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46969 Württemberg Oc[u] / K.W.Sts.E. Ep.I / Insider-Jahreswagen 1996 [Maerklin-Guterwagen]

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先日拙ブログで紹介した1995年のインサイダー貨車に続き、今回は1996年のモデル(46969)を紹介したいと思う。

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今回のモデルは、赤色も眩しい緩急台と外蓋屋根付き無害貨車Württemberg Oc[u]形である。ベースとなったモデルは、K.W.Sts.E.(ヴュルテンベルグ王国鉄道)のJ形/Ep.I 無害貨車(46961)であるが、こちらは外蓋付屋根がないタイプ。

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モデルに大きく記されている文字「Heinr. FRANCK Söhne」はコーヒー豆や豆挽き器などの会社名である。車体に描かれている豆挽き器がそれを示している。ネットで調べてみると、この会社はStuttgart近郊にあるVeihingenにあったらしい。1828年創業というから歴史ある会社である。1964年にUnifranck Lebensmittelwerke GmbHに買収され、1971年よりスイスのNestlé社に吸収されることとなった。よって現在はこの会社名もないものと考えて良いと思う。

さて、モデルについてであるが、印刷は1990年代半ばのモデルとしては非常に細密、滲みなども皆無で好感の持てる仕上がりとなっている。

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非ブレーキ側のサイド画像の白い箱に納められた文字は、「Spezialwagen」、「Station Ludwigsburg」とある。Rev表記?には、7.3.11とあるので、直近検査日は1911年3月7日の意である。資料では1914年に会社機能をLudwigsburgに移転とあるので、このあたりがこの貨車の存在と重なる部分であるかも知れない。

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このモデルを俯瞰でみたところである。本来は無蓋貨車であるが、その上に付けた外蓋付きの屋根は蓋が開く訳ではないのだが、その雰囲気は充分に出ている。屋根部分は取り外し式である。外すと単なる無蓋車となる。

このモデルの広告を通して理解できるのは、この会社が戦前のコーヒー豆会社で現在は無くなっているが、ここで開発されたカフェインレスのコーヒー(Feigenkaffee)はKaffee Hagとして、またCaroと呼ばれる麦芽コーヒーも現在でもドイツで広く愛飲されているということ。やはりメルクリンモデルから垣間みれるヨーロッパの歴史や背景は、単なる趣味活動の域を超えた楽しみがあることが再確認できるのである。

参考サイト:Heinr. Franck Söhne / Kaffee Tradition e.V.
http://www.kaffeetraditionsverein.de/index.php/Heinr._Franck_Söhne
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