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43202 DB A4üe-38/56 / Ep.IIIb [Maerklin-Reisezugwagen]

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▲ 区分室側

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▲ 廊下側

E10.3形と共に届いたモデルの最後の紹介です。これも今年の新製品...といっても全体から見て割と地味に登場した新製品のSchürzenwagenモデル2種です。とは言え、私にとってはようやく製品化され、遅きを失したような気さえする非常に重要なモデルです。
と言うのは、このSchürzenwagenシリーズは、最初にEp.IVのモデルとして食堂車や寝台車を含めて5種類のモデルがリリースされました。しかし、その後はEp.IIモデルやEp.IIIと言ってもF-Zug向けの鉄青(Stahlblau)色モデルばかりで標準塗装のFlaschengrün(濃緑色)ではありませんでした。一度Ep.IIIの濃緑色モデルもリリースされたましたが、これは当時の首相Adenauer氏の特別(サロンカー)編成であったし、更には、2003年にPMS(ポストミュージアムショップ)郵便車(43262)、2004年にメルクリンからもデジタルサウンド郵便車(49962)、2005年にはデジタルサウンドモデルのEp.III荷物車(49964)までリリースされて、座席車のFlaschengrün色のEp.IIIモデルの登場が待たれていました。(少なくともわたしにとっては...)
で、ここでようやく1等と2等の2種ではありますが、リリースとなったのでした。

結局、2006年に初めてリリースされたこのモデルも2016年までカタログモデルとして11年間もリリースを続けました。また、1/2等合造車や食堂車、寝台車、荷物車などもその後にリリースされ、このシリーズのEp.IIIb濃緑色仕様は、6種+デジタル荷物車モデルのアイテムが単品モデルとしてラインナップされました。

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最近は、機関車もEp.IIIモデルが多くこの時代のファンも多いので、このモデルのあまりのリリースの遅さにやきもきしていましたが、ようやくの登場で素直に嬉しかったです。
さてモデルの出来ですが、やはりSchürzenwagenは私の個人的な好みでは最も好感度の高いモデルであるゆえに満足のゆくもの。フルスケールということも高評価の1つですが、全体のプロポーションが素晴らしく、Schürzenwagenのごろっとした感じが良く表現されていて正しいイメージを再現しています。樹脂製ながら質感も良く、この客車の素晴らしさを時々ズッコケる今の282mm客車にも再現して欲しいくらいです。

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台車は、Görlitz III Leichtです。

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DBマークは鉄青色モデルとは異なり、切り抜き文字の「DB」マークではなく、いわゆるDB Keksと呼ばれるロゴマークです。DBマークの直下の裾部分には車体番号の「11 642 Hmg」の表記がレイアウトされています。
また、Ep.III客車の特徴である膿緑色にシル部分の黒帯はモデルの存在感を高めています。

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Ep.IIIの形式や車体番号などの表記は窓の桟にレイアウトされていて、このモデルも例外ではありません。 このモデルの実車資料が手元になく特定は難しいですが、形式から1938年に製造され、1956年にリニューアルされていると考えられます。UIC表記化されてからはAüe 310に改番されていると思われます。現在は、定かではありませんが、パッサウのPEF(パッサウ鉄道愛好会)の動態保存されているとの情報があるのですが、未確認です。
早速、このモデルに同時代のPMS(Post Museumshop)のSchürzenwagen郵便車を連結させましたが、やはりぴったりで、早々に編成化させて走らせてみたいと思ったほどです。

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RICラスターは、16カ国の入線許可が表記されています。

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所属駅表記は、Hamburg-Altona駅。改造の表記でしょうかAW Neumünster(ノイミュンスター工場)と記されています。

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直近検査日(REV表記)は、1958年5月2日。その下の赤い表記は次回検査日です。1年後の同日となっています。(つまりこの車両は、上と下の検査日の間の期間の仕様ということになります。)

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貫通部分正面です。ゴム貫通口(Gummiwurst)ではなく、貫通幌の仕様です。

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このモデルは、列車名などテーマのない単品であるため、サボの印刷がありません。そのため、このモデルにはEp.III仕様(1950-1968)のSchrürzenwagen専用サボシール(101727)が添付されています。座席車だけでなく、寝台車・食堂車、郵便車に必要なサボと号車番号札が用意されています。

この客車シリーズは、Ep.IIIbという時代背景からも、蒸気機関車、電気機関車、ディーゼル機関車など当時の機関車なら大抵のモデルとの組み合わせが出来、そして良く似合います。
特に、BR 01、BR 01.10、BR03.10など大型蒸気機関車に牽引されて走る姿はドイツの列車らしいダイナミックな姿を感じるアイテムだと思います。
それ程、私にとってこのモデルのシリーズは待ち望んでいたモデルです。

参考サイト:43202 Schnellzugwagen

[EDIT] 2020-04-14
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