SSブログ

NEUHEITEN 2023 (2) [Maerklin-Allgemein]

先ほど、メルクリンYouTubeチャンネルでメルクリン、TRIX、LGBの今年の新製品についての動画が公開されました。

ここ数年は、毎年残念なようなホッとするような私のツボから少し外れた新製品が多かった中、今年の新製品は私にとって大当たりです。

インサイダーモデルとして告知された客車は、HechtwagenとSchürzenwagenの間を埋める新設計のGruppe 29客車群が登場し、喜んでいたのも束の間、今日告知されたモデルは、多くの魅力的な製品が告知され興奮覚めやらずという印象になりました。
以下にメルクリンの新製品パンフレットのPDF版へのリンクです。

Märklin NEUHEITEN 2023

この中から、気になるモデルを幾つか記します。

30130 mhi NS 1100形 レプリカモデル :できれば新設計での再登場が良かった...。
40851 mhi DB TEE 客車セット"Rheingold"  :24cm鉄板TEE客車4両セット。1100形との組み合わせでNS線内のTEE Rheingoldとはマニアック..。鉄板モデルでAvmh 111.1が初めて切妻屋根となっているのことにも注目。
39152 mhi DB 103.1 Orientrot :ショートキャブで運転士交代とパンタ上下ギミック付きウエザリング仕様(Ep.IV)
43900, 43901, 43902 :DB InterRegio 6両 28,2cm、貫通路扉が実車に忠実。2色の室内装備。車内照明、尾灯付き。(Ep.IV)
39745 mhi DB BR44 バスタブテンダー :インサイダー30周年記念モデル。
29348 my world 氷河急行  :ベースは、ICEとVectoron
39853 ET85:完全新設計、金属製ボディ、mfx+、フルサウンド、室内・運転室照明付き(Ep.III)
26616 Köf II(BR 323)貨車セット:mfx+、フルサウンド、新型テレックスカプラー、ウエザリング仕様の有蓋貨車Gbs 254x2両、フィギュア、Schuco製MBトラック LP 608形(DB仕様)付き(Ep.IV)
39200 DR 120 Taigatrommel :とてつもなく煩いエンジン音のため、「タイガの太鼓」と名付けられた。Ludmilaの前にDDRで活躍していたディーゼル機関車。
39290 DBAG 249 Vectron Dual Mode。シースルーのエンジン機器室照明付き
39423 SBB Re4/4 I 貫通型 初めて左右サイドの異なる空気孔仕様モデル
39463 SBB Re 460 最新仕様
42153, 42154, 42177 SBB EW IV 最新塗装仕様 (1:100)
39888 ÖBB BR 44 ワーグナーデフ
39244 EST Serie 13(241-A):”EDELWEISS PULLMAN EXPRESS” 牽引機、mfx+、フルサウンド(Ep.II 1931年仕様)
42470 CIWL ”EDELWEISS PULLMAN EXPRESS” :1930年代以来、メルクリンH0初の戦前形鋼製CIWLプルマン客車。荷物車 Typ.F、1等プルマン WPC/WPSC「Côte D'Azur」、2等プルマン WPC/WPSC「Ètoile du NORD」ディテールフル、室内照明、テーブルランプ付き
39281 SJ Rc5 : 久しぶりの再登場。完全新設計。mfx+、フルサウンド、多彩な灯火類はデジタルファンクションで操作可、下回りのディテールフル(Ep.V)
38440, 38441 UP Typ. GE ES44AC :久しぶりの新設計USディーゼル機関車
60667, 60117 Mobile Station WLANとEmpfängerbox WLAN : ワイヤレス MS2、Anschlussbox(60116)に接続して機能。

H0モデルでは以上です。この多さ....。今年は大当たり年です。その中でも特筆に値するのは、CIWL客車モデルです。

メルクリンの歴史の中でCIWL客車は何度か登場しています。H0では、木製時代のTRIXモデルを始め、鋼製客車では、私にとって身近なのは、1970年代までリリースのあった24cm鉄板モデル時代のUH形?寝台車です。それ以前にも寝台車やここでも紹介した食堂車などがありますが、プルマン客車は、まさに今回のオリジナル車両が現役時代の1930年代に数種類リリースされています。当時は、このオリジナルのプルマン客車で旅行できるようなブルジョア階級以上の人々しか手に入れられなかった高級玩具だったとは思いますが、今回のリリースはそれ以来..ということになります。

今回の告知されたモデルは、1等 "Côte D'Azur" PULLMAN客車(厨房付きと無し)だけかと思いきや、2等 "Ètoile du NORD" PULLMAN客車(厨房付きと無し)も混成されている手の込んだ完全新設計でDD3形荷物車を加えると5種の異なる車両です。
この客車がリリースされたのは伏線を感じざるを得ません。と言うのは、数年前にベルギーSNCBの1形蒸気機関車(39480)がリリースされましたが、”EDELWEISS PULLMAN-EXPRESS”のベルギー線内牽引機がこの1形だったはずです。”EDELWEISS PULLMAN-EXPRESS”は、Amsterdam - Brüssel - Strasbourg - Basel - Luzernでオランダ以外はメルクリンモデルがあるのではと思います。(もしかしたらBaselからはRheingold PULLMAN客車と併結かもしれません)

更には、この5種のCIWL客車モデルを使って(同時に1等Flechè D'or PULLMAN客車、2等Côte D'Azur PULLMAN客車を用意した上で..)"Côte D'Azur PULLMAN-EXPRESS"や"Gottard PULLMAN-EXPRESS""Ètoile du NORD"、"Flechè D'or"など当時のプルマン列車編成の多くを追加リリースでき、1920年代から30年代のワゴン・リ客車が最も花開いた時期の再現ができる可能性を秘めています。

その先には、戦後の高速台車を履いた"Le Mistral '69"に連結するプルマン(この場合はCIWL食堂車やMistral '69客車も必要ですが..)やEp.IIIa時代の”Rheingold"や"Loreley-Express"で代用食堂車としてプルマン客車から改造された食堂車などなど、数え上げればキリがないほど応用が利きます。

今回告知されたCIWL客車群の実車は1927年に製造された「Ètoile du NORD」プルマン客車グループ(4091-4110/WPSC、4111-4130/WPC)と1929年に製造された「Côte D'Azur」プルマン客車グループ(4131-4147/WPSC、4148-4164/WPC)ではないかと想像しています。
CIWLモデルの車体番号などの情報がわかれば、また実車についての詳細など記してみたいと思います。
今回のCIWL鋼製客車登場での社会的影響もちょっと気になっています。大げさな言い方をすれば、CIWLと言えば「オリエント急行」..と認識されてしまう現状がちょっとで変われば良いなぁ..とも思ったりしています。

これらモデルの出来具合を早く見てみたいものです。

[EDIT] 2023-09-04
タグ:Neuheiten 2023
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー