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[Vinyl 002] A BROKEN FRAME / DEPECHE MODE [Vinyl]

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YMOのSolid State Survivorの次に聞いたアナログレコードはコレ。DEPECHE MODEの2枚目のアルバム「A BROKEN FRAME」です。このレコードは大学生になってからか、レコード、特に輸入盤にハマり、西新宿の輸入レコード店巡りが半ば趣味化していた時代だと思います。撮り鉄からだんだん遠ざかってきた頃と重なります。(当時の美大には鉄はいなかった...)

このレコードもジャケ買いでした。欧州のどんよりした曇り空の麦畑に鎌を持った農夫が真紅のスカーフを頭にかぶっている様子が印象的で妙に惹かれるものがありました。帰宅して聴いてみると、理解できない..というのが第1印象。しかし、何度も聴きたくなり、聴けば聴くほどメロディーと音色の魅力に取り憑かれ、YMOやクラフトワークとは違う、素朴で美しい音作りにハマってしまい、その後プロモーションで初来日した時、原宿の東京ピテカントロプス・エレクトス(のちのClub-D、いわゆるクラブです)でのライヴを観に行ったり、ヨーロッパを始め、世界中でヒットを飛ばした後に行なった数度の来日公演にも足を運んだ記憶が残っています。彼らは来日の度に有名になっていたのが印象深いです。
このアルバムは、当初作曲担当のメンバーだったVince Clarkが抜けてMartin Goreが作曲をした最初のもの。なので1枚目のアルバムSpeak & Spellとは明らかに違うのですが、当時のDEPECHE MODEらしいイギリスの田舎の若者グループの素朴な印象が強く残っています。今の彼らのイメージとは全く違うのですが。

実は彼らのアルバムジャケットには、ある種のテーマが組み込まれていて、このアルバムには「赤色と鎌」から、明らかに共産圏諸国を示唆したものと受け取れます。彼らが後に活動拠点を西ベルリンに移したのは、その流れを意識させるものと感じます。
また、その色使い、フォントの使い方やグラフィックデザインもとても参考になり、サウンドだけでなくデザインの勉強もさせてもらった...というアルバムです。




[EDIT] 2019-04-10
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Stroopwaffles ストロープワッフル [グルメ]

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先日、近所にある「業務スーパー」に初めて行ってみた。「業務スーパー」は、普通のスーパーと違い業者相手に食品を扱うスーパーなのですが、一般に小売も行なっていて業者が仕入れ目的で利用する店なので値段もお安い。ただ、大容量の商品も多く一般には向かないものもありますが、普段見ることのできない商品もあり、興味もあったので覗いてみたいという好奇心が先に立っていました。そこで、輸入菓子もあって手頃な価格と物珍しさも手伝って、ここで初めて見つけ試してみたのがオランダの伝統菓子と言われる「Stroopwaffles」(ストロープワッフル)です。

大きさの割にちょっとびっくりする重さで、一体どんなお菓子なのだろうと、帰宅後食べる前にネットで検索したところ、ゴーダチーズで有名なオランダのゴーダ地方が発祥の有名なお菓子なのだそうです。私はオランダには、Eindhofenというフィリップスの城下町と北ドイツからクルマで少しドライヴしたことくらいしか訪問の経験がなく、伝統の食事やおやつなどの情報はほぼありません。このお菓子はドイツで言えばレープクーヘンのようなものでしょうか。

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さて、このお菓子、単に袋から出して口に入れるだけのものではないことが、検索して理解できました。カラメルがワッフル型のビスケットに上下から挟まれているので、紅茶などのカップにこのストロープワッフルを蓋するように置いてしばらくすると、中のカラメルが熱と蒸気で温められて柔らかくなり、それをちぎって食べるとのことです。

早速試してみましたが、カップの上に3分も経たずに柔らかくなり、ちぎるとカラメルが糸を引くような感じに柔くなります。ワッフルも同様に蒸されたような感じで柔らかくなり、味は違いますが、ちょうどぬれ煎餅のような感触が近い表現のような気がします。

肝心の味ですが、結構甘さが強いです。私は甘いのも好きなので問題なく美味しくいただきますが、紅茶に砂糖を入れなくてもこのストロープワッフルの甘さだけで一緒に美味しくいただきました。また単にカラメルの甘さだけではなく、シナモンが練り込んであるのか、冬場に熱い紅茶と一緒に食べるのはちょっと幸せを感じてしまうような気持ちになれるような気がします。(感じ方は人それぞれでしょうけど..)

