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ニュルンベルク玩具見本市社長のことば [Maerklin-Allgemein]

鉄道模型誌の「月刊とれいん」に「モデラーな日々」というブログがある。昨晩、このブログ記事に前里氏によるニュルンベルグ玩具見本市の新しい社長来日と、毎年好例のプレゼンテーションが東京で行われたとの記事を見つけた。

http://www.etrain.jp/hibi/hibi.cgi?no=571

ご存知のように、メルクリンは昨年60周年を迎えたメッセに第1回から出展を続けた企業である。(残念ながら、その年はメルクリン社がメッセ前日に破綻となったので、お祝いムードにはならなかったのだが...)
そこで、このブログを執筆した前里氏は、ドイツの鉄道模型業界について質問を試みたのであるが、今年の状況は、どこも順調に回復と回答し、メルクリンについては黒字決算を記録し、単独での再生の可能性をほのめかしている。嬉しい言葉である。

問題は中国での生産で、そこでも一例としてメルクリンについて記されていて、現在は中国生産から撤退し、ドイツ(ゲッピンゲン)とハンガリー(Gyoer)の2工場で6:4に変更されたとのこと。これについては、初耳である。そしてどちらの発言もユーザーにとってポジティヴである。
問題は、生産コストの高価格化になることであろうか。ただ、現在はハンガリーの工場に開発部隊もあるので、トータルコストはこなれたものになるのかも知れない。

いずれにしても、良い兆候である。メルクリン社にはこのまま業績が順調に推移してもらって、是非公式に自力再建の発表をしてもらいたいものである。
でも、そういう発表は破綻と違ってマスメディアは興味ないんだろ〜な〜。
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300B

おはようございます

メルクリンを含め鉄道模型業界の業績向上は非常に嬉しいですね(^^)

そして、以前からの政治問題(共産党独裁政治体制)をはじめ多くの問題を抱えている中国からの生産撤退も大歓迎です。

やはりメルクリン製品はMade in Germany(EU)でなくては!!
by 300B (2010-10-22 08:01) 

Akira

おはようございます、300Bさん。

そうですね。メルクリンに限らずここ数年欧州の模型業界は大荒れでしたが、ようやく落ち着いて来たようで嬉しい限りです。

現在は、メルクリン、TRIX、LGBと3ブランドのモデルがメルクリングループとして、欧州2工場体制で生産されているようで、その棲み分けも上手く機能しているようです。

今後のメルクリン社の正式な報告を期待して待ちたいです。
by Akira (2010-10-22 08:23) 

T-Zug

おはようございますご無沙汰しております、T-Zugです。

今月ちょっとした不足分がありLGBのレールを国内で購入しましたが、すべてハンガリー製でした。(そこのお店の他のLGBもほとんどハンガリー製でした)
2~3年前に購入した時は中国製でしたので、ちょっとニッコリしてしまいました。
中国製のレールは切粉が入っていたり(指に刺さった)、ポイントのトングレールの先端の削り方が変だったリと残念に思っていたので(多分これからはなくなると思うので)ハンガリー製うれしい事です。

今後の3ブランドに期待しています。
by T-Zug (2010-10-22 09:35) 

Akira

こんにちは、T-Zugさん。

LGBについては疎くてわからない部分が多いのですが、メルクリンインサイダーサイトから、LGB情報誌がダウンロードできますし、メルクリンTVでも情報が得られ、少しずつですが、わかるようになって来ました。

LGBレールがハンガリー製になっているとのことで品質向上が見込めますね。ハンガリー工場はメルクリン直営なので品質管理もゲッピンゲンと同じと考えて良いのでしょう。
by Akira (2010-10-22 09:42) 

めるふぁん

こんにちは
最近感動した発言は豊田社長の国内拠点を残す件です。
メ社もドイツ/欧州での生産にがんばってもらいたいものです。
by めるふぁん (2010-10-22 10:09) 

