Shonan-Boyさんのレイアウト [Maerklin-Allgemein]
▲ 小さなスペースにメルクリンならではのリバース線を多用する事で複雑なレイアウトが可能にした好例
巷では首相の辞任騒ぎでそれどころではない...かも知れないが、Spielkisteはいつものように我が道を行くメルクリンの話題にしたい。
先日当ブログでも時々紹介させていただいているShonan-Boyさんから、「メルクリンのレイアウトが出来つつある」との報告をメールで頂いた。
彼は、ここで紹介したモデルでもわかるように、私よりも先輩であり、1960年頃からメルクリンを始めたそうである。つまり今年で50年ということ。
しかし、今迄中々レイアウト製作ができず、今回初めてとのことで、少年時代からの夢が達成されたのは感無量に違いなかろう。
上画像は、ご覧のとおりレイアウトの図面である。
▲ 用意したベースボード
▲ レイアウトの全体風景
これを見ておわかりいただけると思うが、レールはM式、トランスは金属製のかなりの年代物である。しかし...である。ちゃんと機能するのがメルクリンである。耐用年数を計算しながら設計や生産をする一般的な工業製品ではないことが、この画像で証明されているのである。
▲ レイアウト中央部分
M式レールのレイアウトを走るのは、最新のmfx機関車やレールバスであろう。アナログトランスは、レールとアクセサリ類の電源供給に使われていると思われる。車両制御はMS、アクセサリ制御はアナログであろう。
これは、アナログ時代にメルクリンを買い、今のメルクリンに乗換えることを躊躇している多くの潜在的なメルクリンユーザーに、良いヒントを与えるものである。
▲ 上から正面の右側と左側のアップ
山とトンネル部分は未完成であるが、貨客車ヤードには留置車両で賑やかである。
一方で反対側の転車台には、機関庫と6両の蒸気機関車が休んでいる。
このレイアウトでは、当初計画した昔のリレーによる自動運転を盛り込んでいるとのこと。
①外周と内周でホームでの交互発進
②2周をエンドレスにして2列車の追っかけ運転
CS+S88を使った現在の自動運転も良いのだが、メルクリンではアナログ時代からリレーを使った自動運転があり、このレイアウトではそれを実践している。列車制御はMSでも部分的にアナログを使えるのはメルクリンならではである。
このレイアウトは、製作開始から6ヶ月ということで、途中報告であるShonan-Boyさんによれば、完成の暁には、夜景を撮影してみたいとのこと。その時には再び画像を頂戴してここでご紹介出来ればと考えているのである。
鉄道模型のレイアウトは、製作する事を躊躇しているといつまで経っても出来ないのは確かである。初めの一歩が大切である..きっと。
Special Thanks: Shonan-Boyさん
タグ:Anlage
Akiraさん、こんばんは。
Spielkisteに紹介頂き恐縮です。
デジタルに中々ついていけない年代では、頭の中でも描けるアナログで、
あーだ・こーだと考える方がわかりやすい気がします。
完成までには、もう少し時間がかかりそうですが、また紹介できるようにと
思っています。
by Shonan-Boy (2010-06-02 18:49)
ご無沙汰しております。
このレイアウトには元気をもらいました。緑のマットにレールを敷くだけで様になるのがメルクリンの凄いところですね。こういう雰囲気大好きです。大きさは1m×3mといったところでしょうか。理想的で必要十分ですね。これくらい欲しかった。でも、私の畳1畳に足りないレイアウトでもさすがメルクリンで、ターンテーブルと機関庫があって、Vt11.5基本編成と01+客車3両が交換出来ますよ。こう聞くとAkiraさんも方眼紙に線を引きたくなってきたでしょう。きっかけかも知れませんよ。
by N (2010-06-02 18:57)
こんばんは、コメントをありがとうございます。
> Shonan-Boyさん
古くて新しい、そして懐かしいレイアウトの画像をありがとうございます。このレイアウトは、多くの眠れる?メルクリンファンの気持ちを変えてしまう力があると感じています。
次のご報告をお待ちしております。
> Nさん
