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84870 DRG 542 136 (P) | Insider-Jahreswagen 1995 / Ep.II [Maerklin-Guterwagen]

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1995年のインサイダー貨車(84870)である。インサイダー3年目の95年は3台目のモデルでもある。今迄紹介してきたモデルを見てもわかるように、インサイダー貨車は単純なホビーレベルのモデルではなく、実際に存在していた貨車、それも魅力的なモデルが毎年リリースされ、それは今でも続いている。

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さて、このモデルについての解説だが、画像を見ればすぐに緩急室付きタンク貨車であることがわかる。モデルは4674/4675/4676がベースである。そして日本では見慣れないがドイツでは有名な洗剤名の「Persil」のロゴがタンク全体に纏っているので、Persilに使われる洗剤の原料などの輸送目的のための貨車であることがわかる。当時のPersilの広告を再現しているが、色合いもデザインも違和感のない仕上がり。滲みなどは無縁で好感が持てるもの。
台枠、台車、タンク部分の全てが樹脂製であるが、決して軽いわけではないので見えない部分に金属の錘があるのであろう。台車は繊細なスポーク車輪で、この貨車の製造時期が王国鉄道時代のものであることがわかる。

上画像の表記板をみると「Deutsche Reichsbahn」の文字、形式名である「Elberfeld」、そして「542 136 (P)」の文字。ここでわかるのは、Ep.IIであること。そしてElberfeldは現在ドイツの地名にはなく、当時、現在のWuppertalを含む広域地域がElberfeldであった。Elberfeldは1929年末迄の地名であったようなので、遅くともこのモデルは、1928年以前の貨車を模型化したモデルであることが想像出来る。余談となるが、同じ形式であるSHELLのタンク貨車4676は、このモデルと同じElberfeldの541 347である。

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モデル右側の表記板には、車両所有会社の名前と所在地が記されている。車両所有会社は「Henkel & Cie. GmbH」。「Persil」は、Henkel & Cie. GmbH社の洗剤ブランドである。そして、その下にある「Fabrik chemischer Produkte」(化学製造工場)は、Henkel社の業務内容であろう。「Düsseldorf-Reisholz」は、会社所在地と思われる。

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このモデルを上部から俯瞰すると、このモデルの見せ場でもあるタンク注入口とその周りの繊細なレーリングのディテールを観察出来る。全長も短く中々魅力的なタンク貨車であるが、いかんせんEp.IIというのは私個人的には扱いにくいモデル..とも言えるのである。


参考サイト:
Persil
http://www.persil.de/

Henkel & Cie. GmbH
http://www.henkel.de/index.htm
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