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Orient Express Paris - Wien [欧州鉄道]

既にここの読者の皆様は、既に当ブログでも記事にしたのでご存知かと思いますが、ベラルーシとの国境近くのポーランドに留置されていた旧NIOEのCIWL客車群がフランスに輸送されました。それら客車群はレストアを受けたのち、2024年よりAccorグループとSNCFの元でOrient Expressの名称でParis-Ost - Wienで運行を開始することを発表しました。そのニュースは世界のCIWLファンに瞬く間に拡がり、歓迎されたわけですが、日本語でも以下ページでアップされていたのでシェアします。

伝説の豪華列車『オリエント急行』、パリ・ウィーン間で復活へ

この記事では、この「オリエント急行」と現在主にロンドン - ベニスで運行されているBELMOND社のVSOEとは異なることを記していますが、イメージとはいえ掲出されている画像が全てVSOEのものなので、VSOEと混同してしまう誤解を招きかねないようにも感じられます。
またCNNのウエブ日本語版では以下のような記事も配信されています。

鉄道ファンがオリエント急行の「謎」を解明するまで

「アコーの野望は、補修して当時の神話や伝説をそのまま再現し、唯一無二の列車にすることだ」と書かれてあるように、あくまで動態保存であることをベースに、VSOEとは異なるオリジナルを大切にした復活を私は大きな期待をしています。

これらの記事と現在Accorグループの所有しているCIWL客車の情報を合わせると、今回の復元は17両、現POEの編成も含めて24両の陣容になるということで、VSOEの保有車両数に迫るものです。
今回のレストアされる車両にはプルマン客車も少なからずあり、かつて欧州の豪華昼行客車列車としてMITROPAの運営によるRHEINGOLDと共に競い合ったCIWLプルマン客車のみで組成されたPULLMAN-EXPRESSをParis - Brussel - Amsterdamなどに走らせるという夢も叶えたくなります。

模型の世界では、おそらくL.S. ModelsなどCIWL客車をリリースしているメーカーはもちろん、NIOEとして日本にやってきたCIWL客車を全車Nゲージで製品化したKATOさんも再現可能なはず。おそらくNIOEよりオリジナルに近い姿となるはずなので製品化を期待したいと思います。

更に言えば....メルクリンH0ではここ数年SNCFやSNCBなどの急客用蒸気機関車のリリースもあり、そろそろCIWLの鋼製客車もリリースしてほしいと期待せずにはおれません。ただ、これらCIWL客車は版権も厳しいようで、価格も高額になることが予想されるので、ファンが満足のゆくそれなりの仕様(室内照明装備、中央制御によるデジタル化、ダイカストによる全金属製、フルスケールなど)での開発も必要ではないか..と思います。

何れにしても2024年のOrient Express復活を楽しみにしたいと思います。

Special Thanks: M.K.さん
タグ:CIWL ACCOR SNCF
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