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4418 DB(P) Ichqrs 377 (König-Pilsener) / Ep.III [Maerklin-Guterwagen]

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久しぶりにビール貨車について3回程紹介したら好評?だったようなので調子に乗って今日もビール貨車。但し、私のビール貨車コレクションは20年ぐらい前のモデルとなる。
今回紹介するのも、Ichqus 377がリリースを始めて初期のモデルとなる「König-Pilsener」(4418)のもの。

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「Koenig Pilsener」は、ケルンの北に位置するDuisburgの老舗ビール会社として有名で、ドイツ全国で販売網があったように思う。つまりいわゆる地ビールとは言い難い。このビールのサブタイトルは「König der Biere」つまり「ビールの王様」であるので、自信の程が伺われよう。醸造元は、König-Brauerei社で、現在とは違うBeeckという小さな町(村?)で1858年に創業し、1911年から、このKönig-Pilsenerの醸造が始まったとある。ドイツのビール醸造元のサイトを見ると、どこも歴史が古く中々勉強になるのだが、ここのサイトは、「今月のホテル」やら「今月のレストラン」など、おそらくここのビールを扱っている場所を紹介しているのだろうと思うが、これらも見ていると中々楽しく旅心を誘われてしまう。(ここのサイトを訪れると最初に16歳以上かどうか質問がある。16歳未満だと残念ながら見る事ができない。そうドイツではビールは16歳から飲めるのである)

さて、このビールは、Pilsenerと付くくらいなので日本でも一般的に飲まれている「ピルスナー」タイプのビールである。ここで今になって気づいたのだが、今迄横文字で「Pilsner...」と書いていた。実は「Pilsener...」なのである。だとしたら「ピルゼナー」として欲しい。考えてみれば、「Pilsener」の語源はチェコの「Pilsen」である。おそらく、ピルゼンがこのタイプのビールの発祥の地であると思う。余談となるが、私の今の住まいがこのPilsenと姉妹都市関係にある。これは以前キリンビールの工場があったことによるものだが、今は工場は移転し工場跡地は現在更地である。研究所等のいくつかの施設が残るのみで、今やPilsenとの関係はビールつながりでは無くなってしまった。このあたりは歴史の重みの差によるものであろう。もちろん姉妹都市関係は現在も続いている。

余談が長くなってしまったが、このモデルは1978年から6年間リリースされた。無塗装の白地に赤のロゴが入る極めてシンプルなグラフィックである。現在のロゴとは違うので、これは古いタイプのものであろうか。
今日、この貨車を久しぶりに箱から出してみたら、日焼けをおこしていた。無塗装の白ボディなので基本的に純白のはずなのだが、黄ばんでしまっている。箱が透明プラスチックになっているためであろうか。紫外線にやられたのかも知れない。反対側は、黄ばみが少ない。やはり、これが樹脂モデルの限界なのかもしれないが、残念である。昨今のメルクリンモデルはダイカストも相当薄く加工してあるので、これら有蓋貨車も金属製+塗装した方が長持ちしそうである。ただし高価になるのは必然か。最近は金属製のシャシーを持つ貨車もリリースされているので、変わって欲しいと思う部分もある。

メルクリンのビール貨車によるドイツのビール巡り。時々ではあるが、暫くは続けたいと思う。

参考サイト: König Brauerei
http://www.koenig.de/

タグ:DB Ep.III Bierwagen
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N

私も、もう力を入れて集めてはいませんが、かつて、目黒にあったワールドで最初に買ったのが、ビール貨車の4562と「信号の本」、という変な入り方だったので、ビール貨車は大好きです。4418もすっきりしたところが好きで、銀座の4階で手に入れました。ビール貨車でびっくりしたのが、スイスを新婚旅行中、昼食で出たビールがEICHHOFというスイスビール、「どっかで聞いたことあるなあ。」と思っていたら、その後、バスの窓から4420と同じ黄色に赤文字のホンモノの貨車を見ました。帰ってからさがしても絶版になったところで、これだけは今でも気になります。
by N (2008-07-08 19:54) 

