SSブログ

Maraska Weichsel Fruchtaufstrich / Darbo Naturrein [グルメ]

b12537.jpg

春の果物と言えば、まず苺だろうか。今は旬の終わりに近づきつつあるようだが、まだまだ店頭に沢山の苺が甘い香りを漂わせている。ドイツの苺は通常露地栽培なので、これからが旬であろうか。
もう1つ、苺と共に春の果物と言えば、サクランボである。ドイツでも比較的温暖な南西ドイツのライン河沿いの果樹の木々は、イースター休暇の今小さいながらも桜やリンゴ、梨などの白い花が咲きほこり、寒くて暗い冬の終わりを告げ、美しい季節が始まるのである。

さて、前置きが長くなったが、メッセの戦利品?ではないが、その時にスーパーで買って来たさくらんぼジャムが今回ご紹介するものである。Darbo社は、ドイツではなくオーストリアのチロル地方Stansという街にある果物加工会社である。私がWeidenに住んでいた時、街の中心街にあったちょっと高級なお店が並ぶ小さなモールがあり、そこのスーパーにしか置いていなかったDarbo社のジャムが、今ではどこのスーパーでも買える程有名になって、お値段もドイツのものと変わりなくなっている。当時は、砂糖の代わりにハチミツを使っていたので珍しく、味もフルーティでパンに沢山盛っても美味しいジャムだったので、良く食べていたもの。
ただ、このDarbo社のジャムを日本では見掛けたことがないので、帰国後はドイツ旅行で調達するだけであった。今回も杏とさくらんぼの2つを求め、そろそろ杏がなくなるので、無くなる前の今のうちに新品状態のさくらんぼを撮影した次第..という訳である。

b12539.jpg

今回スーパーで買い求めた2つのDarbo社のジャムはハチミツではなく、果物の他は砂糖とレモンなど、日本のジャムと変わりない。ただ、果物の含有率が70%なので、美味しさは相変わらず。パンに山盛りにしても甘さより果物本来の酸味や香りが程よく美味しいのである。
最近は果物含有率を多くした日本のジャムも簡単に手に入るようになり、美味しいジャムが気軽に食べれるようになったのは嬉しい。が、さくらんぼについては、日本のさくらんぼと欧州の品種が異なるので、私にとってはこちらが馴染み深いのである。

ドイツのカールスルーエに住んでいる時、近くにさくらんぼの木が沢山あり、それも農園とか家庭のものではなく道ばたに生えているという感じで、季節になると、良くもいで食べたものである。
しかし、ちょっと注意が必要で色の鮮やかな果実はSauerkirscheと呼ばれ、生では酸っぱくて食べられたものではない。これは酸味と香りが強いのでジャムなどの加工用として用いられるもの。色が赤というより黒々としているのがSuesskirscheで、こちらは甘くて生食向けのさくらんぼである。
もちろん、今回紹介するのはSauerkirscheを原料として用いたジャムである。

以下に、Darbo社のとても素敵なオーストリアらしいTVスポットがYouTubeにアップされているので記しておきたい。

http://www.youtube.com/watch?v=tqKX34P-5mk&feature=player_embedded

昨年他界した義父が義母と共に1ヶ月私達の住まいのあったKarlsruheに遊びに来た時、ドイツを始め、スイスやオーストリアなど色々な場所に遊びに出掛けたのだが、印象深かったのが家の近くのたわわに実っているさくらんぼの木を見つけて食べきれないくらい沢山の実を摘んだこと。その美味しさもさることながら、結局最初で最後でもあった義父母と長い時間を一緒にいたことでお互いの信頼が深まったことを実感したことである。一般の駆け足の観光旅行とは違う初めての欧州を体験した義父は、それまで懐疑心一杯だったドイツと言う国と、人々、自然、街並を体験して満足して帰国したのだが、その後「帰国したら手のひらを返すようにドイツの良さを話していた」と義兄から聞き、本当に嬉しかったのである。

さくらんぼのジャムをいただくと、楽しかった義父母のドイツでの思い出が蘇ってくるのである。

参考サイト:A. Darbo AG
http://www.darbo.at/
タグ:Darbo
nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

nice! 0

コメント 2

abe

こんにちは。
お義父さんとっても楽しかったのでしょうね。良いお話をありがとうございます。
私もふとしたことで楽しかった事が思い出されるようになりました。歳のせいでしょうかw
by abe (2010-04-04 13:17) 

Akira

abeさん、こんにちは。

コメントありがとうございます。
私が結婚した時は、大学生の夏休みで、式後すぐにドイツに戻ったので、義父と会える機会も中々なかったのです。なので定年後にドイツに遊びに来たときは、山登りが好きだった義父を連れてドイツ、スイスアルプスのお気楽な山登りに沢山連れてゆきました。言葉が話せなくても、ヨーロッパの雄大な自然は充分に堪能されたのではないかと..。
by Akira (2010-04-04 14:29) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0