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晩秋のドイツ旅行(7) [Reise]


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駅に到着すると、まずは私の乗る出発番線を時刻表で確認しホームに上がる。実は、ここから私は息子と別れBerlinに向かうのである。彼は一人で再びザールブリュッケンに戻る。まだ列車は到着していないので、ホームにある編成表で目的地のベルリン行きの予約した車両の位置を確かめる。この列車は私が初めて乗る411形ICE-Tである。ICE-Tには登場直後にZürich HBからStuttgart Hbf迄乗車した経験があるが、それは5両編成の415形であったので、編成の車両数の他、供食設備が異なる。また、その時は家族での移動だったので、家族用個室で移動したために中々探検も出来ず、今回の移動は初めての路線ということもあって楽しみであったのだ。そこでザールブリュッケンで予約した時ラウンジ席を運良くゲットで来たことも、私の今回の行程が大きな期待に繋がったのは言う迄もない。

ところが...である。ホームで列車編成表を確認すると7両編成x2となっていて、何と私の指定された座席は、ちょうど2編成の連結側であったのだ。前にドイツ旅行したときもICE3で同じ思いをしただけに、ショックは小さくなかった。
落胆したまま、息子と荷物を引きずって乗車場所へと行く。暫くするとICE-Tがやってきた。Tz 1104編成の"Erfurt"で、連続窓が美しい初代のICE-Tである。さて乗り込もうとすると.....、1等車の表示が目の前にある....と言うことは、もしかするとDBお得意の編成逆順でやってきたのか。....つまり、進行方向先頭のラウンジに座れるということになる。どうやら私は本当に運が良かったようである。しかしである...それは再び荷物を引きずって反対側の先頭に行かなければならないということを意味する。それでも先頭車ラウンジ席である。荷物は重いが少なくとも私の足取りは軽い。

合計3つの荷物を息子に手伝ってもらいながら車内に載せ、私も乗車した。息子の荷物はリュックサック1つである。ベルリンに到着してから先のことは考えたくもないが、何とかなるだろう...。
私の座席は正面に向かって左窓側1列目で、私にとって最高のシート位置である。既にラウンジは満席状態で私のスーツケースは、出入口部分に置くことになる。ICE-T(D)はICE3のラウンジとは違い座席数も少ない。そのため、ラウンジ全体の空間が狭い印象を受けるのだが、私の前方はガラスの仕切窓を通して広い運転席と前面窓で開けている。発車間際迄は仕切窓にスモークが掛かっていたが、乗務員が乗ったところでスモークは外され全面眺望が可能となった。

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▲ 予定が裏目に出て運良く全面眺望かぶりつき座席となったラウンジ席

ICE 1606は定刻に出発した。最初は、ニュルンベルク郊外のErlangenに停車、そして30分ほど走ると今度はBamberg、そしてLichtenfelsに停車となる。数年前のニュルンベルク玩具見本市の時、Bambergに宿を取って、ここからニュルンベルクのメッセまで通ったが、その時はメッセの入場券ではICEに乗車出来なかったので、期間中毎日REで往復したのが思い出される。

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▲ 車窓には残雪が見えてきた。

Lichtenfelsからは、だんだんと山間の路線となる。私がドイツに到着する数日前に初雪の便りがドイツから届いていたが、沿線には雪が残っているのが見え始めた。この時の雪がまだ残っているのであろう。
次の停車駅であるSaalfeld (Saale)駅は、旧東独地域であるが、この区間に当時の国境駅や、留置線など東西ドイツ直通列車の検査施設があったはずであるが、それを見つけることが出来なかった。ただ、旧東独地域には、旧西側より明らかに歴史的な建物が多く、少なからずの建物がリニューアルされていて美しい佇まいを見せている。一方で朽ち果てた建物も多く残っていたのは致し方ないのであろう。

