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43870, T23413 DSG WR4üm-62 (101/102 DSG) / Ep.IIIb [Maerklin-Reisezugwagen]

昨日の電話でドイツからの小包の今年の到着は諦めていたのであるが、今日郵便局員が国際郵便の小包が届いたと持って来たのである。インボイスを見ると12/3送付の小包である。いったい昨日の川崎の郵便局との電話のやりとりは何だったのであろうか。通関は12/27となっている。もう一度電話してイヤミの一つも言ってやりたかったのだが、窓口は昨日でおしまいである。

そんなことより、久しぶりに到着したメルクリンとTRIXモデルである。動力車はないのだが、しばらくブログネタには困らないほど到着した。今日紹介したいのは、その中でもハイライトと言える282mm初めての62系列客車の1つ、瘤付き食堂車101/102 DSG(WR4üm-62)、デビュー当時の青/クリーム色のF-Zug向け1962年仕様である。ちょうどこの瘤付き食堂車のメルクリンモデルとTRIXモデルの両方が到着したので、両車の比較を交えながら紹介できればと思う。

この食堂車は、瘤付きと言われる所以である厨房部分が2階建てになっており、上階が調理室、そして下階が洗い場である。上階で調理された料理はリフトで下ろす仕組みになっている。なぜこのようなことをしたかと言えば、おそらく食堂部分の座席定員を確保するための苦肉の策なのだろう。この車両は戦後初めての長距離優等列車向け食堂車で、全長26,4mである。当時の一般的なF-Zugは短編成が多かったが、ことRheingoldは別格でDBの顔とも言える列車であるため、長編成のF-Zugとして以前から看板列車としての風格を備えていたのである。それまでのGruppe39のSchürzenwagen食堂車では、キャパシティも足りなかったのかも知れない。そこでこのような形になったのだが、逆に統一された塗装で瘤とボディサイドの大きなDSGマークは、食堂車としてのアイデンティティを持ち、金色に縁取りされた大きな密閉式の窓の中のテーブルランプが、優雅なレストランの雰囲気を醸し出している。この車両を見た多くの人々が、この列車を憧れたに違いない。
また、この食堂車はドームカーの隣に連結されており、ドームカーのバー部と食堂車の厨房部分(つまり瘤のある方)が連結される規定がある。つまりドームカーのバー部分では食堂車からの食材などが供給されるのではと考えられる。

62系列客車の中でも、当時のDBでは食堂車については、車籍がDBではなく、サービスを提供するDSG(Deutsche Speise- und Schlafwagen Gesellschaft mbH)の所有する車両であったため、形式は統一されたものであったが、車両番号はDB車籍の2桁+3桁数字の番号ではなく、単なる3桁+DSGという番号であった。よって、メルクリンモデルは初番の101、TRIXモデルは102が与えられている。そしてこの2つのモデルの唯一の違いと言って良いと思う。

画像は、メルクリン(43870)とTRIX(T23413)の車番(101/102)が印刷されているが、その右にはDSGと表記されていると思うのだが何故かDBとなっている。車籍もDSGなのだからDBとはならないはずなのだが...。サボは、両車共もちろん「Rheingold」で、Amsterdam CS -> Basel SBBと同じものである。
また、画像でもわかるが台車(Minden-Deutz)には、両軸に発電機が取り付けられているところまで再現されているのは好感の持てるところである。仕上がりは非常に良く以前ここでも紹介した27cmの同形式モデル(42990)より一層向上の跡が見られる。外観については、実車を一度しか、しかも至近距離でしか見たことがなく、印象が違うかどうかについては残念ながら判断ができない。瘤の部分に折れ目がついているのだが、これが実際にあったのかどうかわからないのが残念な部分である。窓の大きさはさすがに縮尺が変わっただけあって、以前のモデルの横長の印象より随分と良い。表記などの印刷も細部に至る迄実に繊細であり、最近の水準以上であるように思う。インテリアは、あっさりと表現されているが、テーブルランプがより実車に近い大きさで再現され、VT11.5/VT602モデルのテーブルランプより、更に進化を感じる。
よって、私個人の感想としては、もちろん「買い」である。早くAv4ümやAp4ümが来ないかと待ち遠しいのである。

参考サイト:Rheingold (1962 -1965) / Railways in Germany
http://www.rig-bahn.jp/db-page/j-rheingold3.htm


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300B

祝!ラインゴルド客車の新製品到着(^^)

やはりベージュ/青の塗装はカッコいいですね、新型E10との編成を想像するとなんとも羨ましいです(^^ゞ

気になる車番ですが、私のTrix-Expressのベージュ/青色瘤付食堂車は「102 DSG」と成っていますが、実車は??
by 300B (2007-12-30 00:02) 

300B

自己レスですが、当時の写真だと車番は「101 DSG」の様です(出典:写真で楽しむ世界の鉄道 ヨーロッパ3 P15 上方の写真)。

それにしても新型28cm客車は、すらっとした車体の長さの感じがよく出て良いですね。
by 300B (2007-12-30 00:21) 

