SSブログ

1988年9月の南ドイツ旅行 [欧州鉄道]

今日、書店へ行き既に発売になっているはずの「東洋経済」「エコノミスト」の鉄道特集を見たり「鉄道デザインEX」が書架にあるか確認するのが目的だったのだけれど...。先の2誌は既に売り切れ、鉄道デザインEXに至っては入荷されていない...orz。結局無駄足であった。

既に「鉄道デザインEX」をお求めになった方は、近畿車輛のデザイン室による作品群をご覧になったことと思う。このような雑誌があることすら今迄は考えられなかったこと。半年に一回でも良いので長く続いて欲しいと願わずにはいられない。

さて、読み飛ばして頂いても一向に構わない拙著の文面であるのだが、結構なページ数を使っているのでそうも言えず...ということで、今回拙文で出て来たブレーメンでの語学学校から日本人の友人数名で南ドイツのZugspitzeへ泊まりがけハイキングに出掛けた1988年9月の(誌面には出ていない)写真を3枚程紹介したい。もちろんここでは、拙ブログの主旨に沿って「鉄」画像である。

b1022-1.jpg

これは、どこで撮影したのか?ミュンヘンとGarmisch-Partenkirchenの途中のどこか?であるとは思うのだが...。Silberlingeの車内からの擦れ違う気動車VT 628.2である。画像右端にはタルキス色218形とSilberlingeの制御客車が連結されている。懐かしい。
VT 628.2は3372としてメルクリンからもリリースされたが、最近リリースが無い。今ならサウンド付きmfxデコーダー内蔵で楽しいモデルとなるはずである。

b1022-2.jpg

次にBayerische Zugspitzebahnの登山電車である。これもPRIMEXからP3185でリリースされている。

b1022-3.jpg

最後は、ミュンヘン中央駅にてオーストリアから来たÖBBのRh1044牽引のEC列車である。客車はタルキスカラーのBpmzを初めとした編成で、いかにも当時のDBのIC/EC列車を代表するような編成である。当時北ドイツのBremenに居た私には、オーストリアの機関車は珍しかったのである。
これは、残念ながらメルクリンからはリリースされておらず、是非金属製ボディでリリースして欲しい1台である。

当時は、ドイツに着いてドイツ語の勉強を始めて一月も経っておらず、見るもの聞くもの全てが刺激的で地に足がついていなかったような日々であったような気がしなくもない。私にとっては欧州の鉄道は実車からではなくメルクリンのモデルから知ったので、特にミュンヘン中央駅など沢山の列車が行き交う駅では、メルクリンの実物があるという感覚であったのである。
タグ:DB Ep.IV Rh1044 OeBB
nice!(4)  コメント(15)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 4

コメント 15

ZumeR

Akiraさん、こんにちは。

80年代のお写真、どれも素晴らしいですね。1044+タルキスの組み合わせなんて、惚れ惚れします。

常々思うのは、こういう皆様の所蔵されている過去の作品を1冊の本にまとめたら、かなり貴重な写真集になるんだけど…と思いますが、自分たち以外にはまず売れない?!ので、出版社は見向きもしてくれないでしょうね…。

…自費出版しかなさそうです。

それでは。
by ZumeR (2011-03-04 19:33) 

Akira

こんばんは、ZumeRさん。

今となっては珍しいタルキスカラーの客車やツートンTürkisfarbeの気動車など、当時は当たり前のようにドイツ中何処でも見る事のできた車両達でした。

1980年代の欧州鉄道写真集が出来るなら確かに嬉しいですね。その時は是非お手伝いさせてください。でも、興味ある人は限られるでしょうねぇ。
by Akira (2011-03-04 20:12) 

かなりのメルファン

Akiraさん、こんばんは。
かなり前の1044、シンプルですが自分はこの塗装が一番好きです。でもこの機種は以前からR社の専売みたいなもの!?marklinも挑発されまくってるんじゃ?過去リリースの実績がないから新規金型になりますよね。でもこの彫の深い拳骨型はOBBでもこれだけではないでしょうか。自分は20年以上旅行本でこの機種を見てからずっと想っています。でもmarklinが出さない(出したがらない?)のは何故なのか。やはり共存のためでしょうか。
by かなりのメルファン (2011-03-04 20:19) 

Akira

かなりのメルファンさん、こんばんは。

ドイツに来るÖBBの機関車は限られていると思いますが、その中でもこの1044は、Taurusと共に最も多いのではないでしょうか?ロコが樹脂製ボディだけに、メルクリンから金属製が出ればそれは素晴らしいのではないかと勝手に妄想しています。
何故今迄(これからも?)出さないのか、私にもわかりません。
でも出して欲しいですねぇ。Rh 1044。
by Akira (2011-03-04 20:42) 

Atapi

こんばんわ.
写真ありがとうございました.息子とたのしく見せていただきました.
一つ教えていただきたいことがあります.Silberlingeという客車は赤い今のスタイルしか見たことがないのですが,以前は,銀色ということはステンレスだったのですか?昔の東急線のようなぎざぎざがついているようにも見えますが,どういったきっかけでぎざぎざがなくなり,赤くなったのでしょうか?どうして日本の車両はどれもこれもステンレスになるのに,欧州の車両には少ないのでしょうか?前から不思議だったのですが,わかりましたら教えてください.

by Atapi (2011-03-04 22:43) 

カゲノ

>…自費出版しかなさそうです。
最近はネットで1冊からでも本が作れるみたいですから、有志の方分だけ作ってお金回収というのもありですね。
http://www.photoback.jp/about/album/index.aspx
http://dreampages.jp/

写真集もいいですし、メルクリンハウツー本(メンテナンス編、CS編など)を作るとさっと見れて便利かも
by カゲノ (2011-03-05 01:41) 