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▲ ICE-Tは山間の路線を北に向けてひた走る

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▲ 2等車はほぼ満席

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▲ 鏡面ハーフミラーのFISは、いつみても美しい表現

山間の路線を縫うように走るICE-Tは、速度100Km/hぐらいで走る。スピードは遅いが、晩秋の車窓は黄金の秋の燃えるような黄色から既に初冬という趣ではあったが、それでも心癒されるの景色である。2017年には、Bamberg - Erfurt間のNBSが開通する予定で、その後はここの駅にはICEの多くが運行されなくなってしまうとのことで、ニュルンベルクとライプツィヒを結ぶ路線はほとんど全てNBS経由になるのであろう。確かに山間を縫うように走る現在の路線を経由していると、その必要性は感じる。
折角なので食堂車へ行くついでに車内探検を試みる。南ドイツとベルリンは戦前からの大幹線ではあるのだが、NBSがある訳ではなくこの列車もベルリン迄の所要時間は4時間弱と長時間旅行となる。少なくともこのICE 1606の2等車は全てほぼ満席状態である。

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▲ なかなかの賑わいのBordBistro

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▲ 食堂部分もほぼ満席

食堂車は中央に厨房があり、2等車側にはBistroが設備されている。ここも飲み物などを買う人で多くの乗客がおり、厨房を挟んで反対側の食堂部分もほぼ全てのテーブルが埋まっている。1つ空席を見つけたのでそこに腰を下ろす。考えてみれば初めてのICE-Tの食堂車である。モックアップで初めて食堂車のインテリアを見た時は、座席車と比べて北アメリカの50年代のDinerを彷彿とさせるような印象があったが、改めて利用してみると木目のテーブルに赤いシートも悪くはない。テーブルランプもモダンで素敵な形をしている。テーブルクロスがされていないのは、コストと今風を意識しているようにも見えるが、これは致し方ないのだろう。テーブルが木目なのが幸いしてカフェ利用ならかえって良いかも知れない。

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▲ テーブルランプとお品書き

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▲ 出て来たのは大きくて暖かいチョコレートケーキ

テーブルにあるお品書きをみると、食事も中々多彩であるが、昼ご飯は食べてしまったので、ケーキセットを選ぶ。好きなコーヒー/紅茶類と2種類から選べるケーキのセットで6,- EURは列車食堂と考えれば、良心的な部類だと思う。そこで、カップチーノとチョコレートケーキを注文する。木目の壁の食堂車から見る車窓は、また格別である。程なく、注文したケーキセットがテーブルの上に並べられる。ケーキを1口食べてみると、なんと暖かいではないか。暖めてからサーブするケーキとは知らなかったが、結構イケる。ただ、このケーキは大きい。

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▲ Jena Paradies駅の手前では前方右側に太いパイプが走っている。ベルリン市内でも同じような光景を見たので、これが何か分からず不思議に思えた。

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▲ Jena Paradies駅から見えた歴史的な建物。まるで古城のようなつくりであるが、規模は小さいし、駅前にこのような建物があるのはちょっと不思議な感じである。

最後はちょっと苦しくなったが、至福の中ケーキを無事完食し再びラウンジ席に戻る。列車はJena-Paradiesに到着する。Jenaは、戦前ZEISS JENAなど光学製品で名を馳せた地であるが、戦後は東独となったので一部西側に移転したZEISS社にその名声を取って変わられてしまった。(このあたりの経緯はテレビで見た記憶があるが、正確な記述は出来そうにないので詳しい方は是非教えて頂きたい)
車内からひときわ高くそびえるタワー状の高層建築が見える。その上部には大きくINTERSHOPと記されている。Inter Shopと言えば東独時代、西側の製品を外貨で買うことの出来るお店だった記憶があるが、名前はその名残であろうか。いずれにしても、ちょっとこの歴史的な街並には似合わないと感じる建物と感じた。

Jena-Paradiesを出ると、Leipzig Hbf迄95Kmを無停車で走破する。車窓の景色も山間から平地を走るようになってきた。私が今迄東独地域を列車で移動したのは、冷戦時代かその直後だけなので、車窓から眺めるその変わりようは、大きくそして新鮮に映る。ただ、それは明らかに旧西側のそれとは異なっているのは興味深い。そうこうしているうちに建物が多く連なる景色に変わり、列車はスピードを緩めLeipzig Hbfに入線する。ここもFrankfurt (Main) Hbf同様行き止まり駅である。この駅はフランクフルト以上に巨大なターミナルでもある。初めてここの駅に着いた時はBerlin-Ost駅がらであったが、日中なのに薄暗く寂しい駅構内の印象であった。統一後に1度ここ迄クルマで旅行したこともあったが、その時は工事中であまり見る事が出来なかった。そして今回は、停車時間中に少しばかり下車して撮影した。この駅も明るくなったというのが私の第1印象である。

