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42754 CIWL Gepäckwagen 1203 / Ep.I [Maerklin-Reisezugwagen]

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1998年のこと。メルクリンからこっそりと42754 "International Luxuszug von 1910"という名称でリリースされたセットがある。当時は、CIWL(いわゆるワゴン・リ)社が模型メーカーに対してCIWL客車の製品化に対して版権を主張していた時期であったように思う。他にCIWL客車を多数リリースしていたRivarossi社なども新たな製品を作れなくなっている状態であった様に思う。(昨年から再びRivarossi社からCIWL客車をリリースし始めたのは感慨深い)

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▲ バッファや屋根上のベンチレーターは金属製。高級感と細密感を醸し出している。

そんな中、メルクリンもZゲージやTRIXでもCIWL客車がリリースされており、何故かメルクリンから一般にアナウンス無くTRIXモデルをメルクリン仕様にしたモデルのセットが42754として販売店に並んだのである。
当時は、メルクリンインサイダーのサイトに掲示板があり、そこでこのモデルの存在を知り、どうしても欲しかったので、ドイツに行った時販売店で見つけ、それほど安くなかったにも関わらずゲットしてしまったのである。

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▲ 純白の屋根はCIWL客車の伝統でもある。

さて、これから数回に分けてこのセットの車両を紹介するつもりであるが、今回は2両ある荷物車(F4ü ?)のうちの1両(Nr. 1203)を紹介したい。
このモデルの実車について詳細はあまり調べていないが、木造のボディを表現したボディや別パーツを多用した緻密(とまではいかないが)なディテール表現、精彩な印刷などメルクリンに買収される前のTRIXらしいモデルである。

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▲ CIWLと言えば、ボディ中央の真鍮製マークがそのシンボルである。こっそりリリースされてももちろんこのマークは外せない。(マークは樹脂製)

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▲ 「NORD-EXPRESS」のサボが印刷済みである。やはりドイツを経由する列車がモチーフとなっている。

とは言ったものの、開閉可能な左右4カ所のスライドドアなど遊べる工夫も凝らされている。なによりの特徴はセット全車両に室内照明が標準装備されている。集電シューは専用のもので、荷物車のみに付けられており、導電カプラーで他のモデルに通電させるしくみである。セットに同梱されているのは導電ドローバーは、RTSカプラーに交換している。

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▲ 開閉可能なサイド荷物用扉

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▲ TRIXオリジナルの集電シュー

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▲ 彫り込まれたメルクリンロゴ

メルクリンは元々CIWL客車をそれ程リリースしていないのであるが、それでも過去数アイテムはリリースされている。今年の夏のMHI(2/2008)モデルでも再びCIWL客車セットが2種発表(画像がないので詳細は不明)され、他メーカーと共に百花撩乱の兆しも見えてくるので楽しみでもある。

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300B

今年の新製品はTRIXの金型のまま?それとも新金型でしょうか?(^^)
早く製品写真を見てみたいですね。
同時に出るバーデンのSLも気になります。
by 300B (2008-05-09 11:52) 

Akira

TEEの後はCIWL客車とは、困ったものです。それもMHIとは...(^^;

私も製品画像を見てみたいです。バーデンの蒸気は今年春の新製品の仕様違いと見ていますが...。違うのかな?


by Akira (2008-05-09 12:19) 

300B

CIWL、今年の製品番号は42755.42760で、Akiraさん所有の42754のすぐ次ですから金型は変わらない様な気がします。色はブルーかな?
(ブルーよりもブラウンの方が個人的には好きなのですが)

バーデンのSLは18.3の色違いでしょうね。色はCIWLに合わせてブルーかも?
by 300B (2008-05-09 17:23) 

Akira

1番違いの番号とは気づきませんでした。確かブルーの客車は以前TRIXでリリースされていた気がします。
私個人としては、1925年以降のEp.II/IIIでWSPやLxなどであれば、尚更良いですが...。Rivarossiは、素敵ですが、メルクリンと連結させるとどうも腰高になってしまって..。
期待は膨らむばかり...(^^;
by Akira (2008-05-09 18:00) 

東西急行

Akira様、東西急行です。
TEE、ワゴンリ何れも多国間を網羅する優等列車の代名詞
です。無論私は圧倒的に後者支持ですが、各社の販売予
定(飽く迄予定)を見るに、本年以降数年は最大の作戦が
相次ぐこととなりそうです。
附記:Minitrixのワゴンリ荷物車がこの型でなかったことは誠
に惜しいことと思います。またEpⅡに対応させるとなると屋根
部分のガス燈設置部分の排気筒を除去しなくてはならず、
再び手を出すべきか少しばかり考えております。
by 東西急行 (2008-05-09 19:09) 

Akira

そう言えば、メッセではHormbyグループの新製品はもちろんですが、HobbytrainからもH0/NでEp.IのCIWL客車が予告されていましたねぇ。パンフレットだけ貰ってきました。ダブルルーフの寝台車+食堂車+荷物車のようです。(荷物車はメルクリン/TRIXモデルとちょっと違うような印象)

Minitrixからのモデルはどの形式で何時の仕様かはわかりません。もしかしてご存知?
by Akira (2008-05-09 20:31) 

東西急行

Akira様、東西急行です。
私はHobbytrain(Lemkecollection)の予定するワゴンリを
上京した折り最優先で予約しました。
内容は1898年のParis-Constantinopul直通運行開始直
後の様です。
新商品情報より推測すれば、荷物車は三軸、食堂兼談話
車は小窓の沢山並ぶ外観、寝台車はこの型以降廃止され
る四人部屋付きと言う編成は、御掲載の荷物車、広窓食
堂兼談話車にR型量産寝台車による編成より旧式です(
独逸商品らしくOstende-Wien-Expressを名乗っている点
も興味深く思います)。
なお私は同編成を購入しても、Simplon-Expressとして運
用する積もりです(瑞西型、伊太利亜型蒸気が無いのが
イタイですが…)。

by 東西急行 (2008-05-09 20:44) 

Akira

パンフレットを見る限り、ご記述の通りの仕様ですね。東西急行さんのご希望である「Simplon-Express」は1906年から第1次大戦のため休止する1914年迄その仕業に就いている記述もありました。
それ以上に興味深いのは....このモデル(H0/N)は車体の材質にチーク材を使うような記述があります。(私の翻訳が正しければ...ですが)
以前、メルクリンがスウェーデン国鉄の機関車と客車に木材を使用した例がありますが、これも同様なのかも知れません。そのためか、限定生産で、しかもシリアルナンバー付きだとか..。
by Akira (2008-05-09 21:12) 

klaviermusik-koba

これはおもしろいですね。CIWLのマークとサボがあるのがうらやましい。私は多分同じ頃に出されたと思われる、TRIX製のを持っていますが塗色は濃いブルーでちゃんと室内照明とコレクターがついていたので、衝動的に買っては見たものの、連結する列車がない。いずれブログにのせようとおもいますが、どうやら写真で見る限りメルクリンのほうができがいいみたいです。
by klaviermusik-koba (2008-05-09 22:27) 

Akira

色は確かに違いますが、クオリティはTRIXと同じだと..。実際生産はTRIXの工場だと思います。しかし、CIWLマークがないのは本当ですか?サボは印刷されている上にデカールが添付されています。
実は私も衝動買いに近いものがあって、Ep.Iの機関車は1両もありません。もしかしたら今度のBadenの18.3形が丁度良いかもですが...。(Strassbourg - Stuttgart)で使えそうな?
by Akira (2008-05-09 22:38) 

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