このストロープワッフルを最近毎日1枚づつ頂いています。無くなったらまた買いに行きそうな感じです。
タグ:Stroopwaffles
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4501 Kesselwagen「Esso」/ DB (P) Ep.IV [Maerklin-Guterwagen]

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「BP」タンク貨車(4644)の記事を記して以来、反響が少なからずあり、今回もその反響の1つ45XXシリーズのタンク貨車を複数お持ちの方から「Esso」(4501)などの画像をいただいたのでご紹介いたします。

手元のKoll'sによれば「Esso」モデルは、時代により8つのモデルがあり、これは1973年から76年にかけてのグループに属する青箱のようです。

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他に頂いたタンク車画像には、「ARAL」(4500)や「SHELL」(4502)があります。これらも青箱なので、同じ時期のモデルと考えられます「ARAL」タンク貨車については、私も4440をこのブログでも紹介しています。広い意味で言えば、45XXシリーズが消滅して44XXに移行したので、4500は4440と同じグループと言えるかも知れません。

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これは、1968/69年のメルクリンカタログですが、ここには、45XXシリーズのモデルが出ています。まだまだ、日本ではNゲージが普及前の時代ですが、メルクリンも含めて鉄道模型が高価だった時代。一般には、なかなか手が届かなかった頃のものです。

Special Thanks: Shonan-Boyさん
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4500 (PMS 60-10) K.P.E.V. Postgepäckwagen / Ep.I [Maerklin-Guterwagen]

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先日まで45XXや46XXモデルについてあれやこれや記事で書かせて頂きながら、今回は先日ドイツのBörseで私のためにゲットして送られて来たモデルの2台目なのですが、これが4500という型番なので少し驚いています。

その前に、このモデルは、1990年にドイツの郵便事業500周年を記念してメルクリンから記念モデルが多数リリースされましたが、これはメルクリン独自のモデルではなく、PMS(Post Museum Shop)という通販のポスト関連アイテム販売会社の企画によるモデルです。そのため、外箱にはPMS番号の60-10という独自の番号も付加されています。

そのような訳で、本来であればこの4500というメルクリンの製品番号は、タンク貨車の製品番号として使われているのですが、なぜか違うモデルであるのに復活しているところが不思議で驚いたということです。その後、Koll'sで調べたところ、4500は、当時広告貨車モデルで複数使われていたようです。Koll'sの通し番号では89701という番号を与えられています。この番号から読み取れるのは、1989年にリリースされたようです。

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さて、このモデルはドイツがまだ国として統一されていないEp.I時代のもので、K.P.E.V.(Königlich Preußische Eisenbahn / プロイセン王国鉄道)に所属する郵便荷物車という位置付けです。
ベースは同時代の有蓋貨車同様、緩急室が車端部分にあり窓から列車全体を監視できるよう高くレイアウトされています。画像は非常に暗い色なので、ディテールが潰れないよう敢えて少し明るめにしてあります。

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上は、車体両妻部の画像です。緩急室には梯子を使って乗り降りするのが理解できます。

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その緩急室側の側面です。貨車ベースでありながら縦長窓がペアでレイアウトされているのは、ここに乗務する人がいるのかも知れません。窓と車体のバランスがちょっと洒落ています。

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レタリングのディテールです。90年代近くになると格段に印刷技術の向上が見て取れます。この車体番号は、3059のようです。直近検査日が「1914年8月30日」で、次回検査日が「1915年8月30日」とあるので、ちょうど100年ちょっと前の車両ということになるでしょう。また「Frankfurt」や「Bahnpostamt Nr. 19」という番号も読み取れます。しかし、ちょっと読み取れないところもあって苦労します。PMSのモデルは、車体にもその印が印刷されているモデルも多々あるのですが、このモデルにはそれがないのは嬉しいです。

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屋根上と俯瞰したモデルです。屋根の色は何とも言えない暗めのベージュに塗装されています。実車は蒸気機関車の煙に燻されてもっと煤黒くなっていたと推察できます。

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床下には、「märklin」ロゴと「Made in W. Germany」の文字が見えます。ドイツ統一は、1990年だったので、このモデルは1989年リリースのようなので間違えなさそうです。

Ep.Iモデルは、私は手元に非常に少ないのですが、この荷物車にしても味わい深い車体造形と美しいマークやレタリングは、コレクションにするには良いアイテムです。Ep.I時代を集めているファンには、このモデルはたまらない1台と想像できます。

