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DB Bm 235 (Orientrot) / Ep.IV [欧州鉄道]

img189a.jpg

これもミュンヘン中央駅で撮影した1枚である。やはり1991年にインターンシップの職場への行き帰りに撮影したもの。画像には91年5月と記されている。
これは、1985年に発表された当時最新の塗装を施されたBm 235である。このBm 235は、当時Bim 263などInterRegio向けに改造されるか、タルキスカラーのままであったが、この頃からこの形式の車両の一部がIC塗装に塗り替えられてICの運用に就くようになったのを憶えている。どうやら東西ドイツの統一に関連して、緩やかではあるがDB/DRの統合プロセスの中で、IC列車の運用拡大に伴い2等客車がBpmz 291やBvmz 185だけでは足りなくなったようである。

それにしても、このBm 235はその形式どおり、車内は6人用区分室が12室ありタルキスカラー時代と全く同様である。一方InterRegio向けに改造されたBim 263は、区分室は5人用となり、アコモデーションも改善されている。そのため、元々ICで運用されていた区分室客車とはいえ、当時最新であったBvmz 185から見れば陳腐化は否めない客車であったのも事実である。更には、急に塗装変更が行われたしまったためか、等級表示の下に表記されている座席番号の文字が指定フォントのHelveticaではなく、何故かDIN Schriftだったりしたのである。DBデザインセンターでインターンシップを受けていた私は、早速その訳を聞いたが明確な答えは返ってこなかった。「視認性はHelveticaよりDIN Schriftの方が良い」とか何とか...。

さて、このBm 235モデルはメルクリンH0では、27cmも28,2cmもリリースされているが、残念ながらまだこのIC塗装ではリリースされていない...と言うか、27cmモデルはこの塗装の量産先行塗装列車セット(2662)がリリースされて、その中のIC塗装モデルがBm234ベースであったことから、画像の実車に近い。(しかし量産先行客車の実車はBm232だったと思う)
いずれにしても、OrientrotベースのIC塗装のモデルが塗装変更だけで可能なBm 235がある28,2cmモデルをBpmz 291や1等客車と共にリリースを期待したい。(まだ28,2cmでリリースされていないAvmz 207、Apmz 122、Bpmz 185、WRbumz 139ベースの新金型客車もあれば言うことないが..)
他にもDR車両を種車として改造されたIC塗装の区分室車も登場して、当時のドイツの客車は中々興味深い展開になってきたが、これも過渡期特有の現象であろう。モデルでのリリースは限られていたが...。
タグ:DB Ep.IV Orientrot IC
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klaviermusik-koba

263ですか、5人の区分客車、どこかのIRでたまたま乗り合わせたのですが、ここまで2等車もサービスが改善されたか(もしかしたらこの改造にはakiraさんも一枚かんでいたか?と想像もした)と感激したのを覚えているのですが、あれ、どうなっているでしょうね。
by klaviermusik-koba (2013-07-26 18:36) 

Akira

こんばんは、kobaさん。

残念ながら、私がPFAに入社した時は、既にIRは沢山走っていました。
IR用のBimやBistroCaféは、ICE塗装になってICで運用されています。
そろそろお役御免になりつつあるかも知れません。

私がPFAで仕事を初めてからは、CNLの食堂車、やDBAZ(今のCNL)の簡易寝台車、Modusなどを手がけました。
by Akira (2013-07-26 20:43) 

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