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帰国の途へ(2)/ Wuerzburg Hbf - Frankfurt/M Flughafen [Reise]

いよいよお待ちかねのICE3に乗車である。今回で3度目になるICE3であるが、考えてみれば毎回先頭車ラウンジ席を予約しているので、ラウンジ席以外には座ったことがないような...。前回乗車したICE3はNuernberg Hbfから同じようにWuerzburg Hbf経由でFrankfurt/M Flughafen迄の旅であった。

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先頭車の乗降口から乗車すると後ろ側は2等車開放室である。

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私はラウンジ席の最前列左窓側の席が指定されているが、座席指定表示は私の席だけでどこも空いているようである。前から2列目右に座ってパソコンに向かっている方はLHのパイロットのようである。
ICE3に乗車していつも感じるのはその素晴らしいインテリアデザインである。客室からの側面パネルのパーテーションラインがそのまま流れるように運転室にまで踏襲され、運転室と客室が1枚のガラスパネルで仕切られている以外は全て一体的にデザインされているのである。よって乗客の視線は無理の無い自然な形で前方へと導かれるのである。そして運転台そのもののデザインも美しく整理されたものである。夜間走行時の前方視界確保のため?ラウンジ室は後方の開放室よりも敢えて暗く設定されているが、天井のスポットライトにより各座席への照度は確保されている。

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座席について前方を見ると運転席を背に前方視界が広がる。いよいよWuerzburg Hbfを発車である。

[ICE3 07. Feb. 2010 Wuerzburg Hbf - Aschaffenburg Hbf]


ICEは雪景色の中を決して速いとは言えない速度で走る。途中霧でほとんど前方が見えなくなる場面もあったが若干の遅延のまま、Aschaffenburg Hbfへ向かう。この駅は降り立ったことはないが、DBが民営化後、駅の旅行センター(Reisezentrum)の新しいインテリアデザイン(特に切符売場カウンターのデザイン)をイタリアのデザイナーMichael de Lucciに任せて最初にその成果を示したのがAschaffenburg Hbfである。今ではDB AGのほとんどの駅がここの旅行センターと同様にデザインされている。

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途中、コーヒーを売りにきたので早速1杯頂く。そのまま帰るかと思いきや、前方運転室のガラスドアをノックするのである。もちろん走行中である。運転手はこちらを振り返り運転室ドアを開き、すぐ運転姿勢に戻る。

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つまり、ICE(多分ICE3、-T(D)だけとは思うが)は運転席へのコーヒーサービスもありということ。旅客機の操縦室へのコーヒーサービスはあると思うが、鉄道での運転室へのサービスは世界でもここだけかも知れない。

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このICE3はT-Mobileでの無線LAN対応である。もちろん座席下にはコンセントも用意されている。早速試してみようかとパソコンを拡げたが、どうも無線LANが出来る区間が限られているようである。少なくとも私の乗車した区間であるWuerzburg Hbf - Frankfurt/M Hbfでは対応していないようである。(もっともT-Mobile契約者でない場合、少なからずお金の掛かるシステムとなっているが..)

そんなこんなで暫く走るともう景色は都会的になってきたのである。

[ICE3 07. Feb. 2010 Aschaffenburg Hbf - Frankfurt/M Hbf]


行き交う列車も多くなり、ゆっくりとFrankfurt/M Hbfへ到着。ここは行き止まり駅なので列車の方向も変わる。乗務員も交代し、ほとんどの乗客もここで降りる。
今度は逆向きに走るのだが、私が降りるFrankfurt/M Flughafen (Fernbf.)は中央駅からすぐであるので降りる準備をしている間に到着である。

名残惜しいがICE3ともここでお別れである。本当はここからがスリル満点の300Km/hオーバーの高速でのNBS走行なのだが...。

To be continued...
タグ:ICE3 DBAG
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コメント 2

HUH

AkiraさんのICE 3のインプレッションは楽しみにしておりました。
ICE 3の車内は、乗降口からデッキ、客室内に至るまで統一感があって、しかも細かいところまで配慮の行き届いたデザインだと思います。2等車のシートピッチは新幹線より狭いのですが、それを全く感じさせない快適さは、まさにデザイン故かもしれません。
見せることを前提に設計されているということなのでしょうが、運転席部分も機器類が無造作に設置されているのではなく、実に整然としています。

Wuerzburg→Frankfurtは2007年に私も利用しました。
http://rig-bahn.blog.so-net.ne.jp/2008-11-04-1
高速新線にほんの数分走りますので、この区間では250km/hに一瞬達しましたが、その先の区間は確かにあまりスピードが上がらなかったですね。次回は是非NBS Koeln-Rhein/Mainをお試し下さい。
by HUH (2010-02-19 15:18) 

Akira

こんにちは、HUHさん。

運転台そのもののデザインはSiemens Designだったような気がしますが、空間としての運転室はノイマイスターの作品です。ICE2.2モックアップの製作を記録したVTRにはツマミ1つ1つのデザイン迄丁寧に行われていたのを記憶しています。ある意味お客様にみえることが運転者にとっても快適な仕事環境の構築に役立つのかも知れませんね。
by Akira (2010-02-19 15:30) 

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