"Wagen" Reisezug- und Gueterwagen der Deutschen Bahn

exp_amanogawaさんから紹介いただいた文庫サイズの資料集GeraMondの「Wagen」が届いた。さすがに新しいだけのことはあり、前に紹介した「Taschenbuch...」にはない新しい車輌のオンパレードは嬉しい。編集方法も番号順であるので引き易いと思う。画像もオールカラーである。
ただ、若干写真が省かれている車輌があること。貨車も一緒に編集されていること、読み易さなど、総合的に判断するとTaschenbuchに私は軍配をあげたい。
それにしても、この本を見ると当時との隔世の感を感じる。Schuerzenwagenなど影もなく、UIC-Xの元になったGruppe 54もいない。一方WLABmh175は健在なのは嬉しい。

よって、Ep.III以前の模型を楽しむ人には物足りないが、旅行の際に携帯するには必要にして充分。特に一両一両についての詳細を求めなければ、現在のDBAG客車の資料としても充分な内容となっている。いずれにしてもお薦めできる本である。

そう、話は逸れるが今月より新しい種別の列車"Fresh"がMuenchenとNuernbergを結ぶ。RiGの掲示板にも書き込んだが、これはRE(Regio Express)の一種であるのだが、とてつもなく速い。時速２００Km/hで、今月より合わせて運用を始めるNBS（高速新線）でICEと共に走るのである。REは日本で言えば快速にあたる種別なので、乗車券のみで特別料金は不要である。しかも車輌はIC/ECで使われて来た車輌に近郊形向けの塗装を施しているだけなので、特急列車の車輌と同じである。供食設備がないのがやや劣る部分かもしれないが、それほど長くない距離であるし、中々面白い。６両編成なので１等は、２等車車輌から１／２等合造車に改造となる予定である。そうなると、また新しい形式が登場するわけである。これは、非常に好評になるに違いない。

このプロジェクトを日本に置き代えれば、例えば上越新幹線の東京−高崎間を「快速」として新幹線料金なしで走らせる様なものである。

メルクリンからもこの列車のモデル化に期待をしたい。

コメント 2

こんばんは。ご紹介していただき、ありがとうございます。
Taschenbuchのほうが勝るとはいえ、日本では入手不可能？なので、自分はどうすることも出来ないのですが、Wagenが「損な」買い物ではなかったようで、ほっとしました。

ところで、NBS経由の快速は以前から聞いていましたが、"FRESH"という種別名なんですね。ニュルンベルク広域交通連合（VGN、http://www.vgn.de/）では"R9 EXPRESS"の名称で宣伝しているようです。時刻表（PDF）では、2時間間隔での運転のようです。
http://www.vgn.de/efa9/efa95/roccas/TTB/00000262a.pdf
by exp_amanogawa (2006-12-06 00:27) 

"Wagen"は決して「損」な買い物ではありません。第１にコンパクトであること。いつでもポケットに忍ばせて、ドイツでは車輌チェックが出来ますし、ちょっと調べたい時にはすぐ出せてしまえるので役立ちます。そしてカラーであること。このような資料集は、イメージを掴むのに役立ちますから色があるとより印象が強く残ります。

"Fresh"は、REの領域なのでNuernbergやMuenchenでは都市内交通網に組込まれているのですね。
このシステムは、市（地域）内の（バスや地下鉄、路面電車も含めて）公共交通全てを共通のゾーン制運賃体系で運営される仕組みです。「Ｒ９」というのはその中の系統番号で、ここに含まれなかったInterRegioより利用者にとっては使い易いですね。
by Akira (2006-12-06 09:50)