Akira

おはようございます。コメントをありがとうございます。

> Atapiさん
あのちっちゃなお子様もいずれは欧州鉄になるのなら..と、思わず張り切って更新しちゃいます。
さて、Silberlingeですが、今はVerkehrsrot(交通赤)と呼ばれる赤色に塗装されていますが、昔も今も車体はステンレス製です。東急などの車両には(強度保持のため?)コルゲートと呼ばれる横に凹凸の化粧板?がついていますが、DBのSilberlingeにはコルゲートが元々ありません。その代わりという訳ではないでしょうが、窓下から裾に掛けて丸い磨き模様を付けていたことからSilberlinge(銀の輪)という名前が付けられました。
ヨーロッパの車輛でもフランスの車輛は昔からステンレスが少なからずありましたし、コルゲートも付いていますね。確かアメリカのBadd社の技術だったような...。ドイツは、IC向けの数両の客車がコルゲート付きステンレスで試作されたりしましたが、結局はSilberlingeのみ残ったという感じでしょうか。

因に、ドイツではステンレスは無塗装でも良かったのですが、アルミ車体は塗装するのが普通です。

> カゲノさん
最近は、写真集もネットで制作できる世の中になったので、不可能ではないですが、それでも多少なりともお金の掛かるプロジェクトです。長期的に考えた方が良いかもですね。
メルクリンのハウツー本(日本語版)は、私も必要と思っていますが、個人出版では色々な制約や問題が存在するので、やるなら出版会社による方が良いと考えています。
by Akira (2011-03-05 09:01) 

総統

あ、わが社のステンレスカーは、やはりBadd社から技術を伝えられて造られました

今の関東の鉄道は、ステンレス無塗装でちょっと趣味的には・・・

あ、当路線のドアは、ドイツ等のLRTと同じ、ボーデ社です!
by 総統 (2011-03-05 16:26) 

Akira

総統さん、こんにちは。

そうですね。東急車輛製造の車輛はBadd社と関係があったような..。学生と一度車両基地に見学に行ったとき、あの車輛のドアはアセンブリで輸入したと聞きました。でもプラグドアは、何故日本で普及しないのか、それだけは未だに不思議です。
by Akira (2011-03-05 17:00) 

Atapi

Akiraさん ありがとうございました.
模型や写真を見て,てっきり,ぎざぎざがあるのかと思っていました,たしかに,少し違って見えるので,不思議に思っていたところでした.
ステンレス車両に色をぬると,昔相模線や八高線を走っていた国鉄のキハ35とか見たくなってしまいますものね.ドイツで実物を見てもそんな痕跡がなかったので不思議だったのです.
ありがとうございました.
by Atapi (2011-03-05 18:44) 

Akira

こんばんは、Atapiさん。

コルゲートは車体強度の保持のためだと思いますが、ドイツで普及しなかったのはBadd社の技術を使いたくなかったのか、独自の技術でステンレス客車を作りたかったのでしょうね。今でもSilberlingeが塗装されながらも走っているのは、それが正しい選択であったが故でしょう。

とは言え、結構新しい客車にもコルゲート付き車輛があるのは確かで、以下の画像はOeBBの「P」形寝台車です。
http://www.railfaneurope.net/pix/at/car/night/WL/P/61_81_70-70_009-9_G1.jpg
by Akira (2011-03-05 19:52) 

総統

プラグドアは、『押し出す』というのを嫌う考えと、車高が混雑で沈んだ時にホームに突っ掛かってしまい、開かなくなるのがある為だそうです

あと、ホームにドアが開くのを待っている人が、電車に寄りかかって指を挟むとか・・・

最近は、日本で担当する会社が無くなってしまったのと、再開扉の反応が遅いので、富山ライトレールとかと同じ、ナブコ製に替わっているのもあります

300系はスキンステンレス製で、新潟鉄工が車体のほとんどを造り、ガラスはノルウェー製・ドアはドイツ製 
でそれらを組み立てたのが東急車輛でした

コスト、かなり高かったようです
by 総統 (2011-03-05 23:05) 

Akira

総統さん、こんばんは。

最近はあまり聞かなくなりましたが、自動車のデザインにフラッシュサーフェスという概念がありました。これは車体の凸凹を極力減らす事で空気抵抗を減らし、燃費向上や風切り音を減らす効果を期待するものでしたが、鉄道車輛にも新幹線などその概念を取り入れていますが、ことドアになると何故か戸袋になってしまうのは?です。実は私がドイツの大学で自動車デザインの設計の先生から教わったフラッシュサーフェスの利点は、今挙げた点以上に汚れにくくする効果というのが期待されるそうです。鉄道車輛の場合、ドアに凹凸が無くなれば格段に汚れ防止効果が期待出来るのではと思いますが、一方でドアの開閉時間が長くなり、ダイヤに正確な運転を余儀なくされる環境下では問題が大きくなるとも聞いています。あと仰るような『押し出す』という心理的抵抗感ですが、これはホームの幅が狭いからでしょうね。
by Akira (2011-03-05 23:30) 

hioka

Akiraさん、こんにちは

1988年の時点でオレンジのRh1044がMunichに入線しているんですね。
ROCOの1044を諦める方向だったのですが・・・むむむ・・・(悩
by hioka (2011-03-07 16:10) 

Akira

こんにちは、hiokaさん。

はい、Muenchen Hbfは、オーストリアからのEC列車が沢山来ます。その際には、Taurusが出来る前には、ほぼ全てRh1044ではなかったかと。もちろん塗装色の変遷で時々の変化はありますが、当然のことながらオレンジにクリーム帯(Jaffa)のRh1044は少なからずあったと思います。今となっては懐かしい写真です。
by Akira (2011-03-07 16:16) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0