Akira

こんにちは、めるふぁんさん。

今後は、メ社に限らずそのような動きの方向になるのではないでしょうか?生産国に拘る事もないとは思いますが、それが品質に影響して来るのであれば、欧州で生産されることに帰結するのかも知れません。
by Akira (2010-10-22 10:16) 

seidoh

こんにちは。

仮に製造原価アップが売値に反映されたとしても、そもそも鉄道模型を趣味とする以上、ある意味「無駄遣い」は覚悟の上ですから、そこはユーザーとして飲み込むしかないと思います。高いか安いかの評価にしても、絶対値というより造りや性能とのバランスが重要ですよね(もちろん、手工芸品的な高価格になっては困りますが)。
鉄道というのは、その国(地域)の風土や文化を強く映すものなので、模型の世界でも、それらを本当に理解し思い入れのある人達が作ることこそ、本来の望ましい姿ではないでしょうか。その点、中国の鉄道は、現状では経済成長と国威高揚のための道具でしかなく、オリジナリティとか、まして文化として捉えるレベルには、まだまだ程遠いものを感じます。よって、メル社が製造拠点を欧州に戻したのは、すこぶる的を射た判断ですね。
by seidoh (2010-10-22 12:44) 

Akira

こんにちは、seidohさん。

このブログ記事を読む限り、メ社は契約破棄された結果らしいので、そうなったという感じのようですが、ハンガリーに生産拠点があったのが幸いしたと思います。

seidohさんの仰るように、ハンガリーは物価が安い(=労働賃金も低い)のですが、戦前は豊かな国でしたし、欧州文化圏なので鉄道と模型に対して、理解はあるでしょう。模型雑誌にはメルクリンの広告があったり、メルクリンにとっては意外に日本以上に大きな市場だったりします。
by Akira (2010-10-22 13:22) 

seidoh

Akiraさん、こんばんは。

なるほど、中国からの撤退は必ずしもメ社の本意ではなかったのですね。でも、契約破棄の理由はどうあれ、メ社においてはむしろこれをチャンスとして、欧州のクラフトマンシップを伝えるような製品を、どんどん世に送り出してほしいものです。

ハンガリーは行ってみたい国の一つですが、ブダペストの世界最初の電化地下鉄とか、老舗の車両メーカーであるガンツ社とか、鉄道に関しても見るべきものが多いですね。
by seidoh (2010-10-22 19:02) 

Akira

こんばんは、seidohさん。

中国の生産拠点との契約が終了した経緯は、メッセ社長氏の言葉なので正確かどうかは保障できませんが....。

確かにブタペストの地下鉄は世界最初ですね。今夏のドイツ旅行でGyoerに行きそびれてしまったのが残念ですが、ハンガリーへは私も是非行ってみたいです。
by Akira (2010-10-22 20:26) 

KDB

今晩は、KDBです。
久しぶりに聞く良いニュースですね。メルクリンの経営安定化は無論の事、中国製造からの脱却は喜ばしい話です。決して中国製が悪いということではありませんが、やはり材質管理がどうしても気になります。国内老舗のT堂はこの数年、中国にダイカストとプラスチックの製品を発注しており、出来栄えは高級感が十分ですが、ややもすると亜鉛地金等の管理が悪く、ダイカストに不良品が混じるのでよく監視しないといけないーーーとの話を聞きました。英国のホーンビイグループも良い製品を中国で製造していますが、製造ロットによってはダイカストに不良品が混じる例があったーーーと聞いています。かっての日本国内製品のダイカストにも酷いものがありましたが、メルクリン製品には(少なくともこの40年近くの私の周囲では)致命的なダイカストの劣化は聞いていません(細かいところの劣化はありますよ)。今後ともメルクリンにはこの路線を走って欲しく、ヨーロッパ製造を続けて欲しいものです。
by KDB (2010-10-22 20:38) 

Akira

KDBさん、こんばんは。

おそらくダイカストボディなどに関しては、全てゲッピンゲンの工場で仕上げることになっていると考えられます。(未確認)ハンガリーのGyoer工場や中国では樹脂製モデルの生産をしているのではと思います。数年前、Koef IIでダイカスト不良があって、その時は大騒ぎになっていましたが、それ以降のトラブルは聞いていませんね。
by Akira (2010-10-22 20:43) 

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