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St. Goar - Kleiner Bahnhof an großer Bahnstrecke [欧州鉄道模型]

St. Goarという名前の駅をご存知の方は、このブログをご覧になっている方の中には少なからずいらっしゃると思う。この駅は風光明媚で有名なライン左岸線にある小さな駅である。しかし、この路線そのものは、フランクフルトとケルンを結ぶ高速新線でICEの運用が始まる前迄は、数々のICE、IC、ECの行き交う路線で、RheingoldやRheinpfeil、Loreleyなど往年の名列車が走っていた路線でもある。

この路線で撮影された列車写真も少なくなく、美しいライン河と急峻な地形に広がるブドウ畑、古城など自然や歴史と対比させた画像は見るものをライン河へと誘うのである。

さて、そんなドイツ屈指のスポットを各年代の時刻表から運行状況を緻密に調べ上げ、それを模型で再現するという、ある意味自身がやりたくて仕方がなかったことを素晴らしいレイアウトと共に表現し、それを公開しているサイトを見つけたので紹介したい。

http://www.rheinmodellbahn.de/

以前、拙ブログ記事でTEE RheingoldとIC RheinpfeilをDuisburg Hbfで連結開放作業をした後、数分違いで同方向に出発するということを記したが、このサイトには、1957年から93年迄の夏ダイヤのSt. Goarを停車、通過する全ての旅客列車の時刻が記されている。(1972年ダイヤではTEE Rheingoldの通過の10分後にIC Rheinpfeilが通過していることがわかる)

この表を見ていると、Olympiazug、Austria-Express、Holland-Italien-Express、Hans Sachs、Riviera-Express、Glückauf、Loreley-Expressなどなどドイツを走る様々な名列車の名前を見つける事ができる。それを想像するだけでも楽しい。
また、この再現されているH0モデルはどうやら2線式のようであるが、レイアウトの表現の素晴らしさと実車に即した組成の再現など、ただただ溜め息が出て来るのである。

今や優等列車のほとんどはICE3の高速新線に移ってしまったライン左岸線であるが、在りし日のDBの黄金期を彩る様々な列車が行き交う路線の再現を模型で再現しているのは興味深くもあり、また写真や文献だけでは見る事が出来ない奥深さを見つけることの出来る試みであると思うのである。
もちろん、私達ドイツから遠く離れた日本のファンにはこの上ない実車資料でもあると考えるのである。

参考サイト:St. Goar
http://www.st-goar.de/
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熊本センター

ご無沙汰しております。只今、出張から帰社しました。
いや~いいレイアウトですね~。情報ありがとうございます。こんな光景見ながら食堂車で生ビール飲みたい・・・です。

by 熊本センター (2010-03-12 18:56) 

Akira

こんばんは、熊本センターさん。

お仕事お疲れさまです。このようなレイアウトで模型を走らせらるのは夢ですが、いつかは...というモチベーションの向上に役立ちますね。
私もこのライン左岸線を列車でもクルマでも走ったことがありますが、やはり早朝日の出直後の食堂車の車窓から眺めたライン河の川面に太陽がキラキラと輝いた光景は忘れられません。私はコーヒーでも充分です。
by Akira (2010-03-12 20:40) 

lucky_k.k

Akiraさん
こんばんは。

St. Goarは、昨年ドイツに行ったときに立ち寄りました。
ツアー旅行で、鉄道には乗れませんでしたが、バスでお決まりのライン川クルーズの発着場のリューデスハイムに行って、ザンクト・ゴアまで乗船しました。
両岸で結構な列車を見ることができました。
思わず懐かしく思い出し、ありがとうございます。
by lucky_k.k (2010-03-13 00:04) 

Akira

おはようございます、lucky_k.kさん。

St.Goarやリューデスハイムは、確かに日本からのツアーでは定番コースの1つですね。(私は船でライン河下りをしたことがないです。)良く船上からライン左岸線を走る列車の写真も見た事があります。右岸線には貨物列車が多いのですがたまに旅客列車も走ったと思います。

今はローカル列車と貨物列車が運用の中心でしょうが、風光明媚な景色は変わる事はないですからね。次回ここを訪れるときは、動態保存のTEE Rheingold列車に乗車したいですね〜。

by Akira (2010-03-13 08:17) 

KAJI

Akiraさん、こんばんは。

St.Goarはラインフェルス城の最寄駅ですよね。2007年に立ち寄りました。
ライン河が目の前の美しいロケーションですが、こぢんまりした静かな街でした。駅もローカル列車しか止まらない古びた駅で、確かに模型にするといかにもよい感じになりそうです。形式には疎いのですが、写真を見ると143形が2階建て客車を牽いたローカル列車で訪れたようです。

ラインフェルス城からは河の両岸の列車が俯瞰して見えます。貨物やローカル列車ばかりだったように思いますが、それでも次々通る列車がそれこそ模型鉄道のようだったのを思い出します。
あの場所をTEEやICが行き交っていたとは、夢のようです。動態保存列車が走ると素晴しいでしょうね。でも、乗りたいし写真撮影もしたいし、悩ましいところでしょうね。(行けもしないうちに悩んでもしょうがありませんが)
by KAJI (2010-03-13 23:40) 

Akira

こんばんは、KAJIさん。

St.Goar駅には私自身立ち降りたことはないのですが、通過する列車の車窓から見える景色は素晴らしいですね。付近には古城も多く見るものを飽きさせません。中には古城をホテルにしたところもあるようですが、きっとそこからの眺めも素晴らしいでしょう。残念なのはここを走る列車がローカル列車と貨物列車だけになってしまったことですね。まぁ、ICE3がNBSを走らずにここを経由していたらICEの意味が無くなりますが....。
by Akira (2010-03-14 00:13) 

通りすがり

ラインフェルス城が古城ホテルになっていたので、そこのレストランと客室(私は新館スイートに宿泊)から駅が見えました。
(スイートって言っても160ユーロ/室ほどだったので比較的リーズナブルな宿かと・・・)

バルコニーもあるのでその気になれば三脚も気兼ねなく置けるんじゃないかと・・・

・・・ご同行者が許してくれるかは・・・南無南無・・・

by 通りすがり (2010-03-20 10:15) 

Akira

通りすがりさん、はじめまして...でしょうか?

ライン左岸線上には沢山古城が見えますし、その一部はホテルになっているところもあるようですね。熊本センターさんの新婚旅行の写真にもあったような...。
そこは、まるで中世に戻ったかのような雰囲気を満喫出来るのが魅力ですが私達?には、そんなことよりも左岸線の列車のほうが気になりますねぇ。まぁ、同行者次第ということもありましょう。折角の古城ホテルなら尚更ですねぇ。
by Akira (2010-03-20 10:53) 

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