[EDIT] 2019-04-07
タグ:K.P.E.V. post PMS Ep.I
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[Vinyl 001] Solid State Survivor / YMO [Vinyl]

先日のフォノ・イコライザの記事で記しましたが、レコードプレーヤーの復活で、晴れてアナログレコードが再生できる環境が整い30年以上ぶりに手元のアナログレコードを改めて聴いています。今までCDや配信された音源ばかり聴いていたので、アナログレコードの奏でる音がこれほど違うことに改めて驚いています。

そこで、メルクリンメインのブログではあるのですが、改めてアナログレコードについても時折ここでもご紹介したいと思っています。極めて偏ったコレクションなのですが、もしかしたら懐かしい、または新鮮と感じていただければ嬉しいです。

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レコードプレーヤー復活で、最初に聴いたのがこれです。近所のパチンコ屋に1人で初めて入った時、なんとビギナーズラックというやつでしょうか、当ててしまいました。
当時換金などということが可能とはつゆ知らず、玉数を計算してもらって交換できそうだったのがLPレコード。当時、生意気にもクラシック音楽を聴くこと自体に限界を感じていて、何か別のジャンルを聴きたいと思っていた矢先だったので、最初に目に入ったこのジャケットが妙に気になってゲットしました。家に帰って聴いてみると、それまで聴いていたあらゆるジャンルの音楽と違うこのYMOの世界にハマってしまいました。

それ以来ファンであり続けている彼らに敬意を表して?レコードプレーヤー復活の最初に聴いたというわけです。結果、ちょっと驚きました。CDや配信データで聴く同じ音源とは思えない音色に驚いてしまいました。レコードが静かにブームになっているという所以が理解できました。とにかく、音がふくよかで染み入るような感じなのですから。レコードプレーヤーを復活させて良かったです。


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4644 DB(P) Mineralöl-Kesselwagen "BP" / Ep.III(青箱) [Maerklin-Allgemein]

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先日アップしたBPタンク貨車モデル(4644)のコメントでNS Eisenbahnさんからご自身でお持ちの同型モデルの画像をいただきました。ご好意で画像を公開する許可もいただきましたので、記事化してアップすることにしました。

以前の記事で、4644は大まかに以下3つのロットの時代があることを記しました。

1967 - 1976年(水色箱・レレックスカプラー)
1977 - 1992年(青箱・レレックスカプラー)
1992 - 2002年(白箱・ショートカプラー)

この画像モデルは、2番目の1977年から92年のモデルにあたるのではないかと思われます。(但し、過渡期のモデルはこれとは別のバージョンもあるかもしれません)

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上画像は表記板のアップですが、「Deutsche BP Aktiengesellschaft」と所属会社名が記されています。以前の水色箱のモデルと比較すると格段に精細となり印刷技術の向上が良く理解できます。
ただ、最下段の白帯に抜き文字が印刷されている部分は潰れてしまって判読不能です。現在の技術ならこの部分もクリアに印刷可能かも知れません。

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上画像は、このモデルがリリースされていたであろう1978年日本語版カタログの4644です。このカタログにもしっかり価格を記していました。この時点では45XX系貨車はカタログから外れ、前年から新たに樹脂製台枠を持つ44XX系タンク車や冷蔵車、有蓋車などがリリースされています。

さて、気になるのはこのモデルの実車ですが、残念ながら手元にある資料では確認できませんでした。しかしこのカタログにも記されてあるようのドイツの標準型タンク貨車と想像できるので、モチーフとなった車両は存在があるものと思われます。

以下、NS Eisenbahnさんからは、

モデルに容積や長さのレタリングがないものの、プレート表記から容積40立方メートル程度と想像でき、実際、1962年LHB製の軽量構造オイルタンク車に、特徴がよく似た車両があります。
なおプレート右下の表は、積載重量による軸重と運転許容速度、長さ当りの重量の関係を示す負荷制限(許容)表です。たとえばAは積載20.5tなら軸重16tで速度100km/hまで。またグロス重量をバッファが伸びた状態での全長で割った値が5t以内を表します。

との説明がありましたのでご紹介いたします。

Special Thanks: NS Eisenbahnさん
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フォノ・イコライザ [オーディオ]

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▲ 40年ぐらい前のテクニクスのレコードプレーヤー SL-10

