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37356 SBB Re4/4 II / Ep.V 〜2009年新製品から [Maerklin-Lok]

メルクリンH0 2009年新製品パンフレットで告知された7種の150周年記念H0機関車モデルの1つであるRe4/4II SBB(37356)について少々触れてみたいと思う。

Re4/4 IIは、SBBの所属する機関車の中でも最新のRe460に勝るとも劣らないほどポピュラーであり、それまでのスイスを代表する機関車であろう。特にこの機関車は旅客用としての牽引も今でも現役として活躍しており、スイスの鉄道の顔として特に我々中年以上のファンには、その小柄なスタイルと風光明媚な山岳地帯を走る強力な牽引能力で、魅了して来た。

メルクリンからは、スイスモデルであるということと、既にCe6/8(クロコダイル)やAe6/6、Re460等々数多くの機関車モデルが製品化されていたこともあって、中々製品化がされていなかったが、1995年に満を持してRe4/4 IIが登場。多くのファンから歓迎された。
現在は、原型丸形前照灯の赤や濃緑色に加え、改造後の角形前照灯赤色塗装、更には人気のTEEカラーなど、TRIXも含めればバリエーションは少なくない。それだけ、安定した性能と適度のディテールが再現された逸品に仕上がっているからに他ならないからであろう。

さて、2009年に告知された新製品モデルは、その中でもEp.V仕様で角形前照灯付き赤色塗装の改造後の姿である。しかもRe4/4 IIでは唯一の「Porrentruy市」都市紋章付きである11239をプロトタイプとしている。
もちろんmfxデコーダー付きで、定評ある5極モーター仕様である。スイス式3灯白色前照灯と1灯白色尾灯が前後進に合わせて点灯。また遠方灯がファンクションで点灯する。照明は暖色系白色LEDである。

ところで、このモデルの新製品パンフレットの説明文と画像に2つの誤りがあると最新のInsider-NEWSに記されている。
1つはモデルについての文面で、正しくは「サウンド機能がない」とのこと。新製品パンフレットには、「サウンド機能付きmfxデコーダー」と記されているが、その右側にあるファンクション表には、サウンド機能が記されていないため、単なる記載ミスと言えるであろう。
2つめは、モデル前面窓下の手摺が車体の角部から横迄廻り込んでいるとのこと。新製品パンフレットやウエブサイトの画像は前面のみの手摺が付いた画像が載っているが、Insider-NEWSには、正しい仕様の画像が掲載されている。おそらく手摺については、実車に即した形に訂正されているものと思う。中々実車の確認が出来ない我々には嬉しい配慮と言えよう。

Re4/4 IIは、旅客列車のみならず貨物列車の牽引機として、また、Re6/6と重連すればRe10/10としてゴッタルド峠越えの重量貨物機関車としても運用可能なマルチプレーヤーである。今回メルクリン150周年記念に合わせたガラス付き木箱のケースに収まったモデルは、メルクリンとスイス電機のファンには是非お薦めの1台である。

参考サイト:Elektrolokomotive. / ドイツ・メルクリンサイト
http://www.maerklin.de/de/produkte/detailsh0.html?page=3&perpage=10&level1=27&level2=33&art_nr=37356&era=0&gaugechoice=2&groupchoice=1&subgroupchoice=0&backlink=%2Fwww.maerklin.de%2Fde%2Fprodukte%2Fspur_h0%2Flokomotiven.html
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コメント 6

N

先日は、大変失礼なことを申しました。さて、Re4/4Ⅱは、私もハグの製品にデコーダーを積もうかどうしようかと散々迷いながら待っていた製品でした。70~80年代のスイスの列車はやはりこれでないと。出た時は、待っててよかったと思いました。こんどは、Re6/6、これも他のメーカーを横目で見ながら、メルクリンから出てくる時はこんなもんではないぞ、言いながら待っていた機関車です。もう少しくらい待たされても、お楽しみ。
by N (2009-04-10 21:16) 

Akira

こんばんは、Nさん。
メルクリンにとってスイスは大切な輸出相手国なのでしょう。また、HAGなどスイス形モデルを3線式で独自の魅力を持つメーカーもあります。ですから半端な製品は出せないですね。メルクリンはシステム鉄道模型としてのアドバンテージが大きいですから、今後どのようなモデルが出てくるか楽しみですね。
私は、Re4/4 IやBLSの電気機関車を期待しています。
by Akira (2009-04-10 21:50) 

seidoh

こんばんは。
人気のスイス機は各社が発売していますが、中でもメルとHAGを改めて比べてみると、何故か不思議な「棲み分け」状態ですね。

その1:古典機のラインアップ
Ce6/8、De6/6、Ae3/6Ⅱ、Ae8/14、Ee3/3はメルのみ。
Ae4/7はHAGのみ。
その2:サウンド機能
Re4/4Ⅰ、(新)Re6/6ではメルのみ。Re4/4ⅡではHAGのみ。
その3:スイスライト
HAGは無し。(最新モデルのAe6/6はアリとの話も?)

地元メーカーのHAGにSBBを代表するクロコが無かったり、Re4/4・6/6ではサウンド機能が両者でうまく分担?されていたり、意図して競合を避けたとか?(でも、折角の150周年モデルには、せめて汽笛くらい載せてほしかった!)
by seidoh (2009-04-10 22:36) 

Akira

seidohさん、こんばんは。

確かに仰る通りですね。クロコがメルクリンだけというのは、歴史的に確立されてしまった感がありますね。サウンド機能は、確かに電気機関車には、最近付いているのが無くなって来ましたが、オプションでサウンド基盤+スピーカーが追加出来るようになったりすれば、よさそうですね。(音源はネット経由でダウンロードできるとか?)

by Akira (2009-04-11 01:28) 

Bemo

Akira さん

 この機関車はHAGのACデジタル(ⅠかⅡかは忘れました)を以前もっていました。ディテイルはメルクリンの方が上でしょうね。

 サウンドがないのは残念です。
by Bemo (2009-04-12 12:19) 

Akira

Bemoさん、こんにちは。
ディテールについてはわかりませんが、HAGの作りも私は好きです。ただ、あの価格にはついてゆけません...。
サウンドについては、当面ESUのLokSoundに頼るしかなさそうですね。(Re4/4 IIのサウンドもありましたよね?)
by Akira (2009-04-12 13:36) 

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