SSブログ

48806 K.W.St.E. Gm / Ep.I ( Wagenpackung "Märklin/Steiff") [Maerklin-Guterwagen]

1995年のことである。メルクリンインサイダーが出来て2年後、クラブニュースは2ヶ月毎に届いていたが、今ほどきっちりと決まった訳ではなく突然臨時のニュースが届いたりと、このクラブもまだまだ黎明期だったように思う。その1995年の第5号が届いて表紙を見ると....

b14788.jpg

というSteiffのマークの入った貨車モデルとトカゲのような(陸生有尾類?)形ぬいぐるみが大きく出ている...。
なんだこれは?と思いページを捲ると...、

b14789.jpg

この表紙に出ているサラマンダーと貨車の意味が記してあった。それによれば、南ドイツの西側にドナウ川の源流があり、そこは自然公園に指定されている地域なのだが、ここの自然を守るための募金活動をSteiff社とメルクリン社が共同で協賛してモデルを作り、売上の一部を寄付する企画ということ。それをインサイダー会員向けに販売するということである。サラマンダーはここに棲む絶滅に瀕しているの生き物であろう。

Steiffのぬいぐるみと言えば、クマが定番であるのは確かだが、ドイツではクマ以外にも様々な小動物やトリやライオンなど大型のぬいぐるみもある。ただ、サラマンダーは初めて見るし、貨車にも興味があったので添付の発注書に記入して販売店へ持ち込み予約したのである。

b14777.jpg
b14778.jpg

届いたモデルのパッケージと同梱されていたドナウ上流域自然公園のパンフレット。ドイツは言わずと知れた環境を大切にする国である。ここもかなり厳しい規制を設けて自然保護をしているようである。

b14779.jpg

これが、ぬいぐるみのサラマンダー...。中々リアルである。良く見ているとお手手の部分など可愛らしく思えて来るが、決して枕元に置いて一緒に寝たいとは思わない....。

b14780.jpg

さて、お目当てのSteiffのマークが入った貨車である。これはもちろんファンタジーの部類に入る貨車であるが、モデルはEp.I時代のヴュルテンベルグ王国鉄道(K.W.St.E.)の車番も入った緩急室室付き有蓋貨車モデルGmである。(画像がピンボケになったのは私のウデが悪いため、ご容赦)

b14781.jpg

緩急室部分のディテール。かなり暗めの緑色に塗装され、文字は白色である。この塗装はヴュルテンベルグ王国鉄道貨車のオリジナル塗装色であると考えられる。

b14782.jpg

車体側面のSteiffマークとサラマンダーの絵が印刷されている。Steiffマークは、Ep.I当時のマークを使用している。今でもテディなどのレプリカモデルにあるタグはこれを使用している。

b14784.jpg

ヴュルテンベルグ王国鉄道と形式番号の表記である。

b14785.jpg
b14786.jpg

正面からと屋根上からの俯瞰画像である。

b14787.jpg

反対側を写したところ。(両面の)スライドドアが可動式であるため、レイアウトで荷物の出し入れシーンなどの再現が可能。最近のモデルは可動式ドアのモデルが少なくなって少し寂しいが、これは健在である。

私がカールスルーエに住まいがあったころ、中古で買ったばかりゴルフに乗って色々と鉄道では行けない場所にドライヴした思い出があるが、ドナウ川の源と言われるDonauenschingenでドナウの泉を見た。何の事はない小さな泉から水が湧き出ているだけだが、これを初めに山々から水を集めて大河となり、レーゲンスブルクを始め、ウィーンやブタペストなどの大都市の脇を流れ黒海に注ぐ最初の場所であると思うと、感慨深かったのも確かである。
nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0