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42753 DB Pw4üe-30 / Ep.III [Maerklin-Reisezugwagen]

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▲ 手ブレーキ(HbrE)側

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▲ 非手ブレーキ(NHbrE)側

増結セット最後の1両荷物車(Pw4üe-30)を紹介します。実のところ、このセット3両のうち最も欲しかったのがこのモデルです。と、言うのもこの荷物車はSchürzenwagenによるF-Zug編成にも良く組成されている写真を見かけるからです。つまり、実車との違いが色々あるメルクリンモデルの中でこの荷物車は、鉄青色モデルの編成に親和性の高いモデルというわけです。TRIXからリリースされたSchürzenwagenベースの荷物車(Pw4üse-37 / T23337)も、実車(通常の屋根高に薄型流線型屋上監視窓)の形状が違うことからも、この荷物車の存在は重宝します。

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とは書いたものの、このモデルの実車は、Pw4ü-30であり、F-Zugの鉄青色塗装はないようです。台車は、「Görlitz II schwer」のはずですが、モデルでは「Görlitz III」を履いています。

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車体番号は「105 513 Esn」、車両形式は「Pw4üe」と印刷されています。印刷精度は良好です。「105 513」の実車については手元の資料が足らず、この車体番号を記した製造会社や履歴を見つけることはできませんでしたが、「Pw4ü-30」であることはわかりました。この荷物車のグループは、「105 281 - 530」の250両も製造された当時最も車両数の多いグループだったようです。ただ、戦後F-Zug向けに鉄青色塗装の仕様が存在したという記述は見つかりません。一方でSchürzenのない鉄青色塗装の荷物車は、両開きの荷物扉に窓がついたPw4üe-37/51(105 654、659、680)という記述は文献にあります。つまり、この車体番号の実車は、Stahlblauではなく、通常のFlaschengrünであると思われます。

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車体側面中央のDBマークとサボです。このDBマークについては、先に記したPw4üe-37/51の図面には、国際列車向けの「DEUTSCHE BUNDESBAHN」と記されていますが、実車の画像を確認できていないのでわかりません。
サボは、他のモデル同様「Hannover - Köln」と印刷されています。このモデルについては滲みや擦れのない良好な印刷です。

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RICラスターには、5カ国の鉄道入線許可が記されています。

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REV表記には、1954年5月11日が直近の検査日と記されています。

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妻部の正面と斜めから撮影した画像です。
このモデルも、実車はF-Zugとは無縁の車両だったようですが、荷物扉の形状や窓の有無、全長の違いなどに目を瞑ればそれっぽい雰囲気はあるように見えないこともないです。

メルクリンは28,2cmモデルをリリースして以来、ユーザーの要望もあってか、かなり実車に忠実になってきています。鉄青色のF-Zugは、人気の高いモデルなので、実車に忠実なモデルの登場を期待したいです。

参考文献:
Vierachsiger Einheit-D-Zuggepäckwagen, Bauart 1930 Ganzstahlbauart / Die Einheit-Personen- und Gepäckwagen der Deutschen Reichsbahn / Bauarten 1921-1931 Regelspur

Pw4ü-37; Dü(s)e 941-943, 945, 946 Einheits-D-Zug-gepäckwagen (geschweißt) / "WAGEN" Das Archiv der deutschen Reisezug- und Güterwagen / GeraNova Verlag

参考サイト:
Einheits-Gepäckwagen / Resezugwagen der Deutschen Reichsbahn

42753 Schnellzugwagen-Set / メルクリン・ドイツサイト
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