その通りですね。私はまだまだ育ち盛りの子供とネコがいるので...と、言い訳しつつレイアウト製作可能なスペースを物色している私も居たりします...。
by Akira (2010-06-02 19:24)
今晩は。KDBです。
このレイアウト、まさしくメルクリンならではです!2線式でこのように配置すると、配線と運転中のスイッチ切り替えが大変です。確かにM式レールではあまり「実感的」にはならず、これが日本型マニアから「おもちゃ」と言われる根拠でしたが、運転の便を考えれば他に代えられません。しかも今なら、メルクリンの特性を保ったまま、C式レールで実感的なレイアウトが作れます。私のレイアウト(3年前にNHKの本で紹介されましたが)より一回り以上大きいようで、うらやましいですね。でも、小さくてもレイアウトが有ると無いでは大違いです。Akira様、皆様、スペース探し頑張りましょう。
by KDB (2010-06-02 20:39)
KDBさん、こんばんは。
3線式のメルクリンならではのレイアウトというのは同感です。リバースを設ける事によって、工夫次第でレール延長以上に長い距離を走らせることができます。M式レールでもジオメトリーがしっかり出来ているし、種類も多かったので国内のヘタなメーカーの線路より信頼性もありますしバリエーションも豊富です。さらに金属製故多少の誤差が誤魔化せる利点もあります。逆に樹脂製道床のCレールは精度が良過ぎて誤魔化せません。
私はメルクリンが「おもちゃ」と言われても、それで結構だと思っています。質の悪いホビー商品より高品質のおもちゃの方がどれだけ良いかということです。子供でも簡単に扱うことの出来る商品は、趣味だけのホビー商品より優れていると思っています。
by Akira (2010-06-02 21:25)
こんばんは。
私もAkiraさん、KDBにさん一票!
いい年をして鉄道模型に興じるのは、間違いなく「おもちゃ」で遊んでいる訳ですし、その遊び心こそを素直に大切ししたい、と思います。M式レールについても考え方次第でしょうが、某社ユニトラックを待つまでもなく、私にとっては十分に「実感的」な道床が付いていることで、そのまま畳の上に敷いてもそれなりにサマになる、と思っていました。
小さくても常設レイアウトは、いつか実現したい夢です。
by seidoh (2010-06-02 23:39)
seidohさん、おはようございます。
どうも日本では「おもちゃ」という単語自体に妙なイメージがつきまとっているような気がします。これは個人的な見解...ですが、日本の「おもちゃ」の多くに粗悪で子供ダマシ的な商品が少なからずあったことなのかな?と思います。ドイツにも確かにそのような商品が無い訳ではないですが、鉄道模型も含めて伝統的なおもちゃには、高品質で大人が見ても充分に堪えられる商品が少なくないですし、大人が子供に与えるおもちゃの選び方がシビアであることを感じています。
大人が夢中になれる「おもちゃ」の存在は、私達にエネルギーを与えてくれますし、そこから様々なことが学べると思います。
by Akira (2010-06-03 07:25)
ヒトコト,凄いです。
皆さんの言われるように,確かにオモチャっぽいです。
そして,そのオモチャっぽい物でできることが
なまじリアルなレイアウトより遥かに多いことが一目瞭然です。
またメインラインをデジタルにしつつ,それ以前の直接制御の
よい部分を残して共存してるのも素晴らしいです。
(知識のせいか,古い物を指してアナログと呼ぶのが嫌いだったりします(汗)ご容赦を)
日本では鉄道模型をオモチャと呼ばれることを必死で否定しますね。
高尚ぶってるとでも言いましょうか。
オモチャでよいではないかと私はいつも思っています。
by S.やくも (2010-06-03 19:21)
こんばんは、S.やくもさん
私がメルクリンの最も良い部分を指すとするならば、子供が遊んでも安全でありながら、大人でも夢中になれる奥深さでしょうか。メルクリンが生まれる土壌には、子供の心を持った大人が居る社会だから..に他ならないのかな...と。だから、たとえそれが「おもちゃ」でも手を抜く事無く作る事が出来るのではと思う訳です。
by Akira (2010-06-03 21:25)