Akira

300Bさん、こんばんは。
久しぶりに満足でモデルを眺めながら悦に浸っております。車番表記については、おそらくDSGが正しいでしょう。
by Akira (2007-12-30 00:23) 

ナベ

無事に届いてなによりですね♪
出来たら編成を組んだ写真も載せてください!!
by ナベ (2007-12-30 07:31) 

Akira

ありがとうございます。終わりよければ全て良しですね。(^o^)

まだ、全ての車両が届いていないので揃ったところでE10.12形に牽引させて記念撮影したいです。
by Akira (2007-12-30 09:28) 

柴田馨

地元郵便局からフランクフルトまでのトラッキングNOがフランクフルトで切り替わる為、その時点で全くトレースが出来なくなります。
ドイツポストがDHLを買収したのは良いのですが、その部分のシステム改善が行われていないので、ドイツ郵便の確実なトレースは現時点では出来ないのが現状です。
それに比較して、アメリカ郵便のシステムはすばらしいです。
今品物が何処にあるのか、即分かります。

以上
by 柴田馨 (2007-12-30 11:22) 

Akira

柴田さま
川崎の郵便局に連絡した時、そのことを教えてくれました。おそらくDHL独自の番号になるのでしょうね。かと言ってDHLに連絡しても無駄ですし...。いずれにしても発送から到着迄統一した番号で検索出来るのが理想でしょうね。
by Akira (2007-12-30 12:01) 

しげやん

テーブルライトは、透明樹脂で
できているのでしょうか?
室内照明をどのように考慮しているか、
気になりますね。
by しげやん (2007-12-30 14:58) 

Akira

テーブルランプは白色樹脂です。残念ながらRivarossiのCIWL食堂車のようにはなっていなさそうですね。
室内照明は食堂車の場合、特別な説明書もないので、UIC-X客車と同様だと思います。(ドームカーの場合はハンダづけ加工が必要なようです)
by Akira (2007-12-30 19:13) 

TK103

なかなか皆さんのブログに新製品の情報がアップされないので変だと思っていましたが、着荷が相当遅れているようですね。私の場合も12月7日に発送の連絡があってから荷物が届かずに気をもんでいましたが、Akiraさんの説明でとにかく待てば届くのだろうと安心(?)しました。
by TK103 (2007-12-30 22:00) 

Akira

毎年のことながら12月はクリスマスで着荷に遅れがありますが、今年は少し様子がおかしいですね。私の小包が12/3発送で29日到着というのは、少し遅すぎという気がしないでもありません。最もEconomy Packet(SAL)なので、致し方ないとも言えましょうが...。TK103さんも直に着荷すると思います。
by Akira (2007-12-30 22:38) 

T-Zug

こんばんは、Akiraさん
Minden-Deutz台車の両軸発電機はおそらく量産模型では初めての再現ではないでしょうか?力が入っていることを感じさせますね!27cmの窓の大きさがおかしいのは、縮尺の問題と言うより、27cmシリーズが始まった当初、24cmシリーズに合わせた窓の数に問題ありですよね。(4091から始まってAim260,Bim262まで)
ところで今後出るであろうWR132以降の27500mmシリーズも期待が持てますね。1:93.6で約294mmになりINOX客車より1mm長いか同じでR360通過可能、しかも実物同様に長さの違いが表現される・・・良いことずくめ?
by T-Zug (2007-12-30 23:47) 

Akira

実は42990セットの同形食堂車モデルにも両軸発電機が付いています。(この時が最初?)あと、窓の大きさについてですが、当初の27cmモデルは、窓数を減らしてイメージは似せると言う手法でしたが、42990/42991で新しく追加したモデル(食堂車とバー車)については、窓数を実車に合わせたためか、イメージが損ないました。特に窓の縦横比のバランスと窓と梁の間隔、そして出入口扉の大きさなどです。もしかしたら、このモデルの反省に立って282mmモデルができたのかも知れませんね。
WR132などの27,5m車ですが、私の予想では282mmのままでリリースされるような気がします。(あくまで個人的な予想です!)
Inox PBA客車はフランス/ベルギー側の願いで特例的にフルスケとなったと聞いています。ですからR=360mmは通過可能ですが、架線柱に触れるとか。そんなことで、私も他の26,4m客車と同じスケールで27,5m客車をリリースして欲しいと願っていますが、ドイツ客車である以上、難しいかも知れません。
by Akira (2007-12-31 09:32) 

T-Zug

こんばんはAkiraさん。台車の発電機はいい加減な事を書いてしまい反省してます。27cmの131と105はAkiraさんもご指摘のように窓のプロポーションが気に入らず買う気がしなかったので現物をまじめに見ていませんでした。27500mmシリーズも282mmのままでリリースは私としてはちょっと残念でした。(どうしてもRoewaが1:100モデルで区別していたのが印象に残ってしまって・・・)今後もよろしくお願いいたします。
by T-Zug (2008-02-11 00:39) 

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