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4091 DB Aüm 203 / Ep.IV [Maerklin-Reisezugwagen]

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▲ 区分室側

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▲ 廊下側

前にも記しましたが、4091は1972年に初めて27cm樹脂製客車モデルが登場したときから続く製品番号です。当初はポップカラーで、タルキスカラー、セット同梱のEp.III仕様と続き、1993年からリリースされたのがKobaltblau一色で登場したこのEp.IV仕様です。更には再びポップカラーのセットとしてリリースされました。このモデルは、少しづつ時代の要請に合わせて洗練されていった客車モデルの代表格ともいえるでしょうか?

これは1等区分室車で、27cm樹脂製モデルはショーティなのでイメージ優先からか、実車の1200mm窓10枚のところ、8枚に減らしています。そのため、窓と窓の桟の部分がやや幅広い印象になっていますが、気になる程ではないです。

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台車は戦後ドイツ客車の標準とも言えるMD330です。車軸発電機が表現されています。

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区分室側車端部は、Ep.IVでも早い時期の等級表示とその下に白抜きで禁煙(Nicht Raucher)の文字が見えます。

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▲ 反対側は赤抜きで喫煙(Raucher)となります。

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サボが印刷されています。Stuttgart - Hamburg=AltonaのD-Zugで使われたサボと推測できます。当時はこのような長距離の昼行座席車両のD-Zugが走っていたのですね。これら昼行のD-Zugは1970年代のIC登場から徐々に無くなっていきました。
上画像を見てお気づきの方もいらっしゃるかも知れませんが、この印刷は既に別のサボを印刷した上に重ねているのがわかります。これは1990年から3年間2664/2864急行列車セットとしてリリースされていた同形同色モデルの上から重ね印刷されています。ただ、この元となったモデルはEp.III仕様だったので、サボだけではなく色々と表記の違いがあります。

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DBマークとUIC番号、そして形式表記です。UIC番号の上から車体色が印刷され、その上に新しい表記が印刷されているのがわかります。上書き表記についてはちょっと残念に思いますが、一方で実車でもこのように上塗りした客車があったようで、逆に妙にリアルな感じがしたりします。
車体番号は「51 80 10-40 230-4」と表記されています。この実車は、1963年O&K社により「12 042」として落成、1966年9月1日からこのUIC番号に変更されています。その後UIC番号は変わらず形式のみAm 203に変更されています。現在この車両が残存しているかどうかは不明です。

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RICラスターは、160Km/hの最高速度と航送許可、18カ国鉄道の入線許可など多電源対応です。
REV表記は、1968年3月10日となっています。

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妻部を正面から見たところと斜上から俯瞰した画像です。尾灯は赤色を差しています。

70年代から長く運用に就いたタルキスカラーの印象の強いUIC-X客車ですが、デビュー当時のこのコバルトブルー一色のこの車両は、1等車だけが纏う塗装色だけに高級感もあって好みの塗装色でもあります。

[EDIT] 2015-06-07

参考文献:
Am 203 "WAGEN" / GeraNova Verlag
KOLL'S PREIS-KATALOG MÄRKLIN H0 05/2
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