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フォノ・イコライザ [オーディオ]

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▲ 40年ぐらい前のテクニクスのレコードプレーヤー SL-10

約40年前の私が中学から高校生時代、鉄道以外にカメラ、オーディオが趣味にありました。特に多感な高校生から大学生に掛けての頃は、メルクリンから少し離れ、撮り鉄と同時に音楽に夢中になった時期がありました。当時FM雑誌を買い込み、日々エアチェックに余念がない生活も経験したことに共感できる同世代の方が読者の中にもいらっしゃるように思います。

立派なオーディオが家の中心でドンと置かれているようなマニアックな世界も憧れましたが、一方で音を奏でる装置はなるべく目立たず生活空間の中で見えない存在の方が良いという海外オーディオブランドの説明も心に響いたものです。そのような中で私が選んだオーディオは幾つかあったのですが、ほぼ全ての機器を留学でドイツに渡った1988年に手放してしまいました。しかしレコードプレーヤーは、いつか帰国した時のために自宅に置いておきました。それが画像のレコードプレーヤー(テクニクス SL-10)でした。ところが、残念ながらそのプレーヤーは動作せず、たまたまそれに気づいた時に友人が同じ機種を処分したいとの申し出を受け2つ返事で受け入れました。

もはやアナログレコードはCDや音楽配信に取って変わられ、ごく少数のマニアのためのものでしかありませんが、最近アナログレコードが静かなブームとなり、最近新宿にかつて日本上陸して大きな話題となったタワーレコードには、アナログレコード専門フロアができるなどにわかに脚光を浴びています。

私も大学時代にここでも紹介したソニーのコンパクトCDプレーヤーD-50を買うまではレコードを良く買っていましたので、アナログレコードは大量に保管してありました。これは個人の好みの領域なので譲ったところで、相手はありがた迷惑となりかねませんし、気に入った音源は残しておきたい気持ちもありました。

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▲ B&O Beosystem 2500も既に30年選手。これはドイツで購入した230V仕様です。フォノ・イコライザはオーディオとプレーヤーの間に噛ませます。

ここ数週間で部屋の片付けをしながら、ようやく自宅のオーディオ(B&O Beosysytem 2500)をセッティングし直し、カセットデッキは動かなくなったものの、CDやラジオは機能するので、これにレコードプレーヤーを接続してアナログレコードを30年以上ぶりに聴くことができると思い込んでいたのですが、このオーディオは既にアナログプレーヤーからCDに時代が移ってからのものだったのでフォノ端子の存在がなく、AUX端子に接続すると...音が微かに聴こえる程度。FBで友人に相談したりしてみると、どうやらレコードプレーヤーからの信号は微弱でアンプのフォノ端子はイコライザが内臓しているとのこと。オーディオ趣味から足が遠ざかっていたのですっかり忘れていました。そこで、ネットで調べて近所の量販店で見つけてきたのが今回紹介するフォノ・イコライザです。メーカーはレコードプレーヤやカートリッジで定評のあるオーディオテクニカで、カートリッジが目の玉の飛び出るような金額のものがある一方で比較的良心的な値段で提供されています。

カートリッジには、VM/MM、MCといくつかのタイプがありますが、これはVM/MMカートリッジのみ対応です。(幸いSL-10はプレーヤー側でMM/MC切り替えスイッチが付いています)
もちろんオーディオテクニカでは、MCカートリッジ対応イコライザもありますが、これより高価になります。

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▲ フォノ・イコライザ AT-PEQ3です。

本体は小さく、前後にプレーヤーとアンプからのステレオピンプラグ(プレーヤーのアースケーブルも含む)を接続するだけです。イコライザ本体はAC100Vも接続します。

早速接続して懐かしいアナログレコードを聴き始めているのですが、今までCDや配信音源に慣れてしまった耳にはとても新鮮でした。特にふくよかで厚みを感じる音色にすっかりやられてしまった感じです。確かにレコードからCDに変わった当時は、A面からB面に裏返す手間やレコード盤を大切に取り扱い、埃がつかないように静電気除去したりとメンテナンスが大変で、さらに大きなジャケットに入れて場所も取るという環境から解放されたのは良かったとは思いますが、懐かしい音源を当時の作法で聴くのは、とても贅沢なことなのではないかとも思います。

もしかしたら、今もレコードを保管している方がこの記事を読んで私のように現代のオーディオで困っている方もいらっしゃるかもしれないと思い私の事例を記してみました。ご参考になればと思います。
また、今後メルクリンの他に、アナログレコードの紹介もできればと考えています。


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