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▲ Leipzig Hbfは、明るく奇麗になった

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▲ Leipzig Hbfで停車中のICE-T

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▲ ICE-Tは夕焼けの空を背にして一路ベルリンへと走る

列車は方向変換をしてLeipzig Hbfを後にするこの季節17時近くになると夕闇が迫ってくる。列車はここで反対向きになるので、私の居るラウンジ席は後部座席となる。運転席を通して見る後方の夕焼けが美しい。もう暗闇なってしまうのであるから、後方でも問題ない。ここから、以前訪れたことのあるLutherstadt Wittenbergに停車した後Berlin Hbfへと向かう。Leipzig Hbfを出発してから、急に速度を上げた印象だ。速度計を見ていないので何とも言えないが、時速160Km/hは出しているように感じた。Berlin Hbfへ到着する数分前にトンネルに入り下車の用意をしていると、今日の目的地であるBerlin Hbf (Tief)、つまり地下ホームに到着となった。

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▲ 長旅を共にしたICE-T "Erfurt"

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▲ 長旅を共にしたICE-T "Erfurt"

大きなスーツケースとバッグ、さらにカバンを持ってホームに降り立つと、Berlinの友人S氏の奥さんと娘さんが迎えに出向いてくれていた。S氏には事前に旅行予定表を送っていたのだが、まさか駅迄出迎えてくれるとは思いもよらなかった。早速スーツケースを娘のAさんが持ってくれてホテル迄案内してくれた。これは大助かりである。
予約した宿は旧西側の繁華街クーダムに面したロケーションの良い場所である。ホテルの予約サイトで朝食付き39,- EURと破格の安値で出ていたのでそこに決めたのだが、あまりの安さに周辺環境が最悪なのではないか?など内心心配であった。しかし結局それは杞憂で、周辺は店舗やオフィスのある場所で、Altbauの建物内部をリニューアルしてホテルにしたドイツには良くあるタイプ。但し部屋は日本のビジネスホテルのシングルルームと変わらないし、シャワーは付いているもののトイレは共同である。Altbauなので天井は異様に高く3mはあるのではないかと感じる程である。それこそメゾネットにしても良いくらいの高さである。

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▲ ベルリンのU-Bahnは、東京メトロ銀座線がお手本にしただけあって良く似ている。天井の低さや車両の色も..。U8のホームにて。

S氏の奥さまとAさんにはちょっと待ってもらって、一緒に彼らの勧めるレストランに招待されたので一緒に出掛けた。クーダムを案内されながら歩いてZoo駅迄行き、S-BahnとU-Bahnを乗継いでレストランに到着。そこには既に一杯やっているS氏と再会することとなった。彼とは2006年にメルクリンビデオの日本取材で知り合ってから親交が続いている。彼の娘のAさんはひと月前から日本を旅行してこの日の前日に戻ったとか。時差ボケで眠そうである。彼女を東京で1日案内したので、ベルリンでの再会はなんだか変な気分である。
美味しい夕食をご馳走になって、今度はS氏がホテル迄連れて行ってくれた。何でも彼の持っている定期券は、午後8時?から2人でも使えるのだそうな。ベルリンは24時間営業のバスもあって、まさにドイツらしくない大都市であるが、これもまたドイツの1つの顔なのかも知れない。ホテルの前でS氏と再会の約束をして、部屋に戻りシャワーを浴びてベッドに入るが、この日も即爆睡状態となった。

続く
タグ:ICE BR411 DB AG
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lucky_k.k

akiraさん、こんにんちは。

2010年12月のフランクフルトからベルリン、ICEスプリンター、
フランクフルトからライプチヒ、ドレスデンの2往復をしました。
旧東ドイツは、発展が遅れた、古い町並み、建物が残っていいですね。

