43272 DB Pw4üse-38 / Ep.IIIb [Maerklin-Reisezugwagen]
▲ 手前が手ブレーキ側
▲ 手前が非手ブレーキ側
以前のブログでも書いたように、Ep.III仕様のSchürzenwagenシリーズがコンプリートされ、今回その最後のモデルであるPw4üse-38形荷物車(43272)が届きました。今日はそれを紹介します。
このモデルは、2007年から2017年までの11年間リリースされました。
以前mfxディーゼルサウンド仕様のEp.III荷物車(49964)をここでも紹介しましたが、このモデルとは機能は別として外観に幾つかの相違点があります。その大きな1つは、屋上の監視窓の有無です。サウンド仕様モデルにはこれがありません。同時に屋根の四隅に尾灯受けもありません。実車についてはまだ充分な調査ができていないのですが、同形車両モデル(43204)記事にSchürzenwagen荷物車が1両のみ製造ということがわかっています。ただ、その形状については写真がないため確認できていません。
モデルについては、49964との比較で興味深い点が発見されました。屋根上の違いは別として、ボディについても表記などで違いがあります。その際たるものは車体番号記述の高さが違うことでしょうか。いくら50年代の車輌とはいえ、このあたりは細かく規定されているはずです。手元の実車写真資料では窓上ヘッダの上に車体番号が記されていて、mfxサウンドモデルはヘッダの下に印刷されています。このモデルは全体が下がっている印象ですが、今回紹介している43272については、正しい位置に印刷されています。
もう1つ違いというより2車体が同じ..という部分があります。それは車体番号で、両車共105 885です。数字の後の配置駅が49964がMü(München)に対し、43272はKöl(Köln)です。これについては、そもそもSchürzenwagen荷物車が1両のみ製造だったことから、この番号のみが印刷されていたことになります。
手ブレーキ側と非手ブレーキ側の妻部側面です。このモデルは正しいであろうヘッダの上部に車体番号が記されていますが、番号については定かではないです。また製造メーカー、車歴についても確認ができていません。ドイツ語版Wikipediaには、このモデルの車体番号が同一の以下のような記述があり、この記述との関連が気になっています。
車体形式:Pw4ü-40
車体形式(UIC):Dü 948
製造年:1941
計画数:1
製造数:1
車体番号:105 885
備考:Entwicklungsfahrzeug für Leichtbau
DBマークは、Ep.IVの1985年CI変更となる赤色になるまで続く標準的なものです。
班出入扉は片側に2箇所あり、それぞれにアルファベットが振られています。
車体の非手ブレーキ側の片側に3ヶ所ハッチが印刷されています。このハッチは49964には表現されていません。
台車は、Schürzenwagen座席車と同じGörlitz III Leichtです。
RICラスターは16カ国の入線許可があります。(SAARという表記はドイツ・フランスにまたがるアルザス・ロレーヌ地域の鉄道のことでしょうか?)多電源仕様であることがわかります。
所属駅表記は、Köln-Deutzerfeldと記されています。
REV表記はAW Opladenでの検査とその日付(1958年10月30日)、及び次回の検査日(1959年10月30日)が記されています。
出入口扉下のステップには、非手ブレーキ側である旨の表記があります。
なお、車体や印刷の品質については、メルクリンの標準的な仕上がりで好感が持てます。
手ブレーキ側の妻部正面です。画像が暗くて見えにくいですが、座席車と違うのは左右に梯子がしつらえてあるところです。
手ブレーキ(監視窓)側から観たショットです。監視窓は列車編成全体の中で良いアイキャッチとなるアクセントですね。サードパーティで発売されている尾灯ランタンを屋根の上に載せて点灯させられればとも思いますが、中々ハードルが高い作業になりそうで躊躇します。
参考サイト:Schürzenwagen / Wikipedia ドイツ語版
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