SSブログ

Loeschwasser / FALLER [欧州鉄道模型]

b6110.JPG

メッセで色々なブースを訪ね、メーカーの担当者から色々話を聞くのは楽しいし、勉強になることもしばしばである。今回は、そうして訪ねたところのうちFALLER社では帰り際にお土産を貰ったのでそれを紹介したい。そういったお土産は、メッセ向けにあつらえたものが多く、もちろんメルクリン社ブースにもあるが、それはまたの機会にするとして、今回紹介するのは、そのお土産の中でも最もウイットが富んでいると感じたものである。

画像のビンがそれである。FALLERと言えば、ストラクチャー全般のメーカーとして有名であるし、最近のCAR-Systemも順調に開発が進んでいるようで、毎年なんらかの新しいモデルが発売されている。それについては、既にこのブログでも紹介されているので省くが、ここを訪れた時、帰り際に頂いたもので、最初接着剤か何かと思った。何故ならFALLERはストラクチャーキットを組むときなどに用いられる材料も豊富に用意されているので、そう考えるのは普通だ....と思う。

で、そのビンには「Loesch-Wasser」と消防車の絵。なにやら炎がメラメラしている絵が背景にある。「Loesch-Wasser」とは「消火用水」と訳せようか?その下には「Damit nichts anbrennt!」(これで延焼しない...)と記されている....な、なんだ???

接着剤ではなさそうである。すると他の液体でこのような役目のするもの...しばし考える前に、このラベルの裏側も見てみる。すると...、

b6111.JPG

お馴染みのFALLERのマークの下には...、「ANWENDUNGSHINWEIS」つまり、使用方法が記されている。
1.Mund auf(口を開ける)
2.Spruehkopf druecken(ポンプのボタンを押す)
3.Mund zu und geniessen(口を閉じ、そして楽しみましょう)

ん???

その下には、洋酒の「キルシュ」(サクランボ酒)である旨が...記されているのである。
おいおい(^_^)思わずニンマリである。つまり、これはポンプ式スプレーのビンにFALLERの本社のある黒い森地方の特産の「黒い森のキルシュ」を詰めたものである。
つまり、私が推測するに、レイアウトを作っていながら作業が上手くゆかなくてイライラした時にこのキルシュをシュッ!と口に含めば、イライラもなくなり気分爽快?で、再び仕事に取り組めるという寸法らしい。

このウィットに富んだアイデア、脱帽モノである。FALLER社の宣伝としては完璧に近いものがあろう。早速、私もその場でお口に「シュッ!」と試してみたが、確かに洋酒である。でも、それを知らずにやったとしたら、ナニを口に入れたのか分からないかも知れない。(アルコールであることは分かるが...)
私自身、分かってはいるもののこのビンにこのラベルである。口に入れるのにちょっとした勇気がいったのは確かである。

残念?なことにビンのラベルに書かれている文字はドイツ語のため、世界中からお客様の来るメッセで配るものとしては、何が入っているのか分からずにしまっている人も少なからずいるのかも知れない。
私は、このキルシュのスプレーは気に入って普段でもシュッ!と口に含んでみるのだが、それ以外にもお菓子づくりに欠かせないキルシュは、このスプレービンだと案外役に立ちそうな感じがする。....もっとも我が家でキルシュを使ってお菓子を作るものなど誰もいないのだが....。

今度ケーキを食べる機会があったら、この「消火用水」をケーキにシュッと吹きかけて、消火でなく相手との会話に火をつけたいと思うのである。...意味深?

*ご注意:メッセの出展者が用意するお土産は、全ての訪問者に配られるものではありません。商談などで訪れたお客様向けのものがほとんどです。


nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0