Akira

Nさん、こんにちは。はじめまして、ですよね。

ワールド...懐かしいですね。(私は足を踏み入れたことはないですが)
スイスのEICHHOF Bierは、確かLuzernでしたよね。私も初めてスイスに行った時バスの窓から見て感動しました。
by Akira (2008-07-08 20:03) 

klaviermusik-koba

例によって徹底はしませんが、ビール貨車はカラフルで面白く、気に入ったのがあればなるべく買うようにはしています。ヨーロッパの貨車はこんなに様々な形や色彩が豊富で面白いのにJR貨物はどうしてあんなに色気がないのでしょうか。

そういわれれば確かにメルクリンの白は変色しやすく、日に当たらなくとも経年変化で色は変わってしまうようです。機関車はダイカスト製で塗装がいいせいか、(12Xなど)あまり目立ちませんが、樹脂製のものだと、40年もたったのはもうだめです。とはいえ、なにも標記のない普通の冷凍車はさほど変化していないところを見るとどこが違うのでしょうね。
by klaviermusik-koba (2008-07-08 21:49) 

Akira

本当ですね。私は最初メルクリンのカラフルな貨車は、全てファンタジーだと思っていましたが、EICHHOFのビール貨車など目の前にホンモノを見てしまって驚くと同時に感動すら憶えました。
最近、トヨタがモーダルシフトで自前のコンテナを仕立てて走っているところを目撃しましたが、若干は良くなっているようです。まだまだとは思いますが...。

私の樹脂製貨車は、最長で40年弱というところでしょうか。印刷も無かったのでそれほど気になりませんでしたが、やはり白色無塗装のモデルは、どうにもならないのでしょうね。
by Akira (2008-07-08 22:03) 

kumaことDaisaku

この熱さと湿気のなかでビールの誘惑に抗うことは難しく…。冷たいビールに喉を鳴らす今日このごろです。

Koestritzer に Radeberger, ドイツビールを味わいながら、お揃いのブランドのビール貨車を眺めるのはなんとも楽しい時間です。私のお気に入りは Jever のビール貨車(44186)。ブランドカラーの深い緑にロゴの黄金色が映えて、とても美しい仕上がりです。

ちょうど本日、私のブログ<a href="http://www.oozu.info/blog/">"fragments"</a>では、ベルリンのビール工場(跡)をご紹介しています。ご覧いただければ嬉しいです。

by kumaことDaisaku (2008-07-08 23:22) 

Akira

JEVER Bierは北ドイツらしい美味しさですね。ちょっと洗練されているイメージがありますね。私はこの貨車を持っていませんが、機会があれば、是非紹介してください。
by Akira (2008-07-09 00:09) 

三太

リクエストってアリでしょうか.
Akiraさんのカラフルで豊富な貨車を編成として(例: ビール列車)見てみたいと思うのは私だけでしょうか(汗).
by 三太 (2008-07-09 11:44) 

Akira

三太さん、こんにちは。

今すぐには中々難しい(我が家には怪獣ミルヒが生息しており、レールに貨車を並べる端からしっぽで次々に破壊行為を行う)ですが、近いうちにでも....。
予定では、カラフルではありませんが、今日にも撮影済みの編成?画像をアップできそうです。
by Akira (2008-07-09 14:01) 

T-Zug

こんにちはAkiraさん。このビール車はEpⅢということもあり、発売後しばらく経って買いました。ところでKirinCityがこのロゴに似てますよね、このロゴをみるたびに、4418を思い出します。
by T-Zug (2008-07-19 14:40) 

Akira

確かにKirinCityのロゴに似ている...。もちろん、Koenig Pilsenerの方が古いので、もしかして、KirinCityのロゴのデザイナーは、これを参考にした?
by Akira (2008-07-19 16:41) 

T-Zug

こんばんわAkiraさん
意外にKirinCityのロゴのデザイナーはメルクリンをやってたりして!
ヨーロッパの車両のデザインは(模型をやっている人は別にして)意外に日本で一般的でないと思われます、結構パクリと思われるのってありますよね
by T-Zug (2008-07-19 23:16) 

Akira

私も一瞬「もしかして?」と思いました。ビールメーカーのラベルなんて中々見つけにくいですし、メルクリンを知っていれば、難なくドイツのビールのマークは見つけられますし...。
まぁ、パクリと言っても著作権で揉める程のものでは無いでしょうし...。デザイナーさんがメルクリンを趣味にしてくれた方が私としては嬉しい...ですね。
by Akira (2008-07-19 23:20) 

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