DIE LEGENDE LEBT

メルクリンインサイダー担当からの返事を受けて150周年記念本の申込書が届かないことが判明したので、すぐにアマゾンジャパンとドイツアマゾンの２つのネット書籍店で在庫の確認と価格の比較をした。現在は少し前よりレートが若干ユーロ高に振れたものの、1,- EUR = 130 YENで計算したところ、価格に大差はなく、逆に国内送料が無料のアマゾンジャパンがかえっておトクということが判明し、すぐに購入手続きをした。注文が27日の朝で到着は昨日だったため、なんと発注から到着迄１日である。これはどう考えてもアマゾンジャパンの方がおトクである。


▲ 実車のディテールに忠実な形態を好むKlausさんらしい素晴らしいレイアウトシーンの画像を楽しむことができる。

さて、そのお目当ての本であるが、まださらっと目を通しただけであるが、中々素晴らしい出来という印象を持った。著者は、日本の鉄道取材にも途中まで同行したり、お宅にお邪魔してメルクリンの素晴らしいレイアウトを見せていただいたKlaus Eckert氏である。彼とは仕事の合間に色々な話をしたが、彼の鉄道とメルクリンに対する見識は素晴らしいもの。私自身も話をしながら多々勉強になった。メルクリンに関しての知識も豊富Hagenさんなどと行動を共にすることも多く、ドイツの鉄道（模型）趣味界の重鎮の１人と言っても良いかも知れない。

この本の構成は、まずメルクリンの創業と黎明期から様々な時代を経て現在に至る迄の道程について。メルクリンが今迄に手がけた子供向けのレンジなどのモデルから航空機や自動車、船舶のモデルまで私も初めて見るモデルも少なくない。鉄道についても初期の１番、II番や０番からH0やZ迄の歴代モデルが美しい画像で印刷されている。既に無くなって久しいMinex（0m）なども紹介されている。

今回、少し驚いたのはメルクリンの歴史書でもありながらもTRIXの歴史にも触れられていることである。TRIXが手がけたMINITRIX初期の独自1/180スケールなど、私自身も知らなかったモデルについての記述は、非常に興味深い。メルクリンはTRIXを傘下におさめて既に10年以上の年月が経ち、モデルのラインナップもメルクリン傘下になってからのものがほとんどである。一昨年あたりからメルクリンとTRIXのモデルがユーザーの嗜好の違いから別のテイストでの製品化が試みられ始めていることからも、単にTRIXはメルクリンの２線式ブランドではない道を歩み始めている。一方でTRIXのディテール重視指向は、メルクリンのモデルにも影響があったと感じ、お互いの持つ特徴を良い意味で影響し合えたのではないかとも感じている。

これからも歩み続けるであろうメルクリンがこの本によってこの先の姿が垣間みれるのかも知れない。もっとも、いつもメルクリンは我々の考えの先を走っており、驚かせてくれるのだが．．．．．。

念のため、今一度アマゾンジャパンの同書のリンクを貼っておく。

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コメント 4

こんにちは。
翻訳:篠原先生で日本語版が欲しいですね。。。

by 460 (2009-10-30 12:13) 

こんにちは、460さん。

本当ですね。でも独語版のみなので英語版すらないのは、ほとんど国内需要向けなんでしょうね。私もこの本の内容を全て理解できるよう頑張ってドイツ語の勉強をします。
by Akira (2009-10-30 13:02) 

Akiraさん こんばんは。

「150周年記念本」の入手について気にしていたのですが、10/28付で、
アマゾンジャパンでの入手について紹介頂いたので早速入手しました。
まだぱらぱら見ですが、思いで深いモデルもありゆっくり見たいと思ってます。


同じ日に、カタログのソフト/ハードのカバーの記述がありましたが、
昨年までは、ソフトカバーが扱いやすいので別に購入していました。

カタログの内容について、「もう少しユーザーに夢を見させてくれる構成／レイアウトであったらとは思う。」は、私もその様に思います。
例えば、手の届きそうな大きさのレイアウトの紹介とか・・・


DVDは、私のところには昨日届きました。

by Shonan-Boy (2009-10-31 17:13) 

Shonan-Boyさん、こんばんは。

おっしゃるとおりですね。カタログから見る夢を考えると、スタートセットから始まるメルクリンの究極の姿の実現ということ。それはおそらく誰もが「レイアウトを持つ夢」だと思います。その夢をカタログで見せてもらえれば、ユーザーとしては嬉しいことこの上ないと思います。

DVDは、首を長くして待っているのですが、まだ届きません。
by Akira (2009-10-31 17:29)