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Museumswagen H0 2010 [Maerklin-Guterwagen]

毎年、メルクリン本社工場やミュージアムのあるゲッピンゲンの本社工場から少し離れたErlabnisweltでしか手に入れられないとされているミュージアムモデルの2010年のZ、H0、1番モデルが先日発表された。

http://www.maerklin.de/de/service/erlebnis/maerklin_erlebniswelt/museumswagen.html

公式ページによれば、2010年のモデルの3種全てのゲージのモチーフは、ゲッピンゲンよりほど近いGeislingenにあるWMF社で、H0モデルは有蓋貨車と輸送トラックのセットである。2010年はミュージアムモデル誕生25周年ということもあり、今迄のミュージアムモデルでも1つの区切りとなるべく選定された世界的企業のWMF社をそのパートナーに選んでいることが告知のページに記されている。
WMF社は日本にも数多くのキッチン用品やテーブルウエア類を製造する金属加工の老舗である。そのデザインも秀逸かつ高品質で業務用から一般向け迄幅広い。また、業務用コーヒーマシンは有名で日本でもホテルやレストランでWMFマークの付いたマシンを見たことがある方も少なくないであろう。
その中でも特に私が気に入っている業務用コーヒーマシンは、1960年代にDBなどの食堂車や寝台車に使われた壁に設置が出来るマシンである。まさに機能美の塊のようなマシンである。おそらく以下ebay.deに出品されたモデル(Typ 2000)。

http://cgi.ebay.de/WMF-TYP-2000-Kaffee-Maschine-60er-Jahre-Chrom_W0QQitemZ260497259642QQcmdZViewItemQQptZDesign_Stil?hash=item3ca6d8bc7a

そういう我が家でも、主にドイツ滞在時代に数多くのWMF社製キッチン用品やテーブルウエアを購入して、今も立派に現役である。ドイツでは結婚祝いにナイフやフォークのセットを贈ったりするは良くあるのだが、WMFのような高品質のものは良く使われていて、我が家のそれらももちろんWMF社製である。それだけではない。WMF社の技術でもあるクロマンガンと呼ばれる金属を使った鍋などはとても使い心地の良いモノである。昨今のIH調理器具にはもちろん効率の良い熱伝導性を誇り、かつ焦げ付いても水に浸すだけですぐに汚れが落ちるのは、日常の道具としてとても重宝する。

ドイツには「安物を買えるほど金持ちではない」というような諺がある。これの意味するのは、要は「安物買いの銭失い」と同義語のようなもので、品質の良いものは高価格であることへの確認と、無駄遣いをすべきではないことへの警鐘でもある。
ところが、昨今の経済事情はドイツでも同様で、WMF社でも同じ素材を使った単純なデザインを施した鍋を別ブランド名を使ってリーズナブルな価格で提供されている。(おそらく生産拠点も異なるのであろう)
それは、時代の要請でもあり、売れなければ経営が成り立たないのであるから一つの選択肢としては致し方ないのであろう。要は高品質であることへの追求は立ち止まらないで欲しいということ。

だいぶ話が逸れてしまったが、今迄これほどの世界企業の名前を冠したミュージアムモデルがなぜリリースされて来なかったのであろうかと思っていた。ミュージアムモデルは、基本的にゲッピンゲンから近い場所の企業の広告を載せた貨車をモチーフにしていることが多いからである。故に、ようやくという気持ちが私の中には強い。

さて、モデルであるが、Ep.III(1959年)仕様のRastatt形私有冷蔵貨車とのこと。所属はDBである。輸送トラックは、Krupp Mustangの牽引車付きである。年代迄細かく記されているところをみると実在していたのかも知れないが、一方でボデイに描かれた塩胡椒の入れ物の絵は、モダンなデザインなので、当時本当にこの貨車があったのかは未確認である。冷蔵貨車というのも、食品用でもないのに何故冷蔵する必要があったのかも不明である。(もっともこの程度のモダンデザインは、戦前のバウハウスでも出来たかも知れない...)

いずれにしても、とても上品な水色で塗装された貨車は美しい。先にも記したが、ドイツではミュージアムのみで取扱うので販売店では買うことができないか、高額になる。(これは、わざわざミュージアムで買って来なければならないからである)
海外である日本ではおそらく販売店でも購入可能であるが、数量限定なのですぐに売り切れてしまうのではないだろうか。

今回私は購入できるのか...ちょっと不安になるのである。

参考サイト:WMF AG
http://www.wmf.com/

[追記]
明日から私用により暫く更新ができません。ご了承の程....m(_ _)m


[ADVENTSKALEDER am 22.12. bei Maerklin Online-Shop]
Torpedopfannenwagen digital.
Spezialwagen zum Transport von heissem, flussigen Roheisen.

[EDIT] 2009-12-22 13:25
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autounion

デザインが気に入っていて、我が家にもワインオープナーやグラスがあったりします。オープナーも見た目以上に重かったりしますが、非常に頑丈な作りでいかにもドイツ製品な感じですよね。このモデルももちろん「買い」です☆
by autounion (2009-12-22 21:16) 

Akira

こんばんは、autounionさん

頑丈と言えば確かに頑丈です。やはり品質を良くするには重量が比例してしまうのでしょうね。ドイツでは...。
私は、軽いよりも重い方が好きだったりします。
by Akira (2009-12-22 23:02) 

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