約40年前の私が中学から高校生時代、鉄道以外にカメラ、オーディオが趣味にありました。特に多感な高校生から大学生に掛けての頃は、メルクリンから少し離れ、撮り鉄と同時に音楽に夢中になった時期がありました。当時FM雑誌を買い込み、日々エアチェックに余念がない生活も経験したことに共感できる同世代の方が読者の中にもいらっしゃるように思います。

立派なオーディオが家の中心でドンと置かれているようなマニアックな世界も憧れましたが、一方で音を奏でる装置はなるべく目立たず生活空間の中で見えない存在の方が良いという海外オーディオブランドの説明も心に響いたものです。そのような中で私が選んだオーディオは幾つかあったのですが、ほぼ全ての機器を留学でドイツに渡った1988年に手放してしまいました。しかしレコードプレーヤーは、いつか帰国した時のために自宅に置いておきました。それが画像のレコードプレーヤー(テクニクス SL-10)でした。ところが、残念ながらそのプレーヤーは動作せず、たまたまそれに気づいた時に友人が同じ機種を処分したいとの申し出を受け2つ返事で受け入れました。

もはやアナログレコードはCDや音楽配信に取って変わられ、ごく少数のマニアのためのものでしかありませんが、最近アナログレコードが静かなブームとなり、最近新宿にかつて日本上陸して大きな話題となったタワーレコードには、アナログレコード専門フロアができるなどにわかに脚光を浴びています。

私も大学時代にここでも紹介したソニーのコンパクトCDプレーヤーD-50を買うまではレコードを良く買っていましたので、アナログレコードは大量に保管してありました。これは個人の好みの領域なので譲ったところで、相手はありがた迷惑となりかねませんし、気に入った音源は残しておきたい気持ちもありました。

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▲ B&O Beosystem 2500も既に30年選手。これはドイツで購入した230V仕様です。フォノ・イコライザはオーディオとプレーヤーの間に噛ませます。

ここ数週間で部屋の片付けをしながら、ようやく自宅のオーディオ(B&O Beosysytem 2500)をセッティングし直し、カセットデッキは動かなくなったものの、CDやラジオは機能するので、これにレコードプレーヤーを接続してアナログレコードを30年以上ぶりに聴くことができると思い込んでいたのですが、このオーディオは既にアナログプレーヤーからCDに時代が移ってからのものだったのでフォノ端子の存在がなく、AUX端子に接続すると...音が微かに聴こえる程度。FBで友人に相談したりしてみると、どうやらレコードプレーヤーからの信号は微弱でアンプのフォノ端子はイコライザが内臓しているとのこと。オーディオ趣味から足が遠ざかっていたのですっかり忘れていました。そこで、ネットで調べて近所の量販店で見つけてきたのが今回紹介するフォノ・イコライザです。メーカーはレコードプレーヤやカートリッジで定評のあるオーディオテクニカで、カートリッジが目の玉の飛び出るような金額のものがある一方で比較的良心的な値段で提供されています。

カートリッジには、VM/MM、MCといくつかのタイプがありますが、これはVM/MMカートリッジのみ対応です。(幸いSL-10はプレーヤー側でMM/MC切り替えスイッチが付いています)
もちろんオーディオテクニカでは、MCカートリッジ対応イコライザもありますが、これより高価になります。

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▲ フォノ・イコライザ AT-PEQ3です。

本体は小さく、前後にプレーヤーとアンプからのステレオピンプラグ(プレーヤーのアースケーブルも含む)を接続するだけです。イコライザ本体はAC100Vも接続します。

早速接続して懐かしいアナログレコードを聴き始めているのですが、今までCDや配信音源に慣れてしまった耳にはとても新鮮でした。特にふくよかで厚みを感じる音色にすっかりやられてしまった感じです。確かにレコードからCDに変わった当時は、A面からB面に裏返す手間やレコード盤を大切に取り扱い、埃がつかないように静電気除去したりとメンテナンスが大変で、さらに大きなジャケットに入れて場所も取るという環境から解放されたのは良かったとは思いますが、懐かしい音源を当時の作法で聴くのは、とても贅沢なことなのではないかとも思います。

もしかしたら、今もレコードを保管している方がこの記事を読んで私のように現代のオーディオで困っている方もいらっしゃるかもしれないと思い私の事例を記してみました。ご参考になればと思います。
また、今後メルクリンの他に、アナログレコードの紹介もできればと考えています。


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