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Die Geschichte des Trans Europ Express [欧州鉄道]

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昨日、TEE ClassicsのRe4/4 I 牽引TEE "Bavaria"の運転記事を記したら、やはり自分もTEE憧れ世代なのだなぁとつくづく感じ入った次第である。
で、今回Nuernbergへ行って、まず立ち寄ったのが中央駅の本屋であるが、ここでは雑誌を購入しただけであった。で、その雑誌を読んでいると最後のページに新刊の広告が出ていて、それが今日紹介するTEEの歴史本である。その名も「TEEの歴史」である。

残念ながらその本屋には、このTEE歴史本はなかったので、まだ未刊なのかも知れないと思ったが、日を改めて、今度は昨年見つけた旧市街の書店に立ち寄った。ここは間口は広くないが奥が深く、2階があるので、結構広い書店である。そこの一角が鉄道書コーナーになっていて、実に豊富な品揃えなので、今回の目的の1つでもあった。そこでようやくこの本を見つけた。店員さんによれば、前日の夜に着いたらしい。なんてラッキー。

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この本のハードカバーの装丁はもちろん?TEEカラーであり、ページを開く前からわくわくする。全299ページの本をおもむろに開くと、オールカラーでかつ必ず各ページにカラー写真か表などが記されているので、とても読みやすい本でもある。かといってテキストが少ないという訳では決してない。全てに適度なバランスを保っている。

上の画像は目次である。このページに限って文字組がイマイチなので少々読みづらいが、TEEの歴史から、TEEの車両、そしてTEE列車について詳しく書かれているのがわかる。

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特に今回この本が気に入ったのは、ドイツの出版社であるAlba Publikation社の本であるが、ドイツはもとよりイタリアやフランスなど、TEEを運行していた全ての西欧諸国鉄道の車両や列車について同様に詳細な記述があるところが嬉しい。

画像は、フランスSNCFのTEE "Le Mistral"として運用されているMistral '56車両のページである。このようなページが、様々に記されているのである。右ページの画像には、Mistral '56+WR/CIWL+WSP/CIWLのTEE Lyonnaisである。このような編成がモデルで出来ればと思うのは私だけではあるまい。

TEE列車については、全てのTEEとはゆかないが、結構な数のTEE列車について詳細な記述と写真、当時の資料などがレイアウトされている。ここに記されているTEE列車の中には初めて見た名前がいくつもあることも嬉しい驚きである。
特に嬉しいのは、それら各TEE列車名について、その歴史が一目で理解出来る項目別の統一された時系列の表があることである。項目は、行程、列車番号、組成車両形式、供食サービス会社名である。この表1つでモデルの組成が可能かもと期待が持てるのである。

いずれにしても、TEEファンはもちろん欧州鉄道や列車に興味のある方には自信を持ってお薦め出来る1冊である。

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参考サイト:Die Geschichte der Trans Europ Express / Alba Publikation
http://www.alba-publikation.de/oxid.php/sid/4896d882b34eba4fd8b1ce1cd83572ca/cl/details/anid/1994/TEE--Die-Geschichte-des-Trans-Europ-Express//listtype/search/searchparam/Die%20Geschichte%20des%20Trans%20Europ%20Express/searchcnid/200
タグ:TEE Buecher
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コメント 6

東西急行

Akira様、東西急行です。田舎列車に揺られた日の
寒波で知らぬ間に憑いた悪性流感が発症し、今朝
迄の70時間余り体温調節が上手く行きませんでした。
尤も基礎体温が36℃半ばの私は上半身が白金懐炉
宜しく熱を持つことと、何を食べても不味いことが苦痛
で弱々しく喘ぐことは有りませんでしたが。
第一印象にて恐縮ですが、御紹介の書物はALBA社
らしい、一冊で対象の概略が分かる買って損しない参
考書と存じます。私が何時も出すOrient-Express史
(1983年及び89年版)同様機会が有れば手にしたい
と思います。
附記:極短編成の優等列車は矢張り欧州ならではの
鉄道風景と認識を深めております。
by 東西急行 (2009-02-22 22:12) 

Akira

東西急行さん、こんばんは。

もう風邪は直られたのですか。お大事になさってください。
さて、今回紹介したTEE本は、私が知る限り最も内容の濃い1冊であると思いました。確かに大きなカラー写真などはありませんが、随所に貴重な1枚とも言えるカラー写真が散りばめられ、TEE参考書としてはぴったりです。買う買わないは別として、1度手に取ってみて見る価値はあると思います。
もう1冊雑誌EJ別冊の125年OEがありますが、これはまた後ほど..。
極短編成は、1等車のみの列車故の宿命でしょうか。模型で遊ぶにはもってこいですね。
by Akira (2009-02-22 22:35) 

hioka

Akiraさん、おはようございます。

一時期TEEラインゴルドのセットや機関車など色々あったのですが、すべての車両が第2第3の人生を歩んでいます(w

いつか103型やTEEの客車を手に入れたいとは思いますが、某店の店頭で先日見たし、色々な人のblogでも登場するので結構後回しになっています(^^;
by hioka (2009-02-23 09:11) 

Akira

hiokaさん、おはようございます。

いや、hiokaさんが選んだOeBBだけというのは正解かもしれません。ドイツと隣接しドイツ語圏でもあるオーストリアの鉄道は、ドイツでも身近な割にメルクリンからの製品化は、特に多い訳ではないです。それを考えると財布にやさしい身近な模型にはなりません?(但しROCOはなしという条件付きです..w)

DBのTEE客車や103.1形モデルは、メルクリンにとって売れるモデルということは学習済みでしょうから、そう簡単には無くならないでしょう。余裕ができた時でも手に入れることは出来るはずです。後回しも悪くないです。それとも私のRheingoldセット(42990/42991)をお譲りしましょうか?
by Akira (2009-02-23 09:34) 

hioka

Akiraさん、こんにちは。

確かにメルクリンのみでOeBBを選択した場合、非常に財布に優しいラインナップになっていくのですが、メルクリンから1044や1042等のEp.IV⇒Vの頃の機関車出てくれないので、その辺りを保管する意味ではROCOに手は伸びてしまいますが、今年の新製品を含め、現時点で魅力的なモデルはないので休憩中です。

ただ、メルクリンの方から1012型、1216型、そして1020型電気機関車が発売されますので、私のとっては十分すぎるほどです。そのうちTRIXのを保守パーツでAC化してしまう1012型とOne-Timeではない1216型は後回しにして1020型は手に入ればいいなぁという感じでしょうか・・・、後もちろん客車も(w

42990/42991の件、お心遣いありがとうございます。実は私自身42990を以前持っておりました。ただ2年前に枚方へ旅立っております。42990だけでは3両になってしまい。取り扱いに悩んだと言うのも理由だったのですが・・・。とりあえず現時点ではTEEまで手が回りませんので、いつかどこかでと言うことで(^^;

by hioka (2009-02-23 11:55) 

Akira

こんばんは、hiokaさん。

メルクリンは、最近沢山の魅力的な新製品や限定品がリリースされますが,自戒を込めて惑わされないように自分のペースで集めようと思っています。当面の私の目標は小さくても良いのでちゃんとしたレイアウトが欲しいですが、次々に現れる新製品の購入に、先延ばしをしてしまう悪いクセの自分があります。最近は生産完了品でもオークションで買えるようになりましたし、あくまで自分のペースで...を心においてメルクリンと付き合いたいと思っています。
by Akira (2009-02-23 17:46) 

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