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4415 DB(P) Ichqrs 377 (SAPPORO BEER) / Ep.IV [Maerklin-Guterwagen]

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今日も3両ある日本のビール貨車セット第2弾のうちの1つを紹介したい。画像を見ればわかるのだが、サッポロビールである。この貨車がリリースされた当時は、アサヒスーパードライはまだなかったためか、キリンがダントツのトップシェアを誇り、サントリーがテレビCMで可愛いペンギンのキャラを使って缶ビールの知名度は高かったように思う。(売上については未確認)サッポロビールも、特に人気があったという記憶はない。

この貨車のグラフィックでは、ビール瓶が横にレイアウトされ、左上にはSAPPPRO BEERの赤い文字が印刷されている。多色刷りなので車両表記など黒色であり、このあたりは良いのだが、個人的にはあまりインパクトは感じられない。ビールの広告貨車というのは、通常1台づつ売られるのであるが、この時は3両セットでバラでは購入できなかったのである。おそらく人気のデザインがある一方で、そうでないモデルが売れ残る心配があったのではないかと推測するのだが、セット販売のため私も3両購入したクチである。

ところで、このモデルは何故かKoll'sのカタログに未記載となっている。よって番号も不明である。残りの2つのモデルは連番になっているのだが...。

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このモデルも他のビール貨車同様4415ベースで、DB車籍となっている。通常大陸ではそのビール生産国の鉄道会社の車籍になるのだが、日本だとそうはいかずDBとなっているのであろう。よって、もちろんこれはファンタジーモデルである。しかし、もし日本のビール会社の広告貨車が実際にドイツを走れば、それだけでも結構な広告になるような気もするし、最近ドイツでも飲める日本銘柄ビールが人気になるかも知れない。私の知人は、「日本のビールでは、アサヒスーパードライがお気に入り」と言っているのを思い出した。サッポロは、最近テレビCMでも新しい試みをしていて頑張って欲しい会社なので、それをこの貨車のグラフィックに反映させれば中々素晴らしいデザインになったかも知れない。そう考えると、ここ20年は日本の企業のCIやデザインに対する認識も随分様変わりした...と言えるのであろう。

[訂正]
このモデルはKoll's SPEZIAL KATALOGには未記載と記したが、実は記載があった。お詫びして訂正したい。しかし、88009として、B(ベルギー)/ LUX(ルクセンブルク)向けとなっている。おそらくこれはKoll's側の記載ミスと思われる。
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コメント 4

N

 楽しく拝見させてもらっております。当時は日本ゆかりのものをメルクリンが出して「くださる。」というだけで、買わなければ「ならない。」ように思っておりました。落ち着いて眺めると、欧州型に比べてなんだか色の冴えがなかったような気がしましたが、「まあ、そんなもんかなあ。」という感じでした。2回目は買いませんでした。それくらいのものでしたね。Akiraさんのような博学な方は別として、、私などは、特に貨車については、レタリングのおもしろさ、とか色合いとか、実車とは一歩離れたところで、感覚的に選んでいるんだな、と変なところで気がついたように思います。
by N (2008-07-29 19:12) 

Akira

Nさん、こんにちは。
当時の私も同じ思いだったと今は感じています。ある程度ビール貨車も溜まってくると、ようやくその愚かさに気づくことができ、今は滅多に広告貨車を買うことなどしませんが、時折思いもよらない美しい貨車に出会ったりすると....。以前の私に戻ってしまいます。私は学習していませんね。
by Akira (2008-07-29 22:03) 

T-Zug

こんばんはAkiraさん
この第二弾も含めて車号はみんな4415と同じ806 2 274-9で同じでしたネ(第一弾のサッポロビールは表記なしでしたが・・・)従って私有貨車のPマークもない!!
ま当時のF商も頑張っていたと言う事ですね。彼の地では日本企業も4415(4481)ベースの貨車をリリースしてるようですが、ライバル企業(同業界)の物をセットにするのはF商のようなコーディネイタがいたからこそと思います。残念ながら?現在ではどうなのでしょうかね・・・
この第二弾は3両を纏めた外箱が第一弾と違ってありましたっけね。
by T-Zug (2008-07-29 23:48) 

Akira

ドイツでは、このような広告貨車は、企業PR向けに発注する他、模型店/又は模型店チェーンが、ビール会社などの会社のロゴをつけたものを発注する場合があるようです。前者はオリジナルなので、一般に販売されなければ中々入手しづらいですが、後者の場合は、もともとコレクタ−向けに一般販売を目的にしているので、情報さえあれば入手しやすいと言えますね。
ですから、日本の場合、総代理店が後者の役割を担っていたと思います。逆に言えば最低発注量さえあれば、誰でもメルクリンにオリジナル貨車が発注できます。(もちろん広告の版権等は解決しなければなりません)
*第2弾は3両セット売りだったので外箱があります。
by Akira (2008-07-30 19:02) 

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