SSブログ

WRmz 137.3 / DB Autozug GmbH [欧州鉄道]

画像がないのが、大変残念なのだが、いくらネットを探しても見つからない。ERI(Eisenbahn-Revue International)10/2008最新号に、タイトルの新しい食堂車形式が記事になっていた。

これは、新製車両ではなく、今年7月にリニューアルを施した最新?の食堂車で、DB Autozug所属であることから夜行列車向けであることは容易に想像出来るのである。記事によれば、City Night Line(CityNightLineではない!)向けの食堂車のようで、本格的な食堂車としての機能を有するとしている。
この車両の種車はWRmz 137.1のうちの2両で、暫く留置されていたらしい。WRmz 137と言えば、あの”Quick-Pick"でデビューしたWRbumz 139の改造車である。私が渡独した1988年当時は、まだ赤裾TEEカラーがIC/EC列車の食堂車では一般的で、Hamburgなどでは、当時出来立てのFurda-WuerzburgのNBSを経由出来る最新形のIC客車を使用した列車が走っていたが、その時連結されていた食堂車がこれで、白地にOrientrotの窓ストライプと薄紫のストライプが美しい車両であった。「Bord Restaurant」と斜めに大きく描かれていたのも、この食堂車の特徴で、中央にサテライトのギャレーを配し、食堂部分と軽食部分に別れていたのもこの車両が初めてであった。

今回の改造された食堂車は、画像を見る限り車内レイアウト自体は変わっていないようである。天井も、色彩の違いこそあれ、部材はそのまま使われているようである。全体に木目が多用され、暖かみのあるインテリアに処理されている。
ERIの画像を見る限りパンタグラフはなく、最新のCity Night Line塗装(赤白)に塗装され、ボディ右腹部分の白地部分に赤文字で小さく「Speisewagen
・Dinning car・Voiture-restaurant」と3カ国語で記されている。国際夜行列車対応であることがすぐにわかるが、全体的にはちょっと垢抜けない印象もなくはない。
やはりCityNightLineの紺色塗装が良かったなぁと思うのは、私だけではあるまい。

昨今はICEを始め、ドイツでも食堂車の営業が少なくなっており、本格的な供食を行うとされる食堂車は貴重である。さて、どのような食事を提供するのか?興味は尽きないのである。

どなたか、この新しい食堂車の画像を見つけられたら、教えていただければありがたい。

[追記]
ようやくドイツのDrehscheibeサイトにあるフォーラムでDB Autozugの同車両の画像を発見した。外観だけなのがちょっと残念ではあるが...。(以下画像)

http://img38.imageshack.us/img38/538/dsc0126g.jpg

[EDIT] 2011-06-13 09:03
nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 2

klaviermusik-koba

アメリカの事情はわかりませんが、確かに食堂車が減ってきたのは、列車の速度が飛躍的に向上したことと関係がありそうです。昔は旅行に7.8時間も列車に乗るのはあたりまえで、ゆっくり食堂車で食事をとるのは、旅行の最大の楽しみであったのですが、今は寝台列車をのぞいては10時間も列車に続けて乗る人はあまりいませんから、淋しいですがやむを得ないのでしょう。でもドイツにはまだまだ残っているのですね。

by klaviermusik-koba (2008-10-16 16:36) 

Akira

確かにそうですね。世の鉄道は高速化により目的地に早く到着できるようになった反面、食事をする余裕は失われてしまいました。フランスやベルギー、英仏海峡の新幹線列車は、食事をシートで取る航空機のようなサービスで、ドイツ、スイス、オーストリア、イタリアなどが食堂車で食事をとれるシステムです。それもICEでも最近は食堂車が無くなりつつあるのは淋しい限り。
ただ、夜行列車は以前(CNLの前)では食堂車は連結されておらず、朝食は、簡単な食事を室内にサービスしてくれるようでしたが、ここにきて、ドイツでは食堂車を連結するようになったのは、イタリアやスペインの夜行列車や、もしかして我が国の豪華寝台列車の影響を受けたのかも?知れません。....と、言うより余剰になったまだ使える食堂車をどうにかして使いたかったというのが本音かも知れません。意外にCNLやタルゴICNの食堂営業が好調だったのかも知れませんし。

いずれにしても、客車列車に食堂車は欠かせない列車の華ですね。
by Akira (2008-10-16 21:57) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0