2年前を思い出しました。
引き続き、楽しい旅行記、お願いします。
by lucky_k.k (2012-11-18 17:36) 

Akira

こんばんは、lucky_k.kさん。

実は私は長くドイツに居ながら、移動はほとんどクルマだったので、あまり鉄道の旅をしていなかった気がします。特に後半の6年ぐらいは田舎住まいでほとんど鉄道を使えず、今回は久しぶりに乗り鉄三昧の旅が出来て満足できました。

旅行記はもう折り返し地点を過ぎましたが、なるべく頑張って更新致します。
by Akira (2012-11-18 18:58) 

Berliner

興味深く読みました。

東部ドイツでよく見かける地上の配管は、都市集中暖房用の温熱配管ではないでしょうか。最近はドイツ中どこでも熱供給配管の工事していますが、ほとんどは地中埋設です。DDRはにわか造りでやったのであんな風な配管が地上に出ているんだと思います。居住地区が工場プラントになってしまったみたいですよね。

「DB名物」になった編成逆にはよく泣かされます。到着前にアナウンスがあることもありますが、足の悪い人も多いのにあれはひどいなと思います。自分のブログで書いたのですが、編成逆の他に、併結の半分がないということもありました。遅れの影響で併結を諦め、別の列車として運転されていたとのこと。乗ってからわかって、車掌に言ったら、駅でそうアナウンスしましたと言われてしまいました。ハノーファー-ベルリンでそういうことがあったのですが、メッセで一日中歩いた後で立っての移動は辛かった。しかもシュパンダウまで無停車のタイプ。泣けました。
by Berliner (2012-11-18 19:52) 

Akira

こんにちは、Berlinerさん。

あの市内を巡っている配管は暖房用温熱配管なのですね。ベルリンで見たのも多分東側だったような...。都市集中暖房と言えば、ニューヨークが思い出されますが、DDRでもあったのですね。私が住んだブレーメン、カールスルーエ、ミュンヘン、ヴァイデンにはなかったのでちょっと興味深いです。都市集中暖房にするとエネルギー効率が良くなるのかな?

編成逆は、走れる今はまだ良いですが、高齢者には辛いでしょうね。私も含めて大抵はホームの編成表で確認してからアルファベットを目安に乗車位置に進むので、編成表を電光にして早めのアナウンスを行えばと思います。
それにしても編成の併結編成がないというのは悲惨なパターンですね。同情いたします。
いずれも日本では、この手のトラブルはほぼあり得ないので日常的に起こっているドイツの問題は早く何とかして欲しいものです。

ドイツでこの手のトラブルは少なからずあるので、最近は「それは貴方の問題だ」と言うことにしています。とにかく何か言わないと気が済まなくなってしまうのはドイツ語を話している時だけで、そう言っている自分自身に驚いてしまうことがあるのは、ドイツ語の言語からくるメンタリティーなのかな?と思えることもあります。

さて、次回はベルリンです。
by Akira (2012-11-18 20:52) 

Akira

hikariさん、こんにちは。

都市集中暖房はFernwärmeとJenaで検索したら出て来ました。今思い出したのですが、統一前に東ドイツに旅行した時、石炭暖房の影響だと思うのですが、街中が煤煙と臭いに包まれていまして、それが今でも記憶に残っています。もし都市集中暖房なら、石炭暖房からの切換え時にガスなどのボイラーを新たに購入せずとも暖房を手に入れる事ができるので、このようなシステムができたのかと思いました。

DBの編成逆順は、今回の私の場合はポジティヴに働いて良かったのですが、逆に1等車側の乗客の立場になれば残念に思う事でしょう。ドイツの鉄道と日本のそれを簡単に比較すべきではないでしょうが、ドイツの方が臨機応変に対応していることは確かなようです。

最後については、誤解だと思います。DBの職員さんと昔やりあったことがあったのですが、私は自分自身がドイツ語になると口調がややアグレッシヴになることを発見しました。それはドイツ語の欠陥ではなく、私自身の問題なので。
by Akira (2012-11-19 18:04) 

