SSブログ

〜お知らせ 「フィンランドのくらしとデザイン展」 [デザイン]

興味深い展覧会のお知らせをしたい。北欧のフィンランドという国をご存知であると思うが、私達日本からはムーミンの国という方が馴染みがあるかも知れない。テレビアニメや挿絵で描かれたムーミンの棲む世界は、幻想的なイメージを一層掻立てていた。しかし、私にとってそれ以上のフィンランドのイメージはと言えば、ラップランドのサンタクロース、オーロラ、サウナなど、最近すこしづつ観光地としての情報が定着しつつある現実の姿。また、有名なmarimekkoの花柄に代表されるライフスタイルとしての特徴的なテキスタイルの紹介もされるようになってきている...というところであろうか。

鉄道に関して言えば、スイスのRe460ベースの電気機関車Sr2形やイタリアのペンドリーノベースの電車Sm3形がフィンランド国鉄(VR)で活躍し始めた頃から私も興味を持ち始めたのであるが、それ以外となると全くに近いほどその実情を知らない。それはメルクリンからVRの車両モデルがリリースされていないということもあろう。

デザインや建築の世界ではAaltoが有名で、その特徴的な造形は私を含め世界中に多くのファンが居ることも忘れてはならない。
そんな、部分的にしか知りえなかった極めて輝かしい光を放つフィンランドの世界(特にその暮らしとそれを彩るデザイン)を様々な切り口で紹介する催しが東京渋谷のBunkamura Gallerieで今月20日から行われる。以下ウエブサイト参照。

http://www.finland-design.com/tokyo

フィンランドの人々の暮らしは、おそらく緯度の高さから他の北欧諸国同様、家の中の生活時間の長さに合わせた充実した暮らしを実現できる様々な工夫やアイデアに満ち溢れているものと想像できる。その目的は、数字や金銭的豊かさとは一線を画したもの。つまり私達日本人が今迄追い求めて来た豊かさとは別次元のものであるに違いない。それをこの展覧会で見つけることができるなら、そして学ぶことができるならば充分にその価値はあると思うのである。
今、日本や私達個人一人一人に突きつけられている様々な課題が、もしかしたらこの展覧会で案外あっさりと見えてきて、あわよくばその転換のきっかけとなるのであれば、まさにタイムリーな催しである。

さて、この展覧会の企画に当初から携わってきた宇都宮美術館学芸員の橋本さんによる3/28に行われる「今日はフィンランド公共交通Day」でのトークショーは、フィンランドの公共交通とそこにおけるデザインの役割を理解する上では、またとない機会であろう。
タグ:VR
nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 1

コメント 2

総統

フィンランドといえば、小生的にはF1ワールドチャンピオンの『ミカ・ハッキネン』と、同じくF1ドライバーで日本人女性と結婚シた『ミカ・サロ』、そして携帯電話の『ノキア』が印象深いです

VRの車両も、是非メルクリン社で製作していただきたいと思っております

ホンモノの線路の幅なンて、模型じゃ気にしません(笑)
by 総統 (2012-03-16 19:16) 

Akira

おはようございます、総統さん。

確かに歴代の名だたるF-1レーサーの中にはフィンランドの方も居ましたね。携帯電話のノキア社も世界的企業で有名です。
フィンランドという国とこれらの事柄は、記事に記したように中々繋がってこないので、この展示会でその繋がりの基盤みたいなものが発見できれば良いと思っています。

で、フィンランド国鉄の規格は確かに広軌でしたね。長年のロシア(旧ソ連)との関係からだと思うのですが、メルクリンが製品化に躊躇するのは、売上以外にもそのあたりのことがあるからかも知れません。(ちなみにサプサンも広軌車両ですが、モスクワにはメルクリン販売店があると聞いています)
by Akira (2012-03-17 09:22) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0