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IC 511/512 "van Beethoven" [Maerklin-Allgemein]

ドイツでは、昨年の新製品の残りであるIC "Van Beethoven"の機関車103.1形や客車群の一部がようやく市場に出回り始めたようであるが、以前からこの典型的なDBのInterCity列車の編成を知りたかったのでネットで色々な情報サイトを探したり、ドイツの鉄道模型のフォーラムに編成情報を乞う書込みなどをしていたのである。しかし、何故か中々見つける事ができず、フォーラムに書込んでも中々返事が貰えない状態が続いていたのである。

しかし、ようやく少しづつではあるが、有益な情報をいくつか貰えるようになり、それらを総合して以下に、編成表を作成する元となる情報を列挙してみたいと思う。

まず、メルクリンサイトにはこのIC列車のモデル検索での情報が以下にある。

[BR 103.1/37573]
http://www.maerklin.de/de/service/suche/details.html?page=&perpage=10&level1=2341&level2=2346&art_nr=37573&search=1&era=0&gaugechoice=0&groupchoice=0&subgroupchoice=0&catalogue=0&features=0&searchtext=&backlink=%2Fwww.maerklin.de%2Fde%2Fservice%2Fsuche%2Fproduktsuche.html
[IC客車群]
http://www.maerklin.de/de/service/suche/produktsuche.html?searchtext=beethoven

で、実車についてであるが実際にどのような編成になっているかは、まだ未確認である。一般的に理解出来る事としては...

- 1等車と2等車の間に食堂車が挟まっていること。

ぐらいであろうか...。しかし、今回それ以外にIC列車の特徴が幾つかある事を知ることになったので、それを以下に記すと...。

- 機関車の次位に来る(又は最後部)の1等車は、Apmz(開放室客車)である。
- 「IC Kurierdienst」付きのBm客車は食堂車と連結している。
- Bpmz(2等開放室)客車は、2両以上で組成される。

この3点である。最初の機関車の次位に必ず来るApmzの理由は、公衆電話付き客車がApmzでIC列車では必ずこの位置なのだそうである。「IC Kurierdienst」個室付きのBmの位置も決まっている。Bpmzの2両1組というのは、理由は不明だが、私がドイツで見たIC列車も全てそうであった。

他に、メルクリンモデルが設定している仕様である1985年夏ダイヤあたりのIC 510/511 "van Beethoven"は..。

- 牽引する103.1形機関車は「ドイツ鉄道150周年記念」ワッペン付きであること。
- München Hbf - Dortmund HbfでStuttgart Hbf、Mannheim Hbf経由であること。

これらを勘案すると確実ではないが、少しづつ正しい編成が見えて来る。

今のところは、だいたいこんな感じであろうか?
103 + Apmz + Avmz + Avmz + WRmh + Bm(IC-K) + Bm + Bpmz + Bpmz + Bm + Bm


一方で、メルクリンからリリースされる103.1形機関車はワッペンなど付いていないし、客車にしてもBpmzは1両のみである。ただ、今回282mm客車で初めての実車に即したヨーダンパ付き台車を施した62系列赤裾TEE客車とUIC-X客車の青裾Bm235(格納式出入口扉ステップ付き)、更にBm235には1両「IC Kurierdienst」室付きが含まれている。また新金型のBpmz 291など、期待が一杯の客車群である。

編成としては、おそらく10両編成以上となるであろうから、中々個人宅でのフル編成の再現とはゆかないだろうが、運転会など広いレイアウトでは是非実現させたいところである。そういう意味では、今回の8両という数字は悪くないと思う。ただ、出来るならば、フル編成も可能なように列車名のない汎用タイプの単品販売可能なIC用客車である青裾Bm235やBpmz、さらにApmz121、Avmz111などの12両セットが用意されれば嬉しい。
食堂車は、今回赤裾の132形が用意されているが、そろそろパンタグラフ付きの135形もリリースされても良い頃なのではと思う。

今後このIC列車の組成がはっきりと決まれば、いつものようにZugbildung(編成表) としてここでお知らせしたいと思う。
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コメント 4

berg-montagne

Akiraさん、こんにちは。

私も以前からICの編成はどうしたらいいのだろうと思っていました。大まかには、1等車は2~4両で食堂車を挟んで2等車は4~8両、1等車と2等車の比率は1:2である、程度の考えで、編成を組んでいましたが、細部に至ってはわからず、適当にしていました。

今日の記事で、なるほど、そういやそうだ、と納得しました。

IC "Van Beethoven"は、私も予約していますので、参考にしたいと思います。ありがとうございます。


by berg-montagne (2011-03-07 17:07) 

Akira

こんにちは、berg-montagneさん。

今回はごく一般的なIC編成と言えど、以前の27cm客車時代のような大雑把さがなく、結構細かく出来ているので編成についてはかえって気になりました。Apmzが機関車の次位に付く理由は私も初めて知り、目からウロコ状態でした。やはりいい加減には組成出来ないですね。
この編成を確定して編成表を作成したいものです。
by Akira (2011-03-07 17:14) 

BOAC VC10

こちらも大分遅レスですみません。
TEE/タルキス塗装時代の「標準的な」IC編成のきまりはお記しの通りですが、
固定編成でない客車だけに「絶対」という訳ではないようです。
・Apmzが編成端でない場合もあるが、食堂車の隣は稀。
 (例)Avmz-Apmz-Avmz-食堂車-2等車…
・Bpmzは2両以上(3両もあり)で固まって編成されていることが多いが、
 Bmが挟まってバラけているときもある。
 Bpmzが1両や、食堂車の隣に来るのは稀。

ドイツ国外直通のIC(後のEC)となると短編成や増解結のため、
更に原則が崩れてくる場合も増えます。
・1等車はApmzなしでAvmz2両のみ(フランス方面)
・食堂車が1等車と2等車の境に来ない(イタリア方面)
 (例)Apmz-Avmz-WRmh-Avmz-2等車…
 瑞・伊国境のキアッソで切り離し、Avmz1両と2等車数両のみ伊直通。

本論から外れますが、2等車がDBの車両の代わりに、SNCFのコライユ、
OeBBのユーロフィマ、FSのUIC-X(グレー)という編成も見たことがあります
また、ドイツ国外では各国の車両が増結される事も多いです。

'80年代後半にorientrot塗装とNBS用の気密構造車が出て来てからは、
また別の話ということで。
by BOAC VC10 (2011-05-07 18:39) 

Akira

こんばんは、BOAC-VC10さん。

色々情報や考察をありがとうございます。仰る通りだと思います。元々欧州の客車組成は絶対などありませんし、そういった例外的な組成は日常茶飯事とも言えましょう。私がこの目で見た中で客扱いをしない回送扱いの客車が連結されていたり..。

あと、Bpmzですが、確かに2両だけでなく3両というのもありますね。今回のIC組成は、ある程度の目安という感じでご理解頂けるようにすれば良さそうですね。今回のICセットで物足りないのはAvmz207です。これは大抵1両ぐらい組成されているはずなので..。欲を言えばApmz122も..。
by Akira (2011-05-07 20:52) 

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