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4327 DB Bpmz 293.2(295) / Ep.V [Maerklin-Reisezugwagen]

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今回選んだIR色のBpmzモデルは、以前「Play with Märklin H0」で1度紹介しているのだが、サーバーの不調で現在はみる事ができない。なので、改めて当ブログで紹介してみたい。

このモデルの実車を見たのは、私がブレーメンの語学学校へ留学のために渡航後、度々訪れていたブレーメン中央駅で、FD1981「Königsee」が真新しいIR塗装を纏ったAvmzやBpmzなどの客車に出会って感動したのが、その最初である。

このFD「Königsee」は、Hamburg=AltonaからBremenを経由してHannover、Fulda、そしてNBSを経由してWürzburg、München、最後は南ドイツの景勝地であるBerchtesgadenとKlagenfurt、Zell am Seeの3カ所に分かれて結ぶ観光向け列車である。InterCityとは異なる列車であるため、IC料金を徴収されず、しかもこのFD列車の中で唯一200Km/hでNBSを走り、また当時の最新鋭の優等客車を使った列車として有名であった。特にDruekdicht(機密構造)の出入口ドアや貫通幌が大きな特徴の車両だけで組成された列車でることと、FD列車に必ず連結されている子供向け区画「Kinderland」も2等開放室車に組成されていたこと、また食堂車も当時最新鋭の「Bord Restaurant」WRmz 137.1がOrientrot塗装で組成されていたことが良いアクセントとなっていた。牽引機は、やはりOrientrotのBR120.1であった。

メルクリンから1993年にリリースされたこのモデルは、まさにそのFD「Königsee」向けのモデルなのだが、残念なのは、ここで紹介する2等開放室客車(Bpmz 293.2)と1等区分室車(Avmz 107)の2種のみに留まってしまったことによる。FD「Königsee」は、実車に2等半区分室車(Bvmz 185.0)、食堂車(WRmz 137.1)、そしてKinderland付き2等開放室車(Bpmz 293.2)がリリースされなかったのは、非常に残念である。
当時の私は、それでもいずれリリースされるものと期待を膨らませて待ち望んだのだが、残念ながらそれは未だに叶えられていない。

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さて、気を取り直してモデルを見てみたい。InterRegio塗装を纏ったIC客車であるが、私はこちらの方が似合うのではと思うくらいである。台車はMD522である。

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表記は、90年代にしては良く出来た方と思う。当時からメルクリンの印刷は定評があった。車両番号は、61 80 20 - 94 215 - 6である。この車両は、1984年にLHBでBpmz 291.2として落成。1989年に気密化改造及び、IR塗装を施された。現在はICEカラーでBpmz 295.4に改造されている。

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モデルの妻部分画像である。メルクリンモデルは、この特徴的な気密化構造の貫通幌や尾灯などを再現している。(尾灯の色づけは筆者によるもの)

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実は、この客車を4両程持っていて1等車と合わせて5両編成になるのだが、残念ながら食堂車がないので、せめてパンタグラフの付いたOrientrotのWRmz135でもあれば一緒に組成させて走らせたいものである。

参考文献:Bpmz 291, 292, 293 / "Wagen" Das Archiv der deutschen Reisezug- und Güterwagen / GeraNova Zeitschriftverlag GmbH München

参考サイト:Zugbildung FD 1981「Königsee」/ Play with Märklin
http://www.thundernet.or.jp/~PwM/ZB/FD1980-81_89.html
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N

いい客車ですね。この時期の外装はドイツにしては珍しく颯爽としたところがあって大好きです。現在のは芸の無い私鉄電車みたいで好きではありません。この客車は当時、DBのプロモーションで1クラス上の設備と広報されていたと思います。もっとも渡独の折りは、コンパートメントが物珍しくて古い客車ばっかり選んでましたので、あんまり乗った記憶はありません。メルクリンモデルの客車が色付き窓ガラスになったのって、この頃からのように思うのですが。リアル感が増していいですね。今度は編成になったところをお願いします。
by N (2010-06-20 23:10) 

Akira

こんばんは、Nさん。

Bpmz 291/293は、当時のIC2等車の標準であったBm235(UIC-X)からは、飛躍的な進歩を遂げています。台車はMD33からMD52になって、コイルバネながら静粛で乗り心地に定評があるMD33から、更に進化したものです。特に高速走行時にその優秀さが理解出来ます。また、2等車で初めてエアコンが装備されたことでしょうか。(このため側窓が上下2段開閉式からはめ殺しの2重窓タイプに変わりました)

私もUIC-Xの区分室は好きですが、1人で旅行する時は、やはり開放室のBpmzになってしまいます。(中央の向かい合わせの大型テーブル付きシートが好きでした)
あの黄色と黄緑のシートに茶色の荷物棚が懐かしいです。
by Akira (2010-06-20 23:30) 

abe

N-Suprではこの車両はキンダーに使われています。
個人的には開放より古い雑然とした座席配置の2Kのほうが好きです。
10連くらいで120に牽かせると萌えます。w
by abe (2010-06-20 23:45) 

Akira

こんばんは、abeさん。

MiniTRIXでFD "Königsee"が出ていますね。確かセットだったので、それで編成が揃ってしまうかも。何両セットでしたっけ?
Kinderland客車は、何故か形式がBpmz 293.2で他のBpmzと同じなんですね。枝番すら同じ...。
2等半個室車(Bvmz 185)も1両だけ連結されているんですが、この車両も外観がソツのない端正な姿で、室内のシートは青リンゴ色です。中央部分のオープンサロンタイプは1人掛けでテーブル付きです。(ただ、このテーブルが樹脂の一体成形なのがちょっとチープな感じです)
牽引機関車は、もちろん120.1形です。
by Akira (2010-06-20 23:54) 

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