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ミシュランガイド東京2008が届いた [グルメ]

ミシュランガイド東京を発売前からアマゾンに注文していたのだが、到着したのは昨日であった。発売前からどのような体裁なのかは漏れてくるメディアの情報で理解していたのだが、しかし、やはり今回の東京版については今まで私が知っているミシュランガイドとは大きな違いに違和感を憶えたのは確かである。もしかしたら私が最後に購入した1991年のパリ版からは随分と変わったのかもしれないが、見開き2ページに1軒の紹介には驚いた。ガイドブックとして文字の羅列だけが良いかと言えば、もちろん写真もあってお店自体の情報も多ければ、選択する時の判断材料も増え間違いも少なくなるであろう。しかし...である。例えばその1991年パリ版を見ると3つ星が5軒、2つ星が22軒、1つ星が76軒、そして無星が...それこそ星の数ほど記載されているのである。東京版については3つ星8軒、2つ星25軒、1つ星117軒である。しかし無星は0軒である。これをどう見るかだが、東京版の調査では1500軒のレストランが対象になり、10%のレストランが掲載されたことになる。パリ版はどれほどのレストランがその調査対象になったのかは知る術もないが、少なくとも3つ星から無星まで4つの評価から選択が可能であり、かつ掲載されているお店の数は少なくとも東京版の数倍以上はあることは確かで、しかも当時のガイドではFF160以下でメニュー(定食)が供されるお店リストなんてのもある。そしてガイドの厚さは半分ぐらいである。
実は、私がミシュランガイドに期待していたところがこれで、ある程度のレベルを保ちつつリーズナブル価格で食事を提供するお店を知りたかったのである。つまりお金持ちや美食家だけのためのガイドではなく、もう少し敷居の低いガイドになってほしかった...と、まぁガイドに対するクリティックはこのくらいにして、東京版ガイドを開くと美しい写真と丁寧な解説は読者には親切だと思う。私はお金もそれほどないし、このガイドの中に行ったことのあるお店などないだろうと考えていたのだが...1軒2つ星の店を見つけたのである。それは「醍醐」という精進料理のお店で、なんと私が中学1年の時(つまりもう30年以上前である)に行ったお店である。実はその時は亡父の49日の法要であったと思うが、初めて行ったこのお店の記憶はしっかりと残っている。精進料理なので肉や魚料理はないのだが、料理は非常に洗練されていてかつ創造的であったのを憶えている。特に印象深かったのは、稲穂の天ぷらであった。穂の中にはちゃんと米が入っていて、美味しかった。ここを法事のお清めとして選んだのはおそらく亡母だと思うが、こんなところでも母の感性には今更ながら驚いたのである。この時は法事だったので関西から従兄弟のきっかいくんも東京までみえて私の隣で食事をしたのを憶えている。
しかし、後にも先にもこれほどのお店で食事をしたのはないかも知れない。だからミシュランでも2つ星が与えられたのかもしれないが、今でもこのお店があること自体が嬉しく、移転となった新しいお店に機会(お金も)があったらまた行ってみたいと思うのである。

また来年の東京版ガイドには是非無星の紹介とパリ版並みの軒数で出して欲しいというのが私の願いである。

参考サイト: 醍醐
http://www.shiba-daigo.com/


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コメント 2

きっかいくん

そーでしたっけ。どーも醍醐というお店の記憶が・・・。そもそも49日の法要の記憶さえすでにあやふやな私。
(それ以前に赤坂の海皇でご馳走になったことははっきり記憶にあるんですが。)
しかしその醍醐の醍醐味を味わってみたいもんですネ。今度行ったら教えて下さい。
by きっかいくん (2007-11-27 07:10) 

Akira

え、憶えていない....。子供の頃の記憶は鮮明なのでしょうね。あの時、何故かトイレが近くなり2〜3時間だったお清め中に15〜6回ももよおしたのを今更ながら思い出します。寒かったし、飲み過ぎ?
赤坂の海皇は逆に憶えていません。その時はいなかった??
by Akira (2007-11-27 08:57) 

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