まった。今回初めての学生相手であるだけでなく、１度に約８０名の学生相手に授業を行うのは初めてである。しかも講義ではなく演習である。そのため担当の専任准教授を初め２人の現役デザイナーがサポートをしてくれる。

表現技術の授業とは、要は工業デザインのマーカースケッチである。如何に早く正確に自分のデザインをクライアントに伝えられるかということを目的にした技術を学生に教えるのである。
通常私の行ってきた授業は、履修学生が１０人以下である。その場合、教えるときも各学生と１対１で話をしながら教える事が出来るのだが、今回はそうはいかない。しかもスケッチのデモンストレーションを行うのである。８０名の学生が私の机に集まって絵を描いている姿を見せるのは緊張の連続である。そして当然８０名もの学生が見る事が出来ないので、机に小型カメラを設置してそれをプロジェクターを通して大画面に映すのである。
デモが終わると学生が自分の机で同じモチーフを描くのである。そしてこの作業を繰り返す。
今回マーカーを初めてさわる学生がほとんどであるが、彼らが３回の授業で自ら工業製品のデザインとそれをマーカーで表現するのが目的なので、本当に出来る様になるのか少々不安も残るが、やってみるしか無いであろう。第１回目の授業では、意外にも初めての割に上手く表現できている学生が居たことも事実。ちょっと安心したのだが、あと２回でどこまで彼らが上達するのか不安と楽しみが半々というところであろうか。

しかし、帰りの武蔵野線の満員電車と乗り換えを含めて家にたどり着く頃にはヘトヘトである。

コメント 3

機会があれば（ですけど）、いつかブログで学生さんのマーカースケッチを見せて欲しいなー。特に一番最初にやったスケッチがいーと思います。
by きっかいくん (2008-05-17 07:07) 

デザインセンス(というか美的センス)0の身としては，ぜひAkiraさんの授業を受けてみたいのですが(^^)．
by 三太 (2008-05-17 09:29) 

＞きっかいくん
学生の作品は私の管理下にはないので、担当の先生に聞いてみましょう。

＞三太さん
ナニをおっしゃいます。（^^;
でも、東京にいらっしゃるなら、後期に八王子の美大で公共交通のデザインの授業をやっています。聴講はご自由に．．．。
by Akira (2008-05-17 21:22)