SSブログ

ENCYCLOPEDIE DES VOITURES SNCF [欧州鉄道]

IMG_7523b.jpg

先日FD "Mozart"編成表を纏めるにあたって、初めはすぐにできるであろうとタカを括っていました。しかし、いつものように編成の資料が掲載されているサイトのページを見ると、まず欲しかった1987年の編成表がなく、1986年の編成表を使うことにしました。もしかしたら1987年の編成は前年と同じだから無いのかも知れません。

FD264_Mozart_1986b.png
▲ Quelle: Welt der Modelleisenbahn

上の編成表は、有名な"Welt der Modelleisenbahn"をキャプチャしたものですが、取り敢えずこれに従って作成しました。気になるのは、形式が全てドイツのDB規格で表記されている点です。例えば2等区分室座席客車の形式はBvmzと記してありますが、これはDBの表記でありÖBBではBmzになります。
また、この表だと編成のほとんどはWien Westbf. - Strasbourgで、Paris Estまで直通するのは3両のみになります。Strasbourgから先は機関車に3両の客車だけ牽引してParisまで走るのは現実的では無いような気がしていましたが、ここにはそう記してあるのでそのように編成表として完成させたのです。

zb_FD_264_Mozart_86_DBb.jpg
▲ 当初作成したFD Mozartの編成表(誤りが多いです...)

それをサンプルとしてFacebookの欧州客車グループやドイツのメルクリングループなどに投げかけたところ、別のサイトをここでもお世話になっているBOAC-VC10さんがヒントをくれました。それがVagon WEBという編成表をグラフィカルに表現して提供してるサイトでした。

これによれば、StrasbourgでWienから到着した列車のうち3両を残して切り離し、そこに新たに食堂車や半室荷物車を含む11両もの客車を連結し、BB 15000形機関車が堂々の14両編成でParisを目指します。
ここに、記されているのが当然ながらSNCFの座席客車で、どうやらコラーユ客車のようです。
コラーユ客車は、私もパリに行くときに2等開放室(B11tu)に乗車したことがありますし、1等車(A10tu)はあることを知っていました。しかし、ちょっとウエブでこの客車を調べるとコラーユ客車は様々な種類があることがわかり....。

IMG_7524b.jpg

そこで、この分厚いSNCFの客車本(ENCYCLOPEDIE DES VOITURES SNCF)の出番となりました。
この本は、少し前知人のSさんが、私に直接電話を掛けてきて「自分にはもう先がないので、あなたに私の蔵書を譲りたい」とのお声をいただき、お宅にお邪魔して譲って頂いた1冊です。彼は欧州に限らず、海外へ撮影旅行に行くのが楽しみで、旅行前に綿密な計画を立てるために情報収集には欠かさなかったことが、ご自宅にお邪魔した時にその資料の整理などからすぐ理解できました。

しかしながら自宅に持ち帰ってきたものの、この本は全てフランス語でSNCFの客車を調べる機会もなく本棚にしまってあるだけでしたが、このFD Mozartの編成表を作るのに役立ちました。フランス語の文面は読めませんが、単語はわかる部分も少なからずあり、文脈はドイツの書籍と同様なので、何を記してあるのかは想像はすぐにつきます。

そのような訳で、図らずも国際急行であるFD Mozartを調べたことで、コラーユ客車やその詳細も理解が進みました。できることなら1970年代のコラーユ客車が全盛時代、機内食スタイルの供食設備(ギャレー)があった1等車でランチをしながら鉄旅をしたかった..と、この本を読みながら妄想してしまうのでありました。

[EDIT] 2023-09-15
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント