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84795 Museumswagen 1990 〜メルクリンと亜鉛ダイキャスト [Maerklin-Guterwagen]

これは、以前PwMでもMuseumwagenのところでアップした画像であるが、先日のE10.3形の問題点の指摘で、話題となったボディに使われているメルクリン独特の亜鉛ダイキャストについて述べるために、この画像を今一度出してみた。もちろんこのブログでは、初めてである。
これは、1990年のメルクリンミュージアムのミュージアムモデルである。このモデル自体は、実に地味ないでたちであるのだが、積載物がメルクリンモデルで使用される亜鉛ダイキャストのインゴットのミニチュアである。ミニチュアではあるが、素材は全く同じである。よって、重量はかなりある。
1990年当時は、ようやく蒸気機関車以外のモデルのボディも技術革新によって亜鉛ダイキャストを使えるようになったころである。そのメルクリンの意気込みが、このミュージアムモデルにも表れたのであろう。確かに新しい金型で作られた電気機関車などのモデルでは、必ずと言っても良い程無塗装のモデルもリリースされている。
これは、メルクリンが他メーカーにはない独自性と、他メーカーには出来ない高品質を表現する手段だったに違いない。

そんな訳で、E10.3形のインプレッションでは、かなりの苦言を呈した訳であるが、コメント頂いた方々からの様々な話で、私も少しばかりメルクリンの行く末の不安から解放された気がする。それは、過去から現在、そして未来へと続く製品哲学は揺るぎないものであることが理解出来たからである。確かに、樹脂パーツを使う場所などに問題は残っているが、これは改善可能な部分である。薄く作る亜鉛ダイキャストボディは、ある意味メルクリンの挑戦かも知れない。品質の良い亜鉛ダイキャストの素材と加工技術のみが可能な世界であるのであろう。

それが失われない限り、メルクリンのメルクリンらしさが失われないと私は確信している。このミュージアム貨車がそれを告げているように思うのである。


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