29857 DSG 553 WR4üe / Ep.IIIa [Maerklin-Reisezugwagen]
▲ WC側
▲ 非WC側
29857セット最後の客車の紹介をします。3両の客車の紅一点のDSG食堂車です。ベースは、Bye 664(4134)座席車ですが、それをDSG食堂車改造した仕様のモデルです。この食堂車は特殊で、以前ここでも紹介した29845セットに同梱されていたDSG 555食堂車モデルと同様です。
DSG 555は英国軍向けに使われたことがわかっていますが、このDSG 553については更に用途目的、運用範囲が謎に包まれています。
妻部分側面です。この車両の実車履歴が不明なため、製造年や改造年、そして廃車期日などを記すことができないことが残念です。台車は、Görlitz II Schwerを履いていると思われます。
出入口横に表記されている形式等です。印刷は精細です。
鮮やかなRubinrot地にChromgelbの文字は、DSG車両の華やかさを一層引き立てたことと思われます。車体番号の「553」や「SPEISEWAGEN」(食堂車)の文字も独特で存在感があります。
車体中央のDSGマークと文字は、CIWLの向こうを張っていることが理解出来るレイアウトです。
サボは、他のモデルと同様で美しく印刷されています。
RICラスターは、6カ国の鉄道入線許可が表記されています。
直近の検査日は、1953年4月12日です。
このモデルの実車は、謎に包まれているので、まだ良く理解できていませんが、少なくとも数両の同形客車が食堂車に改造され、一部は英国軍などのドイツ駐留軍向けに利用されていたことがわかっています。室内装備が、座席車のままというのも残念です。せめて厨房と座席、テーブルなどのしつらえがモデルに反映されていて欲しかったです。
参考サイト:
DSG-Halbspeisewagen der Behelfsbauarten 1951
http://www.railforum.de/speisewagen/mwrt.htm
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