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Prospekt + Journal "Bord Restaurant" / DB DSG [欧州鉄道]

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昨日、紹介したWRmz 137.3の種車である137.1「Bord Restaurant」が全盛期だった1988年に駅で配布されていたパンフレットの表紙が上の画像である。当時はInterRegioも登場し、1985年に改められたDB最後のCI(Corpolate Identity)がようやく完成に近づいた頃である。
当時を思い出すと、新しいDBの世界を垣間みた思いがしたのである。当時大好きな真っ赤な機関車BR120.1形がNBS対応の新しいIC客車を牽引した姿は、TEE/タルキスカラーの見慣れた目には、その素晴らしい編成美に酔いしれた?ものである。その中核となった客車が車体中央に施された斜め文字も鮮やかな「Quick-Pick」のWRbumz 139から改造された「Bord Restaurant」WRmz137.1である。

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そのパンフレットの見開きページの室内写真が上の画像である。それまでの60~70年代の流行を引きずった室内インテリアから一気にモダンなインテリアデザインに変身している。品の良いピンクの壁と黒いシートのコントラストは華やかさと重厚さの両方を兼ね備えている。

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▲ "Bord Restaurant"の「おしながき」にあたる「JOURNAL」。中央には懐かしい「DSG」の花マーク。

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画像は、その食堂車で配布しているSpeisekarte(お品書き)である。初めてこれを手にしたときは驚いた。まるで新聞のようであるからである。しかし、写真を一切使わず、テキストと絵だけで表現されているレイアウトのアイデアには脱帽ものである。そして食事の種類も豊富で本格的である。(当時はQuick-Pickに代表される、簡易食堂「Imbiss」のイメージが強かったが、Bord Restaurantは本格的な食堂車である。1980年代後半は、旅客の指向も変わりつつあった時期であろう)

今思えば、ICEがまだ運用を初めていないDB最後の当時が客車列車時代の最も輝いていた時代であろう。今はICEが普通で、客車のIC/ECは食堂車が旧IRのBistroCafeの車両である。これは半室しかないばかりか、1名体制の簡易食堂車である。供食されるアイテム数も少ない上に調理する料理自体がない。レンジで温めるのがせいぜいである。(供食車両が連結されているだけマシという意見もあろうが...)

そして今また、夜行列車ではあるが、客車列車でありかつリニューアルされた本格的な供食サービスが出来る食堂車を従えた客車列車が運行されるのは、実に嬉しいのである。

ところで、これらのメルクリンモデルなのだが...残念なことにNBS対応のリニューアル改造を受けた客車は、1等個室客車(Avmz107)と2等開放室客車(Bpmz293)のみに妻部の貫通幌が気密タイプである。食堂車は、WRmh132とパンタグラフ付きのWRmz135のみ塗装を変更したモデルのみリリースされた。久しぶりに新車として登場したBvmz185やこの「Bord Restaurant」(WRmz 137.1)がリリースされなかったのは残念でならない。しかし、282mm客車がリリースされている現在、近い将来にこれら新型客車の登場が待たれるのである...個人的に。

[追記] Bvmz 185、WRmz 137の2種は、その後282mmモデルとして発売されました。Orientrotではないですが、いずれリリースされることが期待できます。

[EDIT] 2024-05-03
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