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CIWL Pullmanwagen [欧州鉄道]

CIWL-Pullman_00b.jpg
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昨年のメルクリンH0新製品でCIWL鋼製車輌モデル(42470)が登場して以来、...その先の展開が気になるのは私だけでは無いでしょう。今回はプルマン車輌(2タイプ、計4種)と荷物車両のモデルが登場しましたが、先日のブログ記事でも記したように26種類ものCIWLプルマン列車が存在していたようで、これらプルマン列車がどのような車両で運用されていたのかがとても気になります。

CIWL客車は、全ての車両(寝台車、食堂車、プルマン車、荷物車など)が4桁の通し番号であるために、番号での分類が極めて難しく、理解するには上図のようなリスト化が必要になります。CIWLではドイツのような制式としている形式が曖昧で、車体に表記されていないタイプとして表現されています。1960年代末のUIC化で、一応統一的な車両の理解は得られるものの形式分類的には難しいというのが私の印象です。

そこで手元の資料(CIWL客車リスト)からプルマン車両のみを抽出して上画像の一覧表を作成してみました。こうして整理してみると色々なことが見えてきます。
例えば、プルマン車両は、1925年〜30年までの5年間のみ製造されていたことや、そのような短期間でも数種類の異なるタイプのプルマン車両が登場していたこと。3等級制(ALは4等級制)の中で1・2等のプルマン客車があったこと。その2等車はフレッシュ・ドールとエトワール・デュノールの2タイプ(エトワール・デュノールは2等のみ)あり、両車とも厨房のあるなし含めて30両(フレッシュ・ドール)、40両(エトワール・デュノール)にもなるので話題にもなっていなかったでしょうが、1等と2等の両等級車両で組成されるであろうプルマン・エクスプレスであるので、むしろどの列車も編成は同じかも知れないと感じたのですが、実際は1等1両+2等2両+荷物車というような編成もあり、運用される路線の状況で様々なパターンがあるようです。

戦前の列車組成表は、なかなか見つからないため、正確かどうかは....疑わしい...かも知れませんが、今後メルクリンからCIWL客車が登場する度に車両と運用の資料調査をすることがライフワークの1つになりそうな予感がしていますw

さて、再び上図のリストですが、手元にある資料のみで作成しているため、「?」など不備な点があり、このリストの誤記はもちろん、追記すべき点なども含めてご覧の皆様のご知見をいただければ嬉しいです。

[参考文献] L'INDÉPENDANT DU RAIL 64 / FÉVRIER 1969
タグ:Ep.II CIWL Pullman
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