Atapi

 旅行記,楽しみにしております.以前,オスナーブリュックからハンブルグへ向かう際に,IC列車の指定券をとっていたのに,私の乗る車両だけつながっていなかったことがあり,驚いたことがありました.それも客車列車の旅かと思いましたが,子供連れや人数が多い旅行だと困りますね.
 その時は,状況が分からず,アムステルダムで買った切符だからなのだろうか?どこに座ったらよいだろう?と思ったのですが,車掌?車内販売の人?があいているところに連れて行ってくれ,紙コップ入りのコーヒーをくれました.DBマークのマグカップがほしく,それはないか聞いたのですが,今日はないよ,と言われ,新しいDBマークの入った紙コップをもらいました.慎重に持ち帰り,今はメルクリンの150年記念の120型機関車と一緒に飾ってあります.その時のIC列車が(普通の色の)120型機関車がけん引でしたので.
 関係ないのですが,11月14日の南ドイツ新聞にSimba-Dickieがメルクリンに出資する?買収する?という記事がありましたが,現地では何か噂はありましたでしょうか?
by Atapi (2012-11-19 21:10) 

Akira

こんばんは、Atapiさん。

拙い旅行記をお読み頂きありがとうございます。
予約した車両が連結されていないというのは、また凄いですね。日常的とは言わない迄も、そういうことも起こりえるのが客車列車なのかも知れません。それでも乗務員は対処の方法を心得ているところは、トラブルの経験とその対処を理解し実践しているのでしょうね。コーヒーのサービスもその一環だと思います。

メルクリンとSimba-Dickieの件は、私もネットのニュースで知りました。記事を読む限り、Simba側が「メルクリンを買収したい」ということらしく、それ以上のことはわかりません。
by Akira (2012-11-19 21:44) 

Atapi

 どうもありがとうございました.メルクリンにとって,良い方向にすすむとよいですね.またいろいろ教えてください.
by Atapi (2012-11-19 22:04) 

HUH

 こんにちは。乗り換えながらの移動も良いですが、一つの列車にじっくりと乗る旅も良いですね。ICEは色々な設備があるので、気分転換もしやすいのがメリットだと思います。Leipzig - Berlinは未乗ですので、次回は是非と考えています。

 言語のことは、私が読む限りはAkiraさんがドイツ語のせいにするといったニュアンスは私は全く感じませんでした。ニュアンスをどのように受け止められるかという点について、書き手が注意を要するのは事実ですし、私も至らない点が多いわけですが、読む側の問題もあります。読む側も良いようにも悪いようにも受け止められるわけですから、書き手が全ての責任を負うことは無理ですし、全てを合わせる必要もないように感じます。
 それはそうと、以前予備校の雑談好きの講師が、言語はその言語を使う人の精神構造に深く影響する、という話を実例を挙げて説明していて、いたく感銘を受けた記憶があります。Akiraさんの仰る事例がこれに相当するかは分かりませんが、異なる言語を使うということが、考え方や行動に影響する部分はあるのかもしれません。ただし、どちらの考え方や行動が良いとか悪いといったこととは、本質的に異なる問題だと思います。
by HUH (2012-11-19 23:08) 

Akira

Atapiさん、

私も皆さんのブログなどからいつも勉強させてもらっています。こちらこそよろしくお願いします。

HUHさん、こんばんは。

考えてみれば、Berlin - Leipzigは今回2度目でした。最初はBerlin -> Leipzigで今回はその逆です。今回はLeipzigを出発してすぐに日が暮れてしまったので、車窓の景色はほとんどわからず、スピードが出ているなぁという実感のみでした。最初の移動は1988年ですから、それは感動の連続だったような気もしますが、Stasiに監視されているのではないか?などと、今考えれば滑稽なことですが、それほど緊張の旅でもありました。

言語については、おそらくその言葉とメンタルが影響しているのではと思います。日本語は、いかに争いを避けるかということに五感を駆使して注意をしながら話している自身に気づく訳ですが、ドイツ語はそういうことは中々出来ません。なので自然にドイツ語を話すうちにメンタル面も言語に合ってきたのかなと感じた訳です。もちろんだからといって、その良し悪しは計れませんしわかりません。
by Akira (2012-